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部品表
ERP Connector を使用すると、Windchill PDMLink で作成または変更された複数レベルの部品表 (BOM) を電子メールアドレスなどの配布ターゲットにパブリッシングできます。Windchill PDMLink を使用して、特定の BOM 属性をパブリッシングするように ERP Connector を設定できます。BOM とその属性のパブリッシングのほかに、作成または変更された部品を同時にパブリッシングするように ERP Connector を設定することもできます。
Windchill から BOM をパブリッシングすると、ERP Connector も関連オブジェクトとその属性をパブリッシングします。こうすることで、ERP Connector は完全な製品レコードが確実にパブリッシングされるようにしています。BOM と一緒にパブリッシングされる関連オブジェクトと属性を設定することもできます。デフォルトで渡される関連オブジェクトと属性は以下のとおりです。
最終更新ユーザー (Last Changed By)
日付エフェクティビティ
シリアル番号エフェクティビティ (Serial Number Effectivity)
ロット番号エフェクティビティ (Lot Number Effectivity)
子部品 (Usage)
代替部品 (Alternate)
Assembly Part Number
アセンブリが CAD ファントムかどうかを示す属性
バージョン
以前にパブリッシングした部品バージョン
作業版数
コンポーネントの数量
コンポーネントの数量単位 (Component Quantity Unit)
コンポーネントの行番号 (Component Line Number)
Substitute Part Number
代用部品の数量
代用部品の行番号 (Substitute Line Number)
参照指定子
配布ターゲット
コンポーネントが CAD ファントムかどうかを示す属性
アセンブリ部品 ID (Assembly Part ID)
構成部品 ID
Alternate Item Group
コンポーネント部品番号 (Component Part Number)
以前にパブリッシングした部品バージョン
コンフィギュレーション可能モジュール
「折りたたみ可能」
ERP Connector には、Windchill PDMLink から BOM をパブリッシングする際に BOM の複数のコンポーネントを送信できる機能が用意されています。各コンポーネントの行番号情報を送信するように設定できます。
配布ターゲットへの BOM 対応の差分情報のパブリッシング
配布ターゲットにオブジェクトを再びパブリッシングする際に送信される情報は、以前にパブリッシングされた情報に基づきます。このような状況が発生するのは、配布ターゲットにパブリッシングされている上流 BOM があり、まだパブリッシングされていない下流 BOM がその BOM に対応付けられている場合です。下流 BOM を後でパブリッシングする場合は、上流 BOM に使用されたものと同じ配布ターゲットを使用できます。別の配布ターゲットを作成して下流 BOM に関連付ける必要はありません。
この動作の実例として、次の例を考えてください。
Computer A.20 (製造) 用のアセンブリには、構成部品 CPU、マウス、キーボード、モニター、および Web カメラがあり、これらは配布ターゲット DT-1100 および DT-1200 にパブリッシングされたものです。配布ターゲットは、下流システム内の製造プラントです。
後になって、ビジネス要件のために下流の対応 BOM DT-1100DT-1200 を作成する必要が生じました。ここで、次のように製造ビューの子ビューを作成できます。
製造
1100
1200
その後、次の図に示すように、上流の対応製造 BOM Computer, A20 (製造) から下流の対応 BOM Computer A10 (1100)Computer A30 (1200) を作成します。
配布ターゲット DT-1100 を BOM Computer, A.10 (1100) に関連付け、配布ターゲット DT-1200 を BOM Computer, A.30 (1200) に関連付けて、これらの BOM を配布ターゲットにパブリッシングします。差分変更の計算は、Computer, A.10 (1100)Computer A.30 (1200)Computer, A.20 (製造) と比較することによって行われ、BOM は変更済み BOM として送信されます。
DT-1100 にパブリッシングされる BOM Computer A.10 (1100) の応答は、次の表に示すように計算されます。
オブジェクト
操作
タイプ
コンピュータ A.10 (1100)
変更
部品およびアセンブリ部品
モニター A.2 (1100)
変更
部品
マウス A.2 (1100)
変更
部品
キーボード A.1 (製造)
なし
部品
CPU B.1 (製造)
なし
部品
光学式ドライブ A.1 (1100)
作成
部品
すべてのコンポーネントに、作成/削除/変更/なしのマークが適切に付けられます
DT-1200 にパブリッシングされる BOM Computer A.30 (1200) の応答は、次の表に示すように計算されます。
オブジェクト
操作
タイプ
コンピュータ A.30 (1200)
変更
部品およびアセンブリ部品
タッチスクリーンモニター A.1 (1200)
作成
部品
マウス A.1 (1200)
変更
部品
キーボード A.1 (1200)
変更
部品
CPU A.1 (1200)
変更
部品
5M Web カメラ A.1 (1200)
作成
部品
すべてのコンポーネントに、作成/削除/変更/なしのマークが適切に付けられます
この動作は、プロパティ com.ptc.windchill.esi.CalculateDeltaUsingLatestPublishedObject によって制御されます。デフォルト値は TRUE です。すでにパブリッシング済みの上流 BOM と同じ配布ターゲットに下流 BOM がパブリッシングされないようにする場合は、このプロパティを FALSE に変更します。詳細については、ESI カスタマイズガイドを参照してください。
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次のことに注意してください。
配布ターゲットに渡される BOM の親子関係属性の値は、アセンブリ部品の作業版数そのものから、または Windchill ESI「ビューと配布ターゲットのマッピング」および「ビューと BOM タイプのマッピング」プリファレンスから取得されます。
シリアル (またはロット) エフェクティビティに関連付けられているコンテキストアセンブリは、Windchill でシリアル (またはロット) エフェクティビティが指定されているコンポーネントを保持するアセンブリである必要があります。そうなっていない場合、かつ「エフェクティビティコンテキストを検証」プリファレンスの値が「はい」の場合はパブリッシングが失敗します。また、シリアル (またはロットエフェクティビティ) をパブリッシングする際に、コンテキストオブジェクトがリリースの一部ではなく、「エフェクティビティのコンテキストを含める」プリファレンスの値が「いいえ」の場合もパブリッシングは失敗します。ただし、このプリファレンスの値が「はい」の場合は、コンテキストオブジェクトは自動的にリリースに含まれます。
仕様により、Windchill PDMLink は Substitutes の変更 (Update) をサポートしません。「削除」および「作成」の各操作を使用した場合も結果は同じです。
オブジェクト中心のモードで BOM をパブリッシングする場合、配布ターゲットの「BOM パブリッシング時に関連ドキュメントをパブリッシング」属性の設定が「はい」のときは、BOM 内の部品に関連付けられたドキュメントも同様にパブリッシングされます。
Windchill PDMLink では、最新のリビジョンではない BOM の作業版数をパブリッシングできます。たとえば、P1 B.10 が配布ターゲットにパブリッシングされた後、そのターゲットにまだパブリッシングされたことがない P1 A.15 (前のバージョン) をパブリッシングする必要がある場合に、そのようなパブリッシングが下流のパブリッシングシステムによって許可されていれば、その BOM をパブリッシングできます。
BOM の定義式をパブリッシングできます。詳細については、関連付けられた割当済み定義式のパブリッシングについてを参照してください。