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クライアント JAR 公開アプローチの概要
クライアント JAR のカスタマイズを効果的に管理するには、クライアント JAR 公開に対する Windchill のアプローチを理解する必要があります。
論理 JAR
論理 JAR の概念は Windchill R7.0 で導入されました。各論理 JAR は、実際には、サードパーティ JAR などの外部依存のほかに、4 つの JAR で構成されています。以下の図に論理 JAR のコンポーネントを示します。
この図で、太字のラベルは各コンポーネント JAR の役割名を表し、斜体の名前は JAR の実際の名前を表しています。したがって、たとえば "MyApplet" という論理 JAR の場合、コンポーネントは MyApplet.jar、MyAppletCust.jar、MyAppletDSU.jar、および MyAppletFCS.jar になります。
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この図では、クラスをロードする優先順位が左から右に示されているので、カスタマイズ JAR は DSU JAR をオーバーライドし、DSU JAR はオリジナル配布 JAR をオーバーライドします。
ヘッド JAR には、依存先のコンポーネントおよびその他の JAR を宣言するマニフェストと、ヘッド JAR がアプレットの最上位レベルの JAR である場合の JAR インデックスを宣言するマニフェストのみが含まれます。カスタマイズ JAR は、リソースバンドルなどへの追加とオーバーライドに使用されるので、PTC から空のまま配布されます。DSU JAR は、対応する FCS JAR にすでに存在するターゲットクライアントまたは新しいバージョンのファイルに、メンテナンスリリースでファイルが追加されるまで、空のままです。FCS JAR には、FCS (ユーザーへの最初の出荷) の時点でモジュールが必要とするすべてのオリジナルファイルが含まれます。ヘッド JAR では、依存先の追加 JAR がヘッド JAR 独自のコンポーネントの後にリストされる場合があります。
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"DSU" という用語は、Windchill R7.0 以前のメンテナンスリリースがダウンロード可能なソフトウェア更新で配布されていたことに由来します。
モジュール式クライアント JAR
論理 JAR をカスタマイズ、メンテナンスリリース、およびオリジナル配布のさまざまなコンポーネントに分けることに加え、1 つのアプレットに必要なリソースが、すべてのアプレットによって自動的にダウンロードされることのないように、クライアント JAR を適切なモジュール式コンポーネントに分ける取り組みが行われています。
ただし、リソースが複数回ダウンロードされること、すなわち複数の FCS JAR に含まれることを防ぐという要望もあり、この取り組みとの調整がとられています。実際、DSU JAR とカスタマイズ JAR では、対応する FCS JAR に含まれるリソースを複製してオーバーライドし、FCS JAR の再構築を必要としません。リソースが複数の FCS JAR でダウンロードされることは実際には少なく、限定されたケースのみです。
一般に、これらの取り組みにより、以下のセクションで説明する論理 JAR の依存ツリー (正確には一方向図) を使用するようになりました。