Info*Engine タスクの実行の管理

Info*Engine タスクは、データの読み込みと操作を制御します。タスクは以下の要素から構成されています。

• ほかの Info*Engine 構造を使用して実現不可能なロジックを提供するカスタム Java メソッド (JSP の宣言と同様) およびカスタム Java ソース (JSP のスクリプトレットと同様)

タスクを実行する方法は、基本的に 3 つあります。

• Info*Engine タグを使用して、JSP ページなどの Java アプリケーションにタスクを直接組み込む。

• 個々のテキストベースドキュメントにタスクを配置し、Java アプリケーション (または JSP ページ) 内の Info*Engine タグ内で実行するタスクを指定する。

• 個々のテキストベースのドキュメント内にタスクを組み込み、Info*Engine タスク委任を使用してアクセスするようにタスクを構成し、Info*Engine Dispatch-Tasks Webject または Info*Engine SOAP リクエストのどちらかを使用して、タスクを起動します。

Info*Engine タスクを実行する方法と場所は、システムの要件によって決まります。たとえば、1 つのシステムに Info*Engine アプリケーションと必要なすべてのソフトウェアコンポーネントが含まれている専用環境があるとします。この場合、実行するタスクには複雑な処理が不要で、結果の表示にも使用される JSP ページ内からタスクを実行できます。

この図に描かれている JSP エンジンは、JSP エンジンの JVM 内で SAK インスタンスをインスタンス化します。次に、SAK を使用してタスクの Info*Engine タグが処理されます。SAK はリクエストを処理し、必要に応じて Windchill アダプタクラスを使用して Windchill システムと通信します。リクエストされた情報が Windchill データベースから取得されると、プロセスが反転し、最終的にユーザーのブラウザウィンドウに情報が表示されます。

一部の Info*Engine タグは、Windchill アダプタクラスを使用して Windchill からデータを抽出する Webject を実行し、その他のタグはデータを表示します。この例では、すべての Webject は同じ JSP ページに含まれます。

JSP ページ内から複数の Windchill アダプタ Webject を起動する必要がある場合は、パフォーマンス上の理由で、Info*Engine タスク内に Webject の呼び出しをカプセル化し、サーバーにタスクを呼び出すためのリクエストを送信します。単一の JSP から複数の Windchill アダプタ Webject を実行するには、サーバーとのやり取りが複数回必要です。タスクの同じロジックをカプセル化して一度呼び出すと、一度のやり取りだけで済みます。

Windchll のデフォルトのインストール場所は、Info*Engine サーバーおよび Windchll アダプタとしても機能するメソッドサーバー内です。Web イベントサービスを使用するには、サードパーティソフトウェアとコンフィギュレーションの変更が必要になります。

基本的な Windchill インストールを行った後、Windchill アダプタは、自動的に Info*Engine タスクを実行できます。リクエストオブジェクトは、ほかの Info*Engine コンポーネントからサービスを要求する Info*Engine コンポーネントによって生成されます。SAK は、JSP ページまたはスタンドアロンアプリケーションのタスクを実行する際にリクエストオブジェクトを生成し、送信します。

以下の図では、リクエストは通信インタフェースを介して Webject プロセッサに送信されます。リクエストは、Windchill メソッドサーバーからの情報を照会し、次にレスポンスオブジェクトを送り返します。タスクおよびリクエストは、Windchill アダプタおよび Info*Engine の両方から情報を抽出するタスクプロセッサを介して個別に処理されます。