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CAD ドキュメントのソフトタイピング
CATIA V5 では、制限定義ファイルの定義を使用する制限値パラメータを作成できます。制限定義ファイルでは、パラメータ名、タイプ、値、値の範囲およびデフォルトが定義されます。この機能は、設定した特定のオブジェクトタイプの属性に、許容する値の範囲を設定できるので便利です。
属性の制約
制限値パラメータに対応する Windchill の機能は、ソフトタイピング機能です。ソフトタイピングは「タイプおよび属性の管理」ユーティリティからアクセスでき、インスタンスベースの属性に値や値の範囲などの制約を追加できます。さらに、「タイプおよび属性の管理」ユーティリティを使用して、EPMDocument タイプとそのソフトタイプ (CAD ドキュメントとダイナミックドキュメント (Arbortext ドキュメント) ソフトタイプの両方) に属性を追加することもできます。
CAD ドキュメントの場合、管理者が修正できるオブジェクトの作業版数ごとに、違う値を持つ属性を追加するように修正できるシステム提供のソフトタイプは CAD ドキュメントのみです。このソフトタイプは、削除することができません。また、サブタイプにすることもできません。その他に、次のソフトタイプが CAD ドキュメントに関連付けられます。
CAD ドキュメントマスターソフトタイプ (CAD ドキュメントマスタータイプ)
このソフトタイプに追加される属性は、すべての作業版数に対して 1 つのみの値を持ちます。
CAD ドキュメントマスターソフトタイプの属性値を変更すると、すべての作業版数に対してその値が変更されます。
CAD ドキュメント子部品リンクソフトタイプ
このソフトタイプに追加される属性は、オブジェクトの作業版数の使用に固有です。たとえば、アセンブリに同じタイプ (bolt.prt) のボルトが 4 つあり、各ボルトを特定のトルクで締める必要がある場合は、トルクを子部品リンクソフトタイプに追加して、アセンブリ内のボルトのオカレンスごとに異なる値を適用できます。これに対し、この属性を CAD ドキュメントソフトタイプに追加した場合は、すべてのアセンブリ内のすべてのボルトが同じトルクで締められます。
CAD ドキュメント参照リンクソフトタイプ (CAD ドキュメント参照リンクタイプ)
このソフトタイプに追加される属性は、参照リンク (ここでもドキュメント自体ではない) に適用されます。
フレキシブルソフトタイピング
"フレキシブル" ソフトタイピングとは、CAD モデルを最初に Windchill へチェックインしたときに、作成する CAD ドキュメントのタイプまたはサブタイプを指定する機能を指します。自動関連付けによってどの Windchill 部品ソフトタイプが作成されるかを (CAD ドキュメントのサブタイプに基づいて) 指定する機能とともに使用すると、適切なサブタイプに属性を区分するプロセスを合理化できます。
たとえば、管理者権限を使用して、「タイプおよび属性の管理」ユーティリティにアクセスし、CAD ドキュメントのサブタイプを選択します。次に、右マウスボタンのコマンドを使用して、CAD ドキュメントのサブタイプとして新しいサブタイプを作成できます。