その他のアプリケーションとの統合 > Windchill ESI の概要 > Windchill Integration for MES の使用 > リリース履歴のロード
  
リリース履歴のロード
リリース履歴は、Windchill からパブリッシングされた情報のレコードで、ソース Windchill PDMLink データと配布ターゲットを識別します。
リリース履歴のロードは、ERP システム上に存在するが ESI によってパブリッシングされていないオブジェクト (部品やアセンブリなど) で必要となる場合があります。このようなオブジェクトのリリース履歴をロードすることで、2 つのシステム (Windchill PDMLink と ERP システム) が相互に同期していることを確認し、ESI が以降のパブリッシングでこれらのオブジェクトを使用できるようにすることができます。
リリース履歴は、次のフォーマットの CSV (コンマ区切り値) インポートファイルからロードすることができます。
フィールド
説明
LoadType
Windchill PDMLink データローダーユーティリティを動作するために必要なヘッダ情報。この値は ESIReleaseActivity です。
ObjectClass
パブリッシングされたオブジェクトの Windchill ESI クラス仕様。部品の場合、この値は com.ptc.windchill.esi.Part です。
ObjectNumber
Windchill オブジェクト番号。部品番号などです。
ObjectVersion
ビジネスオブジェクトの Windchill PDMLink バージョン番号。
ObjectIteration
(オプション) 指定しない場合、バージョンの最新の作業版数が使用されます。指定する場合、この値は特定の Windchill 作業版数番号です。
ObjectView
(オプション) Windchill ビュー名。作業版数が定義されるビューです。
* 
ビューは、部品にのみ適用されます。
TargetNumber
リリース履歴の作成に使用する配布ターゲットの番号属性。
PublishDate
情報が ERP にパブリッシングされた日付。フォーマットは YYYY-MM-DD HH:MM:SS です。時間の部分はオプションです。指定した場合、時間は GMT で表されます。指定しない場合、時間は Windchill PDMLink 内で設定したタイムゾーンの午前 0 時にデフォルト設定されます。
PublishAction
パブリッシングの結果としてオブジェクトが作成された場合は、create です。オブジェクトが変更された場合は、change です。
次に例を示します。
ESIReleaseActivity,com.ptc.windchill.esi.Part,1000,A,1,,VIS7_00001,2003-04-01,create
ESIReleaseActivity,com.ptc.windchill.esi.Part,1000,A,1,,VIS7_00002,2003-04-01,create
ESIReleaseActivity,com.ptc.windchill.esi.Part,2000,A,2,,VIS7_00001,2003-04-02,change
ESIReleaseActivity,com.ptc.windchill.esi.Part,2000,A,,,VIS7_00002,2003-04-03,change
インポートファイルの各行は、特定の ERP 組織に対する特定の Windchill ビジネスオブジェクトのパブリッシングイベントを表します。
リリース履歴のロード
以下の手順では、リリースアクティビティオブジェクトをロードする方法について説明します。
1. 説明したフォーマットに従って、ロードするデータの CSV ファイルを作成し、任意の場所に releaseactivity.csv として保存します。
2. 次に例を示します。
スタンドアロンの部品:
ESIReleaseActivity,com.ptc.windchill.esi.Part,1000,A,1,,VIS7_00001,2003-04-01,createESIReleaseActivity,com.ptc.windchill.esi.Part,1000,A,1,,VIS7_00002,2003-04-01,createESIReleaseActivity,com.ptc.windchill.esi.Part,2000,A,2,,VIS7_00001,2003-04-02,changeESIReleaseActivity,com.ptc.windchill.esi.Part,2000,A,,,VIS7_00002,2003-04-03,change
アセンブリ:
ESIReleaseActivity,com.ptc.windchill.esi.BOMHeader,0000000202,A,2,
Design,VIS7_00001,2008-12-17,createESIReleaseActivity,com.ptc.windchill.esi.Part,
0000000202,A,2,Design,VIS7_00001,2008-12-17,createESIReleaseActivity,com.
ptc.windchill.esi.Part,0000000201,A,1,Design,VIS7_00001,2008-12-17,create
* 
オブジェクト 0000000202 はアセンブリなので、2 つのエントリを持ちます。1 つは部品自身を表し、もう 1 つは BOMHeader を表します。
3. Windchill のインストールの以下の場所に csvmapfile.txt ファイルがあることを確認します。
<WT_ホーム>\codebase\com\ptc\windchill\esi\load
4. Windchill シェルから以下のコマンドを実行します。
windchill wt.load.LoadFromFile
-m <wt_home>\codebase\com\ptc\windchill\esi\load \csvmapfile.txt
-g create -d <path>\releaseactivity.csv
* 
上記のコマンドの <WT_ホーム> および <path> は、実際の値に置き換えます。新しく作成された Windchill ESI リリースアクティビティオブジェクトは、ESITransaction オブジェクトに関連付けされません。トランザクションがない場合、トランザクション管理 GUI ではリリース履歴が表示されません。
Windchill 以外のシステムからの移行
Windchill 以外のシステムから Windchill ESI に移行する場合、Windchill ESI 機能が正しく動作するために、いくつかの手順を実行する必要があります。
1. Windchill PDMLink をインストールします。
2. Windchill ESI のインストール手順を実行します。
3. 標準の Windchill PDMLink インストールへの移行手順を実行します。
4. 部品、BOM、ドキュメント、およびその他のビジネスオブジェクトを Windchill PDMLink に移行します。
5. Windchill ESI の情報のパブリッシング先となる物理組織を表す Windchill PDMLink ターゲットを作成します。ターゲット作成のタスクを含む Windchill ESI Examples ディレクトリを参照してください。タスクは以下の場所にあります。
<Windchill>/tasks/com/ptc/windchill/esi/examples/CreateESITargets.xml
6. 配布ターゲットにすでにパブリッシングされているオブジェクト、およびそのバージョンと作業版数を示すリリース履歴をロードします。
7. Windchill PDMLink ビジネスオブジェクトを上記で作成された適切な Windchill ESI ターゲットに割り当てます。この割当を表すクラスは ESITargetAssignmentLink です。ロード代理を作成して、これらのオブジェクトを作成するプロセスを簡略化できます。ESITargetAssignmentLink オブジェクトの作成例については、次のディレクトリを参照してください。
<Windchill>/loadFiles/esi/esiCust