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コンフリクトの解決
ソースとターゲット PLM システムの間にコンフリクトがある場合は、Creo Packages によりレポートが生成されます。これらのコンフリクトは、次の 2 つのタイプに分類できます。
オーバーライド可能 - Creo Packages で解決可能なコンフリクトを、オーバーライド可能コンフリクトと呼びます。オーバーライド可能コンフリクトが発生した場合は、Creo Packages により出力フォルダに CSV ファイルが生成されます。このファイルには、パッケージの検証中に発生したコンフリクトと、それに対応する解決の一覧が出力されます。このファイルや wpc_preferences.txt ファイルを使用して、コンフリクトを解決できます。
特定のオブジェクトに解決を適用する場合は、CSV ファイルを使用します。この場合は、WPCImport コマンドに解決オプションを指定して、コンフリクトを解決する必要があります。コンフリクトを解決した後、パッケージを再度インポートします。
すべてのオブジェクトに共通の解決を適用する場合は、wpc_preferences.txt ファイルを使用します。
オーバーライド不可 - オーバーライド不可コンフリクトが発生した場合は、コマンドラインに -output オプションで指定した出力ディレクトリに、コンフリクトレポートが生成されます。オプションを指定しなかった場合は、現在のワーキングディレクトリにコンフリクトレポートが生成されます。
コンフリクトを解決するための推奨操作
 
オーバーライド可能
オーバーライド可能コンフリクトでは、次の操作を使用してください。
レポート内のラベル
コンフリクトメッセージのタイプ
解決方法
Error code: OVERRIDE_MISSING_REF
次の参照は、ターゲット PLM システムに存在していると想定されていますが、ターゲット PLM システムに見つかりません。
オブジェクトレベル
IGNORE_MISSING_REF
想定されているオブジェクトがターゲット PLM システムに存在しない場合は無視します。
REUSE_OR_IGNORE_MISSING_REF
モデルファイルの名前とマスター ID がパッケージとターゲットデータベースの間で一致している場合は、ターゲット PLM システムにあるファイルを再使用します。それ以外の場合は、ファイルを無視します。
エラーコード:
OVERRIDE_LATER_VERSION
次のオブジェクトの新しいバージョンが、すでにターゲット PLM システムに存在しています。
オブジェクトレベル
Creo Parametric はオブジェクトを再生成できません。
LASTEST_VERSION_REUSEUSE
ターゲット PLM システムにあるオブジェクトを使用します。
エラーコード:
OVERRIDE_FOLDER_NOT_FOUND
指定されたフォルダが、ターゲット PLM システムに見つかりません。
マッピングされたフォルダが、ターゲット PLM システムに存在しません。
定義レベル
CREATE_TARGET_FOLDER
この例では、継承したリリースレベルのスキームがマッピングと一致している場合にのみ、解決が機能します。
エラーコード:
REVISE_INPDMLINK
受信したオブジェクトのリビジョンが異なります。
パッケージにリビジョンの異なるオブジェクトが含まれていて、オブジェクトがすでに PDM にチェックインされています。
定義レベル
REVISE_INPDMLINK
次に例を示します。
Conflict.OVERRIDE_NEW_REVISION=REVISE_IN_PDMLINK
オーバーライド不可
オーバーライド不可コンフリクトでは、次の操作を使用してください。
レポート内のラベル
コンフリクトメッセージのタイプ
推奨される操作
次のオブジェクトはファイル名が同じであり、すでにターゲットに存在しています。
オブジェクトレベル
完全パッケージを無視します。
どちらの PLM システムがオブジェクトを所有しているかに応じて、ソース PLM システムまたはターゲット PLM システムのいずれかで、オブジェクトの名前を変更します。
同じ名前のオブジェクトが存在しているため、bolt.prt の名前を bolt1.prt に変更できません。
オブジェクトレベル
完全パッケージを無視します。
どちらの PLM システムがオブジェクトを所有しているかに応じて、ソース PLM システムまたはターゲット PLM システムのいずれかで、オブジェクトの名前を変更します。
次のオブジェクトを修正する許可がありません。
定義レベル
エクスポート中に、これらのオブジェクトをパッケージに含めないでください。インポート中に、このパッケージをインポートしないでください。
次のオブジェクトは、ターゲット PLM システムに存在していると想定されていますが、ターゲット PLM システムに存在していません。
オブジェクトレベル
存在していると想定されているファイルを、同じオブジェクト ID を使用してターゲット PLM システムで参照できるようにします。
次のオブジェクトのライフサイクル状態/リリースレベルを更新できませんでした。
オブジェクトレベル
ターゲット PLM システムで、このオブジェクトのライフサイクル状態を手動で変更し、コンフリクトの理由とその解決を確認します。
次のオブジェクトのファイル名を更新できませんでした。
オブジェクトレベル
ターゲット PLM システムでこのオブジェクトの名前を変更し、コンフリクトの理由とその解決を確認します。
次の依存関係のないオブジェクトを解決できませんでした。
オブジェクトレベル
これらのオブジェクトをターゲット PLM システムに作成する必要があります。
次のオブジェクトは新しいバージョンの Creo を使用して保存されています。
オブジェクトレベル
新しいバージョンの Creo Parametric を使用して、インポートを実行します。
次のフォルダを作成できませんでした。
マッピングファイルで指定されているフォルダ名が無効です。
特定のフォルダを作成する許可がありません。
定義レベル
ターゲット PLM システムでフォルダを手動で作成し、コンフリクトの理由とその解決を確認します。
フォルダのマッピングを確認します。
次のターゲット場所のリリーススキーム/ライフサイクルには、互換性がありません。
定義レベル
マッピングを変更して、有効なリリースレベルまたはライフサイクル状態をマッピングします。
ターゲット PLM システムに、リリーススキームまたはリリース状態の有効な定義を作成します。
次のターゲット場所のリリースレベル/ライフサイクル状態のマッピングには、互換性がありません。
定義レベル
マッピングが有効になるように変更します。
ターゲット PLM システムに有効な定義を作成します。
次のリビジョンはターゲット PLM システムに存在しません。
定義レベル
PLM システムで許可されている場合は、対応するリビジョンをターゲット PLM システムに作成します。
見つからないリビジョンを、ターゲット PLM システム内の既存のリビジョンにマッピングします。
次のリビジョンは、複数のソースリビジョンからマッピングされています。
ソース PLM システムにある 1 つのリビジョンスキームから、複数のリビジョンがターゲット PLM システムの 1 つのリビジョンにマッピングされています。
定義レベル
リビジョンスキームの 1 つのバージョンを、ターゲット PLM システムの 1 つのリビジョンだけにマッピングします。