「デフォルト値」タブ
「デフォルト値」タブでは、オブジェクトの作成中に使用する属性のデフォルト値を指定できます。デフォルトの属性値は必須ではありません。別のタイプから派生した属性の場合、現在のタイプまたは現在のタイプのサブタイプでデフォルト値を指定できます。これを機能させるには、マスタータイプでデフォルト値が指定されていないことを確認してください。これは現在のタイプまたは現在のタイプのサブタイプで指定されているデフォルト値をオーバーライドするからです。
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カスケード属性では「デフォルトを使用」ボタンはサポートされていません。
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ローカル属性には、1 つのデフォルト値を設定できます。グローバル属性には複数のデフォルト値を指定できます。デフォルト値は必須ではありません。属性にデフォルト値を指定しなかったり、属性のデフォルト値を除去しても構いません。
属性のデフォルト値を設定または変更するには、タイプの情報ページで「操作」メニューの「編集」を選択して、編集モードに入ります。操作が完了した後、変更を保存して表示モードに戻る場合は「完了」をクリックし、変更を保存して編集モードのままにする場合は「保存」をクリックします。
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入力されたデフォルト値が属性のデータタイプに照らして検証され、無効なテキストまたは不適切なテキストが入力されている場合は警告メッセージが返ります。変更を保存する前に、エントリを修正する必要があります。
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各データタイプのデフォルト値
属性のデータタイプにより、属性の入力フィールドのスタイルが決まります。
• 「ブール」- リストから「はい」、「いいえ」、または空白 (デフォルト値なし) を選択します。
• 「日付と時間」- 日付を YYYY-MM-DD のフォーマットで入力するか、「カレンダー」アイコン
をクリックしてカレンダーで日付を選択します。
• 「ハイパーリンク」- URL (オプションのラベル) のフォーマットで、URL とオプションのラベルを入力します。たとえば、www.mysite.com (My Site) のように入力します。
ラベルを指定すると、そのラベルがハイパーリンク付きテキストとしてユーザーインタフェースに表示されます。ラベルを指定しない場合は、URL がハイパーリンクとしてユーザーインタフェースに表示されます。入力した値が正しいフォーマットの URL であることを確認する検証は実行されません。
• 「整数値」- デフォルトの整数値を入力します。使用可能な文字は次のとおりです。
◦ 数字
◦ 千の位のセパレータ - ロケールによる。英語ではコンマ (,)
◦ 負の文字 - ロケールによる。英語ではマイナス記号 (-)
• 「実数」- 実数のデフォルト値を入力します。使用可能な文字は次のとおりです。
◦ 数字
◦ 千の位のセパレータ - ロケールによる。英語ではコンマ (,)
◦ 小数点セパレータ - ロケールによる。英語ではピリオド (.)
◦ 指数の文字 - ロケールによる。英語では大文字の E
◦ 負の文字 - ロケールによる。英語ではマイナス記号 (-)
• 「実数 (単位付き)」- 実数のデフォルト値を入力します。使用可能な文字は「実数」データタイプと同じで、これに単位が付加されます。有効な単位は、属性の「測定数量」によって決まり、テキスト入力フィールドの隣に表示されます。
値を適切な単位で入力すると、保存時に Windchill が値を自動的に変換します。たとえば、属性の単位が kg のときに 1000 mg という値を入力すると、保存時に Windchill が自動的に値を 0.001 に変換します。不適切な単位または無効な単位で値を入力した場合は、警告メッセージが表示されます。保存する前に、入力を修正する必要があります。
• 「文字列」- テキスト入力フィールドにデフォルト値を入力します。
すべてのデータタイプでデフォルト値がサポートされるとは限りません。一部の属性は、デフォルト値をサポートするように定義されていません。この場合は、属性の「デフォルト値」タブを表示したときに、メッセージで示されます。「オブジェクト参照」データタイプはデフォルト値をサポートしていません。
グローバル属性の複数のデフォルト値
グローバル属性は複数のデフォルト値をサポートします。
グローバル属性のデフォルト値を入力するには、属性データタイプで適切なデフォルト値を入力または選択し、「別のデフォルトを追加」アイコン
をクリックします。デフォルト値が、入力フィールド以下のテーブルに追加されます。この操作を繰り返して、デフォルト値を追加します。デフォルト値のエントリをテーブルから削除するには、エントリを選択して「削除」アイコン
をクリックします。
複数のデフォルト値のエントリを並べ替えることはできません。エントリは直接編集できません。削除または再入力だけが可能です。
| グローバル属性に対して複数のデフォルト値が指定されている場合に、属性の「デフォルト値表示モード」プロパティが「デフォルト値ボタンを表示」に設定されている場合は、「デフォルトを使用」ボタンをクリックしたときに値が 1 つだけ表示されます。 「1 つの値」制約がグローバル属性に適用されている場合は、次のようになります。 • 新規オブジェクトの作成時に属性にデフォルト値は使用されません (1 つ以上のデフォルト値が定義されていても)。 • 「デフォルト値表示モード」プロパティが「デフォルト値ボタンを表示」に設定されている場合、ボタンは表示されません。 |
デフォルト値の継承
サブタイプでは、属性のデフォルト値を親タイプから継承できます。この動作を指定するには、「デフォルト値」タブで属性に次のいずれかを選択します。
• 「継承値を使用」- 親タイプの属性から継承したデフォルト値を使用します。継承した値がテキストフィールドに灰色で表示されます。
• 「新規の値を追加」- この属性の一意のデフォルト値を 1 つ以上指定します。継承した値に戻すには、「継承値を使用」オプションを選択します。
デフォルト値と列挙値リストまたは有効値リスト
列挙値リストまたは有効値リストによってサポートされている属性の場合、そのリスト内にデフォルト値が存在しなければなりません。ある属性のデフォルト値として設定されている値が列挙値リストまたは有効値リストから除去された場合、次のような動作になります。
• 既存のオブジェクトを編集モードで開いたときに、リストにデフォルト値は表示されますが、デフォルト値の選択が解除されていない状態ではそのオブジェクトを保存できません。
• 新規オブジェクトを作成する際に、除去されたデフォルト値はリストで選択できません。
| カスケード属性規則で使用される属性にはデフォルト値を 1 つだけ割り当てることができます。カスケード属性では複数のデフォルト値の使用はサポートされていません。 |