オブジェクトの初期化規則の概要
オブジェクトの初期化規則を使用すると、以下を指定する方法が管理者に提示されます。
• 属性値の生成 -- オブジェクトタイプに関連付けられた特定の属性について定義されている値は、実行時に生成される定数または値となります。
Windchill Workgroup Manager などの一部のクライアントでは、属性値の生成を使用して、オブジェクトがデータベースに保存される前に番号などの属性の値を要求します。詳細については、
CAD ドキュメントの番号付けを参照してください。
• オブジェクト初期化のデフォルト値 - オブジェクトがデータベースに保存される際、Windchill では、まだ値が存在しない属性の値を設定するために、確立済みのオブジェクト初期化規則を使用します。
デフォルト値は、オブジェクトを作成するユーザーインタフェースによって値が設定されていない場合、またはサーバー生成値がユーザーインタフェースによって要求された場合にのみ使用されます。たとえば、ユーザーインタフェースの値を生成する際に使用されるフォルダパス、ライフサイクルテンプレート、番号付け、およびバージョン管理のデフォルト値を設定できます。オブジェクトを作成するための現在のユーザーインタフェースの機能によって、意図した結果が得られます。すなわち、値がユーザーインタフェースによって設定されていない場合、設定されている既成の規則を修正すると、機能に影響を与える場合があります。
• 属性値を制限する表示特性 -- ユーザーインタフェースによって制約が確認されると、属性値がユーザーインタフェースに表示される際、その制約が使用されます。たとえば、番号付けの制約は、部品 (オブジェクトタイプ : WTPart) を作成するユーザーインタフェースで優先されます。
既成の制約には以下の機能が含まれます。
◦ ユーザーが変更できない値 (不変性の値) を表示する。
◦ デフォルト値 (サーバーで事前に生成された値) としてインタフェースに表示できる値を取得する。
◦ 生成された値を表示せず、生成された語句 (サーバーで割り当てられた語句) のみを表示する。
◦ 属性ラベルまたは値を表示しない (非表示)。
• 規則の変数 -- 複数の属性で同じ値を使用する場合、計算結果を格納する変数を定義し、デフォルト値を設定するとき、または属性の制約を定義するときに、その変数を使用できます。
変数は、ほかの変数の値に依存しません。詳細については、
変数を参照してください。
このような属性の仕様は規則と呼ばれます。各規則には、1 つのオブジェクトタイプについて属性値と制約の両方の仕様が含まれます。この規則は、XML 要素を使用して作成されています。
また、オブジェクト初期化規則で条件付きロジックアルゴリズムの使用を統合することによって、Windchill 属性について値が設定されるタイミングと制約が使用されるタイミングを指定できます。
以下のセクションでは、インストール時にロードされる規則、規則の追加方法、規則が機能する仕組み、および規則のコンテンツ (番号付けおよびバージョン管理の情報を含む) について説明します。