共同生産オブジェクト
製造プラントでは、同じ材料を使用して、製品の構築に必要なさまざまな構成部品を生産できます。この材料には、原材料部品と半完成部品があります。1 つの生産プロセスで生産される部品を、共同生産オブジェクトとしてまとめることができます。
ERP Connector を使用して、
Windchill MPMLink 内で作成または変更された共同生産オブジェクトを配布ターゲットにパブリッシングできます。詳細については、
共同生産オブジェクトのパブリッシングを参照してください。
Windchill ESI は共同生産オブジェクトを EAI ソフトウェアコンポーネントに渡します。共同生産オブジェクトに関連する情報が ESI 応答の以下のエレメントタイプでパブリッシングされます。
• AddedCoupling
• AddedCouplingMember
• ChangedCoupling
• ChangedCouplingMember
• UnchangedCoupling
• UnchangedCouplingMember
• DeletedCoupling
• DeletedCouplingMember
ER1 がプライマリ共同生産オブジェクト、ER2 と ER3 がセカンダリ共同生産オブジェクトである例について考えてみましょう。
以下のテーブルに、ESI 応答メッセージでの各種エレメントタグの使用を示します。
シナリオ | ER1 のエレメントタイプ | ESI 応答での ER2 と ER3 のエレメントタイプ |
新規のプライマリおよびセカンダリ共同生産オブジェクト | AddedCoupling | AddedCouplingMember |
更新されたプライマリおよびセカンダリ共同生産オブジェクト | ChangedCoupling | ChangedCouplingMember |
既存のプライマリおよびセカンダリ共同生産オブジェクト | UnchangedCoupling | UnchangedCouplingMember |
削除されたプライマリおよびセカンダリ共同生産オブジェクト | DeletedCoupling | DeletedCouplingMember |
ER1、ER2、および ER3 を SAP にパブリッシングすると、ER1 は BOM ヘッダーとして永続化され、ER2 と ER3 は ER1 の BOM コンポーネントとして永続化されます。SAP では、デフォルトで以下のようになります。
• ER1、ER2、ER3 に Co-product フラグが選択されます。
• ER2 および ER3 の BOM コンポーネントで数量が 1 に設定されます。
以下のサンプル ESI 応答メッセージでは、ER1 と ER2 に AddedCoupling エレメントタイプが使用されています。
<AddedCoupling NAME="AddedCoupling" TYPE="Unknown" STATUS="0">
<Coupling>
<ObjectID>OR:wt.mpm.coupling.Coupling2:188859:479269001-1601465286181-638582764-236-71-192-10@systemname.abc.com</ObjectID>
<Class>com.ptc.windchill.esi.Coupling</Class>
<CouplingName></CouplingName>
<CouplingDescription></CouplingDescription>
<CouplingContext></CouplingContext>
<PrimaryPartObjectID>OR:wt.part.WTPart:188812:479269001-1601465286181-638582764-236-71-192-10@systemname.abc.com</PrimaryPartObjectID>
<PrimaryPartName>ER1</PrimaryPartName>
<PrimaryPartNumber>0000000144</PrimaryPartNumber>
<PrimaryPartVersion>A</PrimaryPartVersion>
<PrimaryPartView>Design</PrimaryPartView>
<PrimaryPartUsage></PrimaryPartUsage>
<PrimaryPartAlternate></PrimaryPartAlternate>
<TargetID>SAP_P15:1100</TargetID>
</Coupling>
</AddedCoupling>
<ChangedCoupling NAME="ChangedCoupling" TYPE="Unknown" STATUS="0">
</ChangedCoupling>
<UnchangedCoupling NAME="UnchangedCoupling" TYPE="Unknown" STATUS="0">
</UnchangedCoupling>
<DeletedCouplingMember NAME="DeletedCouplingMember" TYPE="Unknown" STATUS="0">
</DeletedCouplingMember>
<AddedCouplingMember NAME="AddedCouplingMember" TYPE="Unknown" STATUS="0">
<CouplingMember>
<ObjectID>OR:wt.mpm.coupling.CouplingMember:188860:479269001-1601465286181-638582764-236-71-192-10@systemname.abc.com</ObjectID>
<Class>com.ptc.windchill.esi.CouplingMember</Class>
<PartObjectID>OR:wt.part.WTPart:188819:479269001-1601465286181-638582764-236-71-192-10@systemname.abc.com</PartObjectID>
<PartName>ER2</PartName>
<PartNumber>0000000145</PartNumber>
<RawMaterialObjectID></RawMaterialObjectID>
<RawMaterialName></RawMaterialName>
<RawMaterialNumber></RawMaterialNumber>
<Quantity></Quantity>
<Unit></Unit>
<CouplingObjectID>OR:wt.mpm.coupling.Coupling2:188859:479269001-1601465286181-638582764-236-71-192-10@systemname.abc.com</CouplingObjectID>
<TargetID>SAP_P15:1100</TargetID>
</CouplingMember>
プライマリ共同生産オブジェクトをパブリッシングすると、以下の属性が配布ターゲットに送信されます。
1. オブジェクト ID
2. クラス
3. カップリングの名前
4. カップリングの説明
5. カップリングのコンテキスト
6. プライマリ部品のオブジェクト ID
7. プライマリ部品の名前
8. プライマリ部品の番号
9. プライマリ部品のバージョン
10. プライマリ部品のビュー
11. プライマリ部品の親子関係
12. プライマリ部品の代替
13. ターゲット ID
セカンダリ共同生産オブジェクトをパブリッシングすると、以下の属性が配布ターゲットに送信されます。
1. オブジェクト ID
2. クラス
3. 部品のオブジェクト ID
4. 部品名
5. 部品番号
6. 原材料のオブジェクト ID
7. 原材料名
8. 原材料番号
9. 数量
10. 単位
11. カップリングのオブジェクト ID
12. ターゲット ID
| 変更通知を使用して共同生産オブジェクトのプライマリ部品として設定されている部品リビジョン、またはプロモーションリクエストでプロモート可能オブジェクトとして設定されている部品リビジョンをパブリッシングした場合、配布ターゲットの設定に基づいて、関連する共同生産オブジェクトもパブリッシングされます。 |