通常の変更通知プロセスでは、修正が必要なオブジェクトについて詳細な計画が準備され、結果オブジェクトの次のリビジョンでソリューションが策定されます。変更によっては検証と処理にかなりの時間がかかることがあるので、ほかの変更通知を使用して、すでに修正中の同じ変更適用オブジェクトに対して修正を加えるのが困難になることがあります。場合によっては、その他の変更が適用されるように、次のリビジョン内の修正内容が取り消されたり、その他の変更を処理できるように、リビジョンとは異なる順序で変更がリリースされたりすることがあります。

取り消し線機能を使用することで、次のリビジョンに委ねることなく、複数のユーザーが同じ変更適用オブジェクトに対する変更を同時に計画できます。変更通知の計画段階では、結果オブジェクトの次のバージョンを作成する代わりに、最新リリースの変更適用オブジェクトに取り消し線が作成されます。取り消し線製品構造ブラウザを起動して変更を計画でき、変更内容はビジュアルインジケータによって自動的に追跡されます。実装計画が完了するまで取り消し線での作業を続行できます。実装段階が開始し、変更コンテキスト内から改訂操作を使用して次のリビジョンが作成されると、取り消し線で計画されている変更がマージされます。変更通知がリリースされると、結果オブジェクト内の修正内容が、現在計画されているその他のオープン状態の変更通知の最新の取り消し線と同期化されます。

この取り消し線機能は以下を実現します。

事前計画プロセスの一部として取り消し線を使用することで、ほかの変更と干渉しない変更を定義します。次のリビジョンが作成される前に、変更タスクと取り消し線に対するアクセス許可に基づいて、既存の取り消し線を修正できます。

変更を実装するために変更通知の実行を明示的に開始します。変更通知が実行を開始すると、すべての取り消し線が承認され、新しい取り消し線は作成できなくなります。

一部の変更管理プロセスでは、実行段階の前に結果オブジェクトを作成できるので、変更タスクに少なくとも 1 つの結果オブジェクトが存在すると、新しい取り消し線を作成できなくなります。