参照 ID を使用した製品構造のセクション間でのパラメータ値の受け渡し
製品構造のセクション間で情報を渡すもう一つの一般的な方法が、参照 ID を使用することです。この方法は、親オブジェクトとそのいずれかの子オブジェクトの間、または子オブジェクトと複数レベル隔たっている親オブジェクトの間で情報を渡すときに最も一般的に使用されます。たとえば、次の図に示すように、いくつかの異なるコンポーネントから成る電力システムがあるとします。
この例では、電力システムは電圧レベルが異なる 3 種類のモデルで提供され、3 種類の通信オプションが用意されています。このような状況では、ユーザーは希望する電力システムのモデルを指定し、この情報を製品構造の Energy Delivery Options セクションに伝達する (渡す) 必要がありますが、この情報は Communications Options セクションでは必要ありません。
たとえば、Energy Delivery Options コンフィギュレーション可能モジュールにパラメータ EnergyDelivery、Communication Subsystem Options コンフィギュレーション可能モジュールにパラメータ Communication などを定義してから、トップレベルのコンフィギュレーション可能モジュールでこれらのパラメータの値を使用して、対応するパラメータで会社のロゴを作成できます。この場合、参照 ID と制約を設定することが推奨されます。
参照 ID と制約を設定するには、次の操作を行います。
1. 次の図に示すように、Power System コンフィギュレーション可能モジュールの「子部品」タブで、Energy Delivery Options コンフィギュレーション可能モジュールに Delivery、Communication Subsystem Options コンフィギュレーション可能モジュールに Communication などの参照 ID を設定します。
2. トップレベル部品の対応する子部品のパラメータ EnergyDelivery と Communication に基づいて、logo パラメータの値を計算するための制約を作成します。
logo == “Gencore “ + Industry + “.” + Delivery.EnergyDelivery + Communication.Communication
ユーザーが Power System コンフィギュレーション可能モジュールの子部品で EnergyDelivery と Communicaton の値を入力すると、それらの値を使用してトップレベルのコンフィギュレーション可能モジュールの logo パラメータの値が計算されます。
また、optionSet 参照を使用することで、オプションセット内のオプションの選択肢の選択とパラメータの値の間に対応関係を確立することもできます。
PARAMETER_NAME == optionSet.OPTION_NAME.