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リモートファイルサーバーの設定
コンテンツレプリケーションを実行するには、マスターサイトとファイルサーバーサイトに対して次の手順を実行する必要があります。
ここでは、マスターサイトとファイルサーバーサイトに対する主要なインストール後の手順について説明します。詳細な手順については、次の対応セクションを参照してください。
1. 次のいずれかを実行します。
オプション A - ファイルサーバーをマスターサイトに登録します。
オプション B - マスターサイトにリモートサイト表現を作成します。
2. リモートホスト、ボルト、およびフォルダを作成します。
3. フォルダをマウントして有効にします。
4. リモートサイトを起動します。
前述の手順の実行後、設定エラーを解決するために役立つトラブルシューティングセクションが表示されます。
ステップ 1、オプション A: ファイルサーバーをマスターサイトに登録
「サイト」 > 「ユーティリティ」 > 「ファイルサーバー管理」の順に選択し、「ファイルサーバー管理」ユーティリティを使用してファイルサーバーを登録します。詳細については、マスターサイトでの新規ファイルサーバーの登録を参照してください。
ステップ 1、オプション B: マスターサイトにリモートサイト表現を作成
1. マスターサイトで、「サイト」「ライブラリ」、および「製品」から、「ユーティリティ」 > 「ファイルサーバー管理」 > 「サイト管理」の順に選択します。「サイト管理」ウィンドウが表示されます。
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「サイト管理」ウィンドウでは、現在接続しているサイトのサイト名の後ろに「(マスター)」というラベルが表示されます。システムソフトウェアでは、自動的に生成されて「(マスター)」というラベルが付いたサイトは、wt.properties ファイルで wt.httpgw.url.anonymous プロパティの値を変更した後も必ず、引き続きその役割を実行します。この自動生成されたサイトの URL は、wt.properties ファイルの wt.httpgw.url.anonymous プロパティの値です。値が変更されると、新しい URL がそのサイトに割り当てられ、警告メッセージがマスターサイトコンソールに表示されます。このサイトを設定するには、「更新」をクリックします。
2. 「サイト管理」ウィンドウで、「新規」をクリックします。「新規サイト」ウィンドウが開きます。
3. 以下の情報を入力します。
フィールド
説明
サイト名
サイト名は一意でなければなりません。この文字列は大文字と小文字が区別されません。また、スペースを含めることはできません。ファイルサーバーサイトは、すべてのマスターサイトに同じ名前で認識される必要があります。
「サイト管理」ウィンドウでは、現在接続しているサイトのサイト名の後ろに「(マスター)」というラベルが表示されます。
URL
URL を入力します。この URL は、マスターサイトがファイルサーバーサイトにアクセスできるものにする必要があります。
URL は、作成するサイトの wt.properties ファイルに記述されている wt.httpgw.url.anonymous プロパティの値です。これは Windchill サイトの匿名ゲートウェイの URL です。この URL が、現在接続中の Windchill サイトの URL と同じである場合、「(マスター)」というラベルが「サイト管理」ウィンドウでサイト名に続いて表示されます。
サイトタイプ
「ファイルサーバー」チェックボックスをオンにします。
「マスター」オプションと「ファイルサーバー」オプションは、サイトがレプリケーションで使用する役割を指定します。これらのオプションを両方とも選択するか、一方のみを選択するか、どちらも選択しないかを決定します。
コンテキスト
「選択」をクリックして「コンテキストを選択」ウィンドウを開きます。このウィンドウには、すべてのコンテキストがリスト表示されます。コンテキストを選択して、「OK」をクリックします。
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このフィールドは、サイトおよび組織レベルでのみ使用します。選択した後は、コンテキストを更新できません。
説明
サイトの説明を入力します。最大 200 文字まで入力できます。
プリンシパル
「選択」をクリックして「プリンシパルを選択」ウィンドウを開きます。「グループ」タブと「ユーザー」タブのフィールドを使用して、新規サイトのプリンシパルを選択します。
サイト近接
作成中または更新中の現在のサイトに近接する順序にサイトを移動できます。
左のボックスには、すべてのサイトがリストされます。「>>」「<<」を使用して、このボックスから右側のボックスへサイトを移動します。右側のボックスは、ほかのサイトから新規サイトへの近接度を示しています。リストの一番上にあるサイトは新規サイトへの近接度が最大です。「上へ移動」「下へ移動」「トップ」「ラスト」を使用して、サイトの順序を変更できます。
4. 「OK」をクリックします。
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新規サイトは、「サイト管理」ウィンドウの「サイトのリスト」テーブルに表示されます。
既存のサイトを更新する必要がある場合は、「サイト管理」ウィンドウでサイトを選択して、「更新」をクリックします。
ステップ 2: リモートホスト、ボルト、およびフォルダを作成
レプリケーションで使用するホスト、ボルト、フォルダを作成します。最初にホストを作成し、次にボルト、その後でフォルダを作成する必要があります。
フォルダを作成してマウントする前に、リモートサイト上にフォルダを手動で作成する必要があります。このフォルダには、マスターサイトから読み取り/書き込みができるようにする必要があります。このステップを開始する前に、次の手順に従って作成する各ファイルボルト内に、フォルダを 1 つ以上作成する必要があります。このフォルダはこの時点で作成してください。
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各フォルダは、一意の物理的な場所にマウントする必要があります。これを行わないと、データが永久に失われます。
リモートホスト、ボルト、フォルダは、「ボルトコンフィギュレーション」ウィンドウで作成します。このウィンドウを開くには、「サイト」「ライブラリ」、および「製品」から、「ユーティリティ」 > 「ファイルサーバー管理」 > 「ボルトコンフィギュレーション」の順に選択します。
リモートホストの作成
ホストを作成すると、サイトがネットワーク上のホストに関連付けられます。
ホストは、Windchill メソッドサーバーが起動するネットワーク上のマシンで、コンテンツファイルの保存に使用できます。メソッドサーバーは異なるホスト上で動作する場合があるので、各フォルダにはホストごとに別のマウントが必要です。そうでない場合は、パスが同じになりません。しかし、特定のフォルダに対するすべてのマウントの場所は同じはずです。
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システムでは、ホストについて入力された DNS 名が有効かどうかはチェックしません。
ホストを作成するには、以下の手順を実行します。
1. 「ボルトコンフィギュレーション」ウィンドウで、「ファイル」 > 「新規」 > 「ホスト」の順に選択します。「新規ホスト」ウィンドウが開きます。
2. 「ホスト名」フィールドにホストの一意の DNS 名を入力します (名前に空白文字は使用できません)。このホスト名は、次のどちらかの方法で確認できます。
ServerManager または MethodServer ログで次のような行を見つける。
ServerManager log
<DATE> INFO [main] wt.server.manager.startup - java.rmi.server.hostname:
<Host Name>
MethodServer log:
<DATE> INFO [main] wt.method.server.startup - java.rmi.server.hostname:
<Host Name>
次のコマンドを実行して java.rmi.server.hostname の値を取得する。
windchill wt.util.jmx.WTPropEval java.rmi.server.hostname
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入力した DNS 名が有効な DNS 名かどうかは、システムでは確認されません。
3. 「サイト」リストでリモートサイトを選択します。
4. 「OK」をクリックします。
リモートボルトの作成
ボルトはフォルダの論理的なコンテキストであり、それぞれがホストマシン上の格納場所を表します。リモートボルトは、マスターサイトではなくファイルサーバー上にあるボルトです。コンテンツレプリケーションでは、リモートサーバーごとに 1 つのボルトを使用してください。
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ファイルサーバーサイトにキャッシュボルトを作成すると、リモートユーザーはこのボルトにコンテンツをより速くアップロードできるので、そのようにすることをお勧めします。ただし、Windchill ファイルサーバー上にキャッシュボルトがなくても、そのサイトにコンテンツをレプリケーションできます。
ファイルボルトを作成するには、次の手順を実行します。
1. 「ボルトコンフィギュレーション」ウィンドウで、「ファイル」 > 「新規」 > 「ボルト」の順に選択します。「新規ボルト」ウィンドウが開きます。
2. 以下の情報を入力します。
フィールド
説明
サイト
リストからファイルサーバーを選択します。
名前
ボルト名を入力します。すべてのサイトで定義されているほかのボルトと重複しない名前を指定する必要があります。
ボルトタイプ
以下のいずれかを選択します。
「マスターボルト」- コンテンツファイルの (リボルトされた) マスターコピーを保存します。
「レプリカボルト」- レプリカのコンテンツファイルを保存します。
「キャッシュボルト」- 永久的な保存先にリボルトされるまで、アップロードされたファイルを一時的に保存します。このボルトタイプを選択した場合、サイトのローカルキャッシュボルトとして使用されます。1 つのサイトで使用できるキャッシュボルトは 1 つだけです。
メインサイトとファイルサーバーサイトの両方で、すべてのボルトタイプがサポートされています。
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ボルトは、作成時にデフォルトで有効に設定されます。
デフォルトのシステムターゲット (マスタボルトの場合) またはサイトのデフォルトターゲット (レプリカまたはキャッシュボルトの場合)
このチェックボックスをオンにすることは可能ですが、自分で直接オフにすることはできません。サイトのデフォルトターゲット (レプリカまたはキャッシュボルト) あるいはデフォルトのシステムターゲット (マスタボルト) は必ず指定する必要があるので、別のボルトをデフォルトターゲットとして指定すると、このチェックボックスが自動的にオフになります。
どのサイトにも、デフォルトターゲットであるボルトが 1 つ存在している必要があります。
マスターサイトだけがデフォルトのシステムターゲットボルトを持つことができます。
マスターボルトがデフォルトのシステムターゲットとして指定されていて、wt.fv.useVaultsForAllContent プロパティが真の場合、リボルト規則外のコンテンツでリボルト操作を行うと、そのボルトが指定先となります。
レプリカまたはキャッシュボルトがサイトのデフォルトターゲットとして設定されている場合、ターゲットボルトを明示的に指定しないときは、そのボルトがレプリケーション操作のターゲットとなります。
読み取り専用
このチェックボックスをオンにしないでください。オンにすると、アップロードまたはレプリケーションされたコンテンツファイルの保管にボルトが使用できなくなります。
フォルダの自動作成
このチェックボックスは、オンのままにしておきます。このチェックボックスがオンの場合、既存のフォルダの最大容量 (ファイル数) に達した時点で新しいフォルダが自動的に作成されます。このチェックボックスはデフォルトでオンになっています。
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このオプションを使用するには、ルートフォルダを手動で作成してマウントしておく必要があります。
古いコンテンツの自動クリーンアップ
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このオプションは、レプリカボルトとキャッシュボルトのみで使用できます。
このチェックボックスは、必要に応じてオンにします。このチェックボックスがオンの場合、「レプリカボルトの自動クリーンアップ」ウィンドウで指定した規則とスケジュールに従って、このボルトが自動的にクリーンアップされます。
3. 「OK」をクリックします。
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コンテンツレプリケーションでは、Windchill ファイルサーバーごとに 1 つのキャッシュボルトを作成できます。
リモートフォルダの作成
フォルダを作成すると保存先が設定され、その場所がボルトに関連付けられます。
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ファイルサーバーサイトにキャッシュボルトを作成してください。このボルトを使用すれば、リモートユーザーによるコンテンツのアップロード時間を大幅に短縮できます。ただし、Windchill ファイルサーバー上にキャッシュボルトがなくても、そのサイトにコンテンツをレプリケーションできます。
フォルダを作成するには、次の手順に従います。
1. 「ボルトコンフィギュレーション」ウィンドウで、「ファイル」 > 「新規」 > 「フォルダ」の順に選択します。「新規フォルダ」ウィンドウが表示されます。
2. 「名前」フィールドに一意のフォルダ名を入力します。
3. 「ボルト」リストでボルトを選択します。
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「読み取り専用」チェックボックスはオンにしないでください。オンにすると、アップロードまたはレプリケーションされたコンテンツファイルの保管にフォルダが使用できなくなります。
4. 「OK」をクリックします。
ステップ 3: フォルダをマウントして有効化
サイトのボルトおよびフォルダを定義し、そのホストを指定したら、コンテンツがレプリケーションされるストレージパーティションの場所を指定する必要があります。指定するには、サイトのフォルダとホストの組み合わせごとにマウントを定義します。
フォルダをマウントするには、次の手順を実行します。
1. 「ボルトコンフィギュレーション」ウィンドウの左側の表示枠で、フォルダを格納したキャビネットを展開して、フォルダを選択します。
2. 「オブジェクト」 > 「マウント」の順に選択します。「新規マウント」ウィンドウが開きます。
3. 「ホスト」リストからホストを選択します。
4. 「パス」フィールドで、フォルダパスを指定します。
5. 「OK」をクリックします。
6. フォルダを選択して、「オブジェクト」 > 「更新」の順に選択します。「フォルダを更新」ウィンドウが開きます。
7. 「有効」チェックボックスをオンにして、「OK」をクリックします。
ステップ 4: リモートサイトを起動
リモートサイトサーバーの起動は、標準の Windchill サーバーの起動とほとんど同じです。
リモートサイトを起動するには、次の手順に従います。
1. リモートサイトコンピュータの Web サーバー、サーブレットエンジン、およびメソッドサーバーを起動します。
2. 以下のいずれかの方法で、Windchill を起動します。
MS-DOS のコマンドプロンプトを使用して、<Windchill>/bin ディレクトリで次のコマンドを入力します。
windchill start
Windows の「スタート」メニューで、「プログラム」 > 「Windchill」 > 「Windchill メソッドサーバー」の順に選択します。
設定のトラブルシューティング
このセクションでは、Windchill コンテンツレプリケーションに関連する wt.properties ファイルのプロパティとサービスについて説明します。レプリケーションの設定にエラーがある場合は、サービスによって作成されるログファイルからトラブルシューティングの情報を得ることができます。ログファイルには、マスターサイトとリモートサイト間のすべての操作が記録されます。一部のエラーについては、ログファイルに問題を解決するための提案が示されています。
設定を確認するには、次の手順に従います。
1. Log4j コンフィギュレーションを使用して、マスターサイト上の wt.fv および wt.fv.master パッケージとリモートサイト上の wt.fv.replica パッケージの詳細ログを有効にします。
2. レプリカフォルダが読み取り専用になっていないことと、それらが有効になっていることを確認します。
3. リモートサイトのメソッドサーバーを再起動します。
起動の直後、ログファイルに、リモートサイトがマスターサイトからの設定を要求したことを示す行が記録されます。数行下に、設定の受信を示すレスポンスメッセージがあります。この設定が有効であることを確認します。
4. マスターサイトのメソッドサーバーを再起動します。
起動の直後、ログファイルに、マスターサイトがリモートサイトの設定を更新しようとしたことを示す行が記録されます。リモートサイトの MethodServer.log ファイルで、設定が受信されたことを確認します。
サービスの手動設定
ファイルサーバーリモートサイトでは、リモート Windchill サイトは Oracle のインスタンスにアクセスできず、最小限のサービスのセットで実行されます。コンテンツレプリケーションに必要なサービスのみが起動されます。
通常の 67 以上のサービスではなく、レプリケーションに関する 5 つのサービスのみが設定されます。サービスセクションに次の設定が含まれていることを確認します。
wt.services.service.1=wt.fv.replica.ReplicaService/wt.fv.replica.StandardReplicaService

wt.services.service.2=wt.fv.replica.ReplicaServiceSvr/wt.fv.replica.StandardReplicaService

wt.services.service.3=wt.wrmf.delivery.ShippingService/wt.wrmf.delivery.StandardShippingService

wt.services.service.4=wt.wrmf.delivery.ReceiverService/wt.wrmf.delivery.StandardReceiverService

wt.services.service.5=wt.wrmf.transport.GenericTransportService/wt.wrmf.transport.StandardGenericTransportService
メソッドサーバーおよびサーバーマネージャが、この時点で正常に起動されている必要があります。メソッドサーバーが起動したときに通常表示される POM メッセージは表示されず、サーバーマネージャでの登録は、Windchill の完全インストールよりも大幅に速くなります。
リモートファイルサーバーサポートの有効化 (PSI で有効化されていない場合)
マスターインストール中に PSI で「リモートファイルサーバーのサポートを有効化」を選択しなかった場合は、次のセクションの説明に従って有効化できます。
インストーラバンドル ZIP ファイル (CCsInstallerBndle.zip) の手動作成
レプリカインストールで使用されたインストーラを含むバンドル ZIP ファイルを、次の手順に従って手動で作成する必要があります。
1. インストーラの ZIP および MD5 ファイルの作成に必要なスクリプトを、次の場所で検索します。
<Windchill>/bin/CCSTools/createZip.xml
このスクリプトは、各 CD イメージに対して次の形式で <Windchill>/bin/CCSTools から実行する必要があります。
ant -f createZip.xml -Dpsi_loadpoint.dir=<val> -Dsource_image.dir=<val>
<val> は、PSI の個別に管理された規則ファイルを含む psi_loadpoint ディレクトリを示します。
次に例を示します。
D:\ptc\PJL\Windchill\bin\CCSTools\>ant -f createZip.xml -Dpsi_loadpoint.dir=D:\ptc\PJL\PSI -Dsource_image.dir=E:\CD_JavaSDK
スクリプトを実行すると、各 CD の <Windchill>/CCSTools/install に <インストーラ名>.zip ファイルと <インストーラ名>.zip.MD5 ファイルが挿入されます。
2. スクリプトを使用して、次のサブインストーラの ZIP および MD5 チェックサムを作成します。これらのサブインストーラの ZIP と MD5 ファイルは、次の場所に配置された ZIP リポジトリに存在する必要があります。
(<Windchill>/CCSTools/install
Web サーバー
サーブレットエンジン
Info*Engine サーバー
Windchill Services
PTC Solution Installer
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Apache と Tomcat は、解凍時に共通のディレクトリ (CD_CAPPS/Apache や CD_CAPPS/Tomcat など) を共有する必要があります。この構造を維持するには、Apache と Tomcat を別々の CD_CAPPS フォルダに分けてコピーし、createZip.xml の呼び出し時にこのフォルダを参照する必要があります。
3. 作成したインストーラの ZIP をマスターバンドル ZIP ファイルとして収集し、CCsInstallerBndle.zip という名前を付けます。この ZIP を作成するには、次のコマンドを実行します。
ant -f createZip.xml bundleInstallerZips
コマンドを実行すると、CCsInstallerBndle.zip ファイルが <Windchill>/CCSTools/install に作成されます。
CCSDsu.zip ファイルの手動による生成 (必要な場合)
ソリューションの初期インストール時に「リモートファイルサーバーのサポートを有効化」を選択しなかった場合、メンテナンス更新の適用後もこの ZIP ファイルが存在しないため、手動で生成する必要があります。
このタスクを処理する ANT スクリプトは次の場所にあります。<Windchill>/bin/CCSTools/create_ccsdsu.xml. このスクリプトを実行すると、CcsDsu.zip ファイルが BOM (部品表) に基づいて作成されます。このスクリプトによって、累積的な BOM、<Windchill>/CCSTools/CcsDsuBom.include が保持され、後続の BOM がすべてこの BOM とマージされます。
ZIP ファイルを生成するには、windchill シェルから次のコマンドを実行します。
ant -f <Windchill>/bin/CCSTools/create_ccsdsu.xml
-Dinstall.files.maint=true <params>
ここで、<パラメータ> には次の値を指定できます。
-Dccsdsubom_include (オプション) - <Windchill> に関連した内容を含んだ任意の代替 BOM ファイル
これにより、CcsDsu.zip に追加する内容を含んだ BOM が指定されます。
-Dccsdsu_exclude_list (オプション) - DSU から除外するファイルで構成された、正規表現ベースのリスト (デフォルトは <Windchill>/installer/wnc/ccsdsu_regex_exclude_list.txt)。
スクリプトが実行され、CcsDsu.zip とそれに対応する MD5 チェックサムファイルが <Windchill>/CCSTools/update ディレクトリ生成されます。
この CcsDsu.zip はリモートのファイルサーバーにダウンロードされます。ZIP ファイルがマスターサイト <Windchill>/CCSTools/update と同じ場所にあることを確認します。
この CcsDsu.zip は、Windchill をファイルサーバーで再起動したときに適用されます。
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クラスタ設定のあるマスターサイトに更新プログラム (パッチまたはメンテナンスリリース) を適用すると、パッチがクラスタ内の各ノードに個別に適用されます。ただし、CCS (ファイルサーバー) の自動更新が正しく機能するには、クラスタのマスターノード (バックグラウンドメソッドサーバー) にある <Windchill>/CCSTools/update ディレクトリ内のファイルをクラスタの各ノードの <Windchill>/CCSTools/update ディレクトリにコピーする必要があります。そうしないと、全ノードの CCSDsu.zip ファイルとその CCSDsu.zip.MD5 ファイルが完全に同じになりません。
CcsInstallerBundle.zip および CcsDsu.zip を使用した新しいファイルサーバーのインストール
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CcsInstallerBundle.zip は、Windchill 10.2 より前のバージョンには存在しません。
CcsInstallerBundle.zip および CcsDsu.zip を使用して新しいファイルサーバーをインストールするには、次の手順を実行します。
1. CcsInstallerBundle.zip をダウンロードします。
2. ダウンロードした CcsInstallerBundle.zip を共通の場所に解凍し、解凍した PTCSolnInstaller イメージを実行します。
3. Windows で解凍するには、WinZip (または同様のアプリケーション) を使用するか、Windows に組み込まれた .zip 機能を使用できます。
UNIX の場合は、unzip <ファイル名> を使用できます。ただし、unzip 機能のインストールが必要な場合があります。
4. PSI を起動したら、「ソリューション」シナリオを選択し、インストールオプションとして「ファイルサーバー」を選択して、ステージング領域の参照先として、解凍されたイメージがすべて保存されている場所を指定します。
PSI を使用してファイルサーバーをインストールした後、CcsDsu.zip ファイルを適用する必要があります。
ファイルサーバーの更新
メンテナンスリリースまたはパッチがマスターサイトに適用された場合、リモートのファイルサーバーのメンテナンス更新が必要になります。この更新は CcsDsu.zip という名前のファイルで配布され、ここにはメンテナンスリリースに必要なすべての更新が含まれています。ソリューションをインストールしたときに「リモートファイルサーバーのサポートを有効化」を選択した場合、この ZIP ファイルは、メンテナンス更新を適用するときにマスターサイト上に生成されます。ファイルサーバーを更新するには、次の操作が必要です。
CCsInstallerBundle.zip を使用して、ファイルサーバー上の既存のスタンドアロン製品を更新します。
CcsDsu.zip を使用して、ファイルサーバー上の非スタンドアロン製品を更新します。
CCsInstallerBundle.zip によるファイルサーバー上の既存のスタンドアロン製品の更新
ファイルサーバー上の既存のスタンドアロン製品を CCsInstallerBundle.zip を使用して更新するには、次の手順を実行します。
1. ファイルサーバーのメソッドサーバー、サーバーマネージャ、および Web サーバーをシャットダウンします。
2. マスターに更新を適用して再起動した後、「サイト」 > 「ユーティリティ」 > 「ファイルサーバー管理」で Windchill ページ内のファイルサーバー管理のコンテンツを表示して、スタンドアロン製品が更新されているかどうかを確認します (日付を確認)。
3. スタンドアロン製品が更新されている場合は、マスターサーバーから CCsInstallerBndle.zip マスター ZIP をダウンロードし、ステージング領域に解凍します。
4. ステージング領域にある PSI を実行して、「既存のインストールをアップデート」を選択します。
5. 更新するファイルサーバーのインスタンスを選択します。
6. PSI のステージング領域の場所を用意して、スタンドアロン製品の更新をインストールします。
7. 最後のパネルの終りまで「次へ」をクリックして、インストールを実行します。
CcsDsu.zip によるファイルサーバー上の非スタンドアロン製品の更新
ファイルサーバー上の非スタンドアロン製品を CcsDsu.zip を使用して更新するには、次の手順を実行します。
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マスターサイトの更新が完了し、wt.properties ファイルで autoManageCCS プロパティが true に設定されている場合は、ファイルサーバーの設定を公表して、ファイルサーバーの <Windchill>/CCSTools/update に CcsDsu.zip ファイルを自動的にダウンロードします。
autoManageCCS プロパティが false に設定されている場合は、「ファイルサーバー管理」ユーティリティを使用して、CcsDsu.zip ファイルを手動で <Windchill>/CCSTools/update からダウンロードする必要があります。このユーティリティにアクセスするには、「サイト」 > > の順に選択します。
CcsDsu.zip によるファイルサーバー上の非スタンドアロン製品の自動更新
既存のファイルサーバーインストールを自動更新するようにシステムが設定されている場合、メンテナンスリリースまたはパッチによってマスターサイトが更新されると、マスターサイトのサイトマネージャが情報およびファイルを準備し、マスターサイトの更新を実行し、マスターサイトを再起動した後、次のプロセスが開始されます。
1. マスターサイトによって、アップグレードの必要性がファイルサーバーに通知されます。
2. サイトは「読み取り専用」ステータスに設定されます。
3. マスターサイトはファイルサーバーのステータス修飾子を設定して、「更新中」ステータスにします。
4. 各ファイルサーバーが更新の必要性を認識します。
5. マスターサイトによって、ファイルサーバーの更新が実行されます。
6. ステータス修飾子が「再起動が必要」ステータスに変わります。
7. システムによって、該当するマネージャに対して再起動の実行を要求する通知が送信されます。
8. スタンドアロン製品の更新後のバージョンと PSI が使用可能な場合、ファイルサーバーで Windchill を再起動して更新を適用する前に、PSI を使用してファイルサーバー上の既存のスタンドアロン製品を更新する必要があります。
9. 再起動が実行されます。
10. 再起動中にファイルサーバーが更新されます。
11. マスターサイトは次の動作を実行します。
ファイルサーバーのリリースレベルを確認する。
ファイルサーバーから「再起動が必要」ステータス修飾子を除去する。
サイトから「読み取り」ステータスを除去する。
既存のファイルサーバーインストール上にある非スタンドアロン製品の手動更新
既存のファイルサーバーインストールを自動更新するようにシステムが設定されていない場合、メンテナンスリリースまたはパッチによってマスターサイトが更新されたら、各ファイルサーバーサイトを手動で更新する必要があります。
1. メソッドサーバー、Web サーバー、サーブレットエンジン、サーバーマネージャ、および既存の windchill シェルなど、Windchill 関連のすべてのサーバーアプリケーションをシャットダウンします。
2. スタンドアロン製品の更新後のバージョンと PSI が使用可能な場合、install_ccsdsu.xml ファイルを実行する前に、PSI を使用してファイルサーバー上の既存のスタンドアロン製品を更新する必要があります。
3. システムコンソールを開き、<Windchill>/bin/CCSTools ディレクトリに移動します。
4. Windchill Directory Server が動作していることを確認します。
5. ANT を使用して、次のようにスクリプトファイル install_ccsdsu.xml を実行します。
ant -f install_ccsdsu.xml
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ant -f install_ccsdsu.xml の 1 回目の試行が失敗した場合は、再実行して更新プロセスを正常に完了させます。
6. 処理が完了したら Windchill を起動します。