高度なカスタマイズ > Info*Engine ユーザーガイド > Info*Engine アーキテクチャ > Info*Engine タスクの実行の管理 > タスクを実行するイベントの実装
  
タスクを実行するイベントの実装
次の図は、Info*Engine イベントによるタスク実行を実装するときに使用できるコンポーネントを示しています:
ここで言うイベントとは、インターネットニュースグループと比較して考えることができます。したがって、イベントの購読はニュースグループに加入するようなものです。イベントの名前はニュースグループの名前に相当します。メッセージがニュースグループに投稿されると、ニュースグループに加入しているユーザーはメッセージを受け取ります。それと同様に、イベントが発生すると、イベントに関連付けられているトピックを購読しているユーザーは、イベントが発生したことを示すメッセージを受け取ります。
Info*Engine イベントを使用したタスク実行を実装するには、IBM MQSeries など MOM (Message-Oriented Middleware) ソフトウェア製品をインストールし、必要なトピックおよびトピック接続ファクトリを作成する必要があります。また、Info*Engine がトピックを検索できるように、MOM ユーティリティを使用してネーミングサービスの LDAP ディレクトリに管理オブジェクトエントリを作成する必要があります。
トピックとトピック接続ファクトリを作成し、登録したら、Info*Engine Web Event Service (WES) Webject を使用して Info*Engine サーバーをイベントに購読できます。Webject パラメータでは、イベントの発生時に実行されるタスクを指定します。購読プロセスで、Info*Engine は MOM との接続を構築します。MOM はトピックを管理し、イベントが発生すると、購読されているすべての Info*Engine サーバーにメッセージを返します。前の図は、トピックに購読されている 3 つの Info*Engine サーバーを示しています。イベントが発生すると、各サーバーはタスクを実行します。
Info*Engine には、イベントを発生させるときに使用できる WES Webject もあります。この Webject は、Java Message Service (JMS) 仕様に準拠したメッセージを作成し、それを特定の JMS トピックに送信して、イベントが発生したことを知らせます。その他、JMS トピックにパブリッシングして、イベントを発生させることができるメッセージ送受信ツールをユーザー環境で使用することもできます。前の図は、3 つの異なるソース、すなわち Java 以外のアプリケーション、Java アプリケーション、および Info*Engine サーバーから実行されたタスクから発生したイベントを示しています。