ビジネスプロセスと組織に関する検討事項
Windchill Integration for MES の実装を計画する際、Windchill Integration for MES でビジネスアクティビティをサポートする方法について検討する必要があります。これらのアクティビティを でサポートする方法について検討することは、設定オプションを選択し、追加すべきカスタム機能を判断するうえで役立ちます。
以下に、業務プロセスをサポートする Windchill Integration for MES の役割について、必要なハイレベルの判断項目を示します。
サポートするシナリオの選択
Windchill PDMLink データを MES 配布ターゲットに統合する際にサポートするビジネスシナリオの決定。この統合は、企業にさまざまな恩恵をもたらし、Windchill Integration for MES によって、構築済みのビジネスロジックと設定オプションを使用して Windchill から製品情報をパブリッシングできます。
ビジネスオブジェクトの決定
MES 配布ターゲットにおいて重要なビジネスオブジェクトの決定。これにより、Windchill PDMLink からパブリッシングするオブジェクトを決定できます。
重要な属性の決定
Windchill PDMLink と配布ターゲットシステムの重要な属性、およびオブジェクトと属性に関連する特定の Windchill PDMLink と配布ターゲットのビジネス規則の決定。
記録システムの決定
各情報の記録システムとして使用するアプリケーションの決定。Windchill PDMLink からパブリッシングするオブジェクトと属性の決定、および MES 配布ターゲット内で業務プロセスまたはシステム制約を適用すべきかどうかの決定に役立ちます。
エンタープライズ変更プロセスの管理
Windchill PDMLink でエンタープライズ変更プロセスを管理するかどうかを決定します。パブリッシングする製品情報が、エンタープライズ変更通知または部品のライフサイクルによって決定されるかどうかを判断するときに役立ちます。
製造計画の決定
設計または計画どおりの製品構造をパブリッシングするかどうかの決定。デフォルトでは、Windchill ESI は設計に従った製品構造のビューをパブリッシングします。ただし、Windchill PDMLink は、製品構造のプラント固有のビューを管理する機能をサポートしています。したがって、Windchill PDMLink で製造計画を立て、MES 配布ターゲットのプラントに、計画に従った製品構造を直接パブリッシングできます。Windchill ESI のインストールと設定を行う前に、Windchill PDMLink または MES 配布ターゲットのどちらで製造計画を立てるかを決定する必要があります。
特定の属性および機能の追加
Windchill PDMLink ビジネスオブジェクトをカスタマイズして特定の属性または機能を追加するかどうかの決定。カスタマイズする場合、これらの属性または特性を MES 配布ターゲットにパブリッシングすることを検討してください。
設計条件の適合
ビジネスが Windchill Integration for MES の設計条件に適合するかどうかの判断。Windchill Integration for MES の展開に必要な設計条件について理解するために、前記の条件と検討事項を参照してください。適合できない条件がある場合、企業のニーズに応じて をカスタマイズすることを検討してください。
データ転送の計画
予想されるデータ転送の頻度と量の判断および計画
ERP でのエフェクティビティの使用
部品のエフェクティビティは通常、最初に部品がプラントで利用可能になった日付の表示に使用されます。新規部品を製品に含める時期を判断するためには使用されません。そのため、生産オーダーを生成する生産の実行には影響しません。これは、生産される材料のコンテキストでないかぎり、エフェクティビティが MES では実質的な意味を持たないためです。BOM エフェクティビティは、部品が組み立て製品に実際に採用される日付を制御するために使用されます。BOM エフェクティビティは、製品の構築に必要な生産オーダーを生成する生産の実行に使用されます。
Windchill Integration for MES でのエフェクティビティの処理
オブジェクトセントリックリリースでは、オブジェクトにエフェクティビティセットはありません。CN セントリックリリースでは、すべての部品にはトランザクションがパブリッシングされた日付と同じエフェクティビティがあり、すべての BOM には、結果アイテムとして表示された BOM のある CN タスクのエフェクティビティセットと同じエフェクティビティがあります。MES の CN エフェクティビティは、CN の初期のエフェクティビティと同じです。部品が作成されるか変更される場合は、リリースの日付と同じになります。
これらを表示し決定すると、Windchill Integration for MES の設定時情報に基づいた選択を行い、Windchill PDMLink によって提供される PLM サービスと配布ターゲットで提供されるサービスを円滑に統合できます。
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前述の最後の 2 つの段落で説明した日付エフェクティビティのほかに、シリアルエフェクティビティおよびロットエフェクティビティのパブリッシングを追加サポートします。したがって、エフェクティビティに関する決定を行う際には、日付エフェクティビティと同様にシリアルエフェクティビティおよびロットエフェクティビティについても検討する必要があります。
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