ライセンスの監査
Windchill は、ライセンスグループのメンバーシップとユーザーによる操作に基づいて、ライセンスの使用状況をトラックしています。Windchill のライセンスについては、以下の用語が使用されます。
用語
|
説明
|
ライセンスプロフィール
|
Windchill のライセンスに関連付けられている機能を視覚化するために、PTC が定義したプロフィール。詳細については、 ライセンスプロフィールの管理を参照してください。
|
ライセンスグループ
|
PTC ライセンスの購入対象となったユーザーを管理するための、サイトレベルのグループ。ライセンスグループがライセンスプロフィールのメンバーである場合は、グループに含まれている参加者に対して、ライセンスプロフィールの設定が適用されます。対応するライセンスグループが Windchill のライセンスに存在している場合は、ライセンスの購入対象となったユーザーをそのライセンスグループに追加する必要があります。
ライセンスグループによっては、ライセンスプロフィールのメンバーになっていないことがあります。
|
モジュールベースのライセンス
|
ライセンスグループのメンバーシップに基づき、ライセンスプロフィールを通じて適用される Windchill モジュールのライセンス定義に関連付けられている機能をユーザーが利用したかどうかに基づくライセンス分類。モジュールベースのライセンスの例としては、Windchill MPMLink、Windchill PDMLink、Windchill ProjectLink などがあります。
|
役割ベースのライセンス
|
ライセンスグループのメンバーシップに基づき、ライセンスプロフィールを通じて適用される役割ベースのライセンス定義に関連付けられている機能をユーザーが利用したかどうかに基づくライセンス分類。PTC 著作者ライセンスや PTC 寄稿者ライセンスなどの役割ベースのライセンスは、その他のライセンスに一連の基本的な機能を提供します。
|
アクティブなデイリーユーザーライセンス (ADU)
|
ユーザーが、ログインした時点で同時使用 (アクティブなデイリーユーザー) ライセンスグループの参加者であるかどうかに基づくライセンス分類。
|
未分類
|
ライセンスの使用状況を、操作またはライセンスグループメンバーシップに基づいて分類することができないユーザーのためのライセンス分類。
|
Windchill は、数多くのチェックを実行してライセンスの使用状況をモニタリングしており、その判定基準となるのは、ユーザーによる操作および (ライセンスグループを通じて拡張される) ライセンスプロフィールへの参加です。
Windchill がライセンス使用状況を追跡する順序の概要は、次のとおりです。
1. ユーザーのログイン時に、ユーザーがいずれかの有効なライセンスグループのメンバーであるかどうかを確認します。有効なライセンスグループのメンバーである場合、そのユーザーは Windchill へのログインを許可されます。そうでない場合、ログインは拒否され、次のエラーメッセージが表示されます。
2. アクティブなデイリーユーザーライセンスグループのメンバーの場合、Windchill はアクティブなデイリーユーザーライセンスを使用可能かどうかをチェックします。その日にアクティブなデイリーユーザーライセンスを使用可能な場合、そのユーザーは Windchill にログインでき、そのログインはアクティブデイリーユーザー (ADU) ライセンスの使用状況として記録されます。そうでない場合、ログインは拒否され、次のエラーメッセージが表示されます。
| 上記の動作は、コマンドラインツール、Rest サービス、SOAP サービス、Info*Engine サーブレット、Remote Method Invocation (RMI)、および Windchill Workgroup Manager を使用してログインを試みるユーザーにも適用されます。 |
3. ライセンス定義に関連付けられている操作をユーザーが実行した場合、ユーザーが (ライセンスプロフィールの表示設定を拡張する) ライセンスグループの参加者であるかどうかを確認します。
◦ ユーザーがライセンスグループの (転じてライセンスプロフィールの) 参加者であり、そのグループが表す役割ベースのライセンス定義に関連付けられている操作を実行した場合は、役割ベースのライセンスの使用状況の合計にユーザーを記録します。
◦ ユーザーがモジュールベースのライセンスグループの (転じてライセンスプロフィールの) 参加者であり、そのグループが表す Windchill モジュールのライセンス定義に関連付けられている操作を実行した場合は、モジュールベースのライセンスの使用状況の合計にユーザーを記録します。
4. ユーザーがどのアクティブなデイリーユーザーライセンスグループのメンバーでもなく、ライセンス定義に関連付けられている操作を何も実行していない場合は、未分類のライセンス使用状況として記録されます。
次の図は、ライセンス使用状況を判断するプロセスを示しています。
Windchill は、毎日の記録期間中に、ライセンスの使用状況を記録します。ユーザーのライセンス使用状況は、記録期間中にキャッシュされ、翌日にリセットされます。
ユーザーは、複数のライセンスの合計にカウントされることもあります。たとえば、ユーザーが複数のライセンスグループのメンバーである場合や、それぞれ別の Windchill モジュールベースのライセンスに関連付けられている複数の操作を実行した場合は、それらのライセンスに関してユーザーの合計に記録されます。
アクティブなデイリーユーザーライセンスグループとは、一定数のユーザーに関してライセンス契約を購入する同時使用ライセンスです。これらのライセンス契約は、ある一定のライセンスレポート期間中に、関連付けられた Windchill 機能を利用することを許可されるユーザーの人数を定義するものであり、特定のユーザーを定義するものではありません。たとえば、ユーザー 50 人分の同時使用ライセンスのライセンス契約がサイトにあるとします。ある一定のライセンスレポート期間中に、Windchill にログインするアクティブなデイリーユーザー (同時使用) ライセンスグループのメンバーであるユーザーは、そのライセンス使用状況にカウントされます。別のライセンスレポート期間中に、別の一連のユーザーがログインした場合も、ライセンス使用状況の合計が、契約購入済みである同時使用ユーザー数 50 人をいずれかのレポート期間中に超えていない限り、サイトは契約を遵守しているものと見なされます。
役割ベースおよびモジュールベースのライセンスは、ユーザーを指名する形態のライセンスと見なされ、ライセンス契約の購入対象は特定のユーザーです。管理者は、ユーザーにライセンスを付与するため、各ライセンスグループにユーザーを追加する必要があります。
同時使用ライセンスグループおよび役割ベースのライセンスグループのリストについては、
Windchill ライセンスグループを参照してください。
モジュールベースのライセンス定義は、以下の Windchill モジュールについて用意されています。
• Windchill MPMLink
• Windchill PartsLink
• Windchill PDMLink
• Windchill ProjectLink
• Windchill Service Information Manager
• Windchill Risk and Reliability
• Windchill Document Control
• Windchill Design Control
• Windchill Supplier Management
ライセンス使用状況情報は、3 つのレポートユーティリティを使用して確認できます。
• Performance Advisor for PTC Windchill
• システム設定コレクター
• 「ライセンス管理」ユーティリティの「レポート」タブ
詳細については、
ライセンス使用状況レポートを参照してください。