変更通知
Windchill ESI では、Windchill ESI で作成した変更通知 (CN) を SAP などの配布ターゲットにパブリッシングできます。Windchill ESI から変更通知をパブリッシングすると、リストされているすべての部品、ドキュメント、BOM、およびオプションセットオブジェクトもパブリッシングされ、Windchill MPMLink がインストールされている場合はプロセス計画とリソースもパブリッシングされます。部品 (および該当する場合はオペレーションとリソース) に関連付けられているドキュメントもパブリッシングできます。この機能を Windchill ESI で有効にすると、ユーザーは変更通知のパブリッシング時に部品、ドキュメント、BOM、オプションセット (および該当する場合は Windchill MPMLink オブジェクト) の作成と変更を行うこともできます。
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変更通知にリストされているドキュメントオブジェクトが CAD ドキュメント構造である場合、関連する配布ターゲット属性が設定されていれば、同様にパブリッシングされます。Windchill PDMLink からリリースされる構造は ESI レスポンスで送信できますが、SAP にパブリッシングされるのは構造を構成するドキュメントだけです (ドキュメント間に存在する関連はパブリッシングされません)。
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Windchill ESI は、SAP のすべての変更通知を作成して、材料マスター、ドキュメント、および BOM オブジェクトを変更通知にリストします。SAP の変更通知を処理する場合、Windchill ESI は、まず、ステータスが「アクティブ」で、将来のエフェクティビティティの日付が「01/01/3001」という SAP の変更通知を作成します。変更通知に関連したすべてのオブジェクトが変更通知に正常に追加され、SAP で修正されると、Windchill ESI によって SAP の変更通知ステータスが「非アクティブ」に変更され、日付が現在の日付に変更されます。この機能によって、SAP でユーザーがオブジェクトを変更通知に直接追加することを防止できます。直接追加する機能が必要な場合、SAP のユーザーに対してこの操作を実行するためのアクセス許可を付与できます。
出荷時の Windchill ESI は、以下のような Windchill PDMLink ChangeOrder2 オブジェクトのさまざまな属性を EAI ソフトウェアコンポーネントに渡すように設定されています。
さまざまな属性を Windchill PDMLink の変更通知に関連付けると、属性が Windchill ESI から EAI ソフトウェアコンポーネントに渡されます。渡される属性は次のとおりです (このリストには、結果オブジェクトの属性と CN そのものの属性が含まれています)。
• Number (Change Number)
• Description (Change Number Description)
• 部品番号 (Part Number) / アセンブリ部品番号 (Assembly Part Number)
• 部品バージョン (Part Version) / アセンブリ部品バージョン (Assembly Part Version)
• 部品のエフェクティビティ開始日 (Part Start Effectivity Date) / アセンブリ部品のエフェクティビティ開始日 (Assembly Part Start Effectivity Date)
• コンポーネント部品番号
• コンポーネントの行番号 (Component Line Number)
• コンポーネントの数量
• Component Operation Sequence Number
• 参照指定子
• 代用部品のコンポーネント (Substitute Component)
• 配布ターゲット
• シリアル番号エフェクティビティ開始番号 (Serial Number Effectivity Start Number)
• シリアル番号エフェクティビティ終了番号 (Serial Number Effectivity End Number)
• ロット番号エフェクティビティ開始番号 (Lot Number Effectivity Start Number)
• ロット番号エフェクティビティ終了番号 (Lot Number Effectivity End Number)
• プロセスプラン (ルーティング) 部品番号 (Process Plan (Routing) part number)
• オペレーションラベル
• オペレーションの担当部門 (Department for the Operation)
• オペレーションのリソース番号 (Resource Number for the operation)
• リソースのスケジュール済みフラグ (Scheduled flag for resources)
• リソースの使用率 (Usage Rate for Resources)
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次のことに注意してください。
• ここに挙げた属性はすべて渡されますが、そのすべてが変更通知の属性というわけではありません。変更されるオブジェクトの属性もあり、これらは該当するセクションに記述されます。たとえば、部品番号属性はレスポンスファイルの Part 要素セクションに記述されます。
• CN セントリックモードでデータをパブリッシングする場合、配布ターゲットの「変更通知パブリッシング時に関連ドキュメントをパブリッシング」属性の設定が「はい」のときは、変更通知内のオブジェクトに関連付けられたドキュメントも同様にパブリッシングされます。
• 変更通知内に結果オブジェクトとして存在するドキュメント、CAD ドキュメント構造、およびオプションセットは必ずパブリッシングされます。
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変更通知データが Windchill ESI サービスによってパブリッシングされると、EAI ソフトウェアコンポーネントによって Windchill の変更通知属性が SAP の変更マスター属性にマッピングされます。以下の表は、Windchill の変更通知属性と SAP の変更マスター属性のマッピングを示します。
Windchill PDMLink の変更通知と SAP の変更マスタ属性のマッピング
Windchill PDMLink の変更通知属性
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SAP の変更マスタ属性
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番号
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変更番号
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名前
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変更マスタテキスト (Change Number Description)
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説明
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Reason for Change
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ESI レスポンスの Destination 要素と Target ID 要素の「配布ターゲット」属性は、変更通知 (およびその結果オブジェクト) を作成または変更する SAP クライアントとプラントを特定します。EAI ソフトウェアコンポーネントは、この情報を使用して適切な SAP クライアントと通信し、プラント情報を渡します。
Windchill PDMLink の「最終更新ユーザー」属性は、変更通知がパブリッシングされる前の最後の更新を実行した Windchill PDMLinkユーザーを示します。SAP の制限により、EAI ソフトウェアコンポーネントはこの情報を SAP システムに渡しません。
変更通知の作成または変更のために SAP に必要な属性には、Windchill PDMLink によって指定されないものがいくつかあります。このような場合、Windchill ESI は、データを SAP に渡す前に EAI ソフトウェアコンポーネントでデフォルト値に設定します。以下の表は、Windchill ESI でデフォルトとして設定されている SAP の変更マスター属性とその値を示します。
SAP の変更マスター属性のデフォルト値
SAP の変更マスタ属性
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デフォルト値
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変更マスタステータス (Change Master Status)
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Active (01)。変更通知に関連付けられたすべてのオブジェクトの作成または更新に成功すると、ステータスが inactive に更新されます。
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有効開始日 (Valid-From Date)
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(現在の日付)
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初期値は未来の日付 (3001–12–30) に設定されます。しかし、変更通知に関連付けられたすべてのオブジェクトの作成または更新に成功すると、この値は現在の日付に更新されます。
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