免除承諾により承認されたオブジェクトのリビジョン

「承認されたリビジョンを編集」操作は、標準免除承諾のみで使用できます。コンテキストベースの免除承諾は、免除承諾の同じコンテキストに存在し、適切なライフサイクル状態にあるオブジェクトのすべてのリビジョンを承認します。

標準免除承諾は、「承認されたリビジョン」列で指定されている、承認されたオブジェクトのリビジョンまたはリビジョン範囲に適用されます。同一の承認されたオブジェクトには、単一のリビジョンを複数と、最大 1 つのリビジョン範囲を指定できます。単一の承認されたオブジェクトに複数のリビジョン範囲を指定することはできません。たとえば、オブジェクト 1 にリビジョン A から E まであるとします。承諾マネージャは、単一のリビジョン A のほかに、C から E までのリビジョン範囲も関連付けることができます。リビジョン範囲 A から B とリビジョン範囲 D から E に対して、オブジェクト 1 を承認することはできません。

デフォルトでは、初期選択されたオブジェクトのリビジョンが承認されます。「承認されたリビジョンを編集」操作

を使用して、すべてのリビジョン、特定のリビジョン、またはリビジョン範囲を承認できます。以下の一覧に、各タイプのリビジョン範囲の例を示します。以下の手順を実行して、単一のオブジェクトまたは複数のオブジェクトに対して承認されたリビジョンを選択します。

• 現在および今後のリビジョンをすべて承認するには、開始リビジョンに「初期」を、終了リビジョンに「最新」を選択します。これらのリビジョンオプションは、個々のオブジェクトまたは複数のオブジェクトを修正するときに利用できます。選択は、「承認されたオブジェクト」テーブルに「初期から最新」として表示されます。

• 特定のリビジョンまたは分岐リビジョンを承認するには、オブジェクトを免除承諾に追加する際にそのリビジョンを選択します。単一のリビジョンは、「承認されたオブジェクト」テーブルに単一のリビジョンまたは分岐リビジョンとして表示されます。たとえば D-1 などです。分岐リビジョンは、開始リビジョンまたは終了リビジョンのドロップダウンリストからは使用できません。

• 特定のリビジョンを承認するには、開始リビジョンおよび終了リビジョンに特定のリビジョンを選択します。たとえば、リビジョン B を承認するには、開始リビジョンと終了リビジョンの両方に B を選択します。この操作は、個別オブジェクトを修正する場合にのみ利用できます。「承認されたオブジェクト」テーブルには「B」として表示されます。

• リビジョン範囲を認証するには、開始リビジョンに特定のリビジョンを選択し、終了リビジョンにそれより新しいリビジョンを選択します。たとえば、リビジョン C から E を承認するには、開始リビジョンに C を、終了リビジョンに E を選択します。この操作は、個別オブジェクトを修正する場合にのみ利用できます。「承認されたオブジェクト」テーブルには「C から E」として表示されます。リビジョン範囲には、その範囲内のリビジョンに対して使用できる分岐リビジョンも含まれます。たとえば、前述の例に D-1 が存在する場合、C から E までのリビジョン範囲に含まれるため、承認されます。

テーブルレベルまたは行レベルの「認証されたリビジョンを編集」操作

を使用して、承認されたオブジェクトに対して異なるリビジョンまたはリビジョン範囲を選択します。複数のオブジェクトを更新する場合は、「承認されたオブジェクト」テーブルでオブジェクトを選択し、テーブルの上部にある「承認されたリビジョンを編集」操作

をクリックします。

承認されたオブジェクトのバージョン連続が変更された場合、オブジェクトは範囲外になります。オブジェクトへのアクセスを再度許可するには、オブジェクトを「承認されたオブジェクト」テーブルから除去し、免除承諾にオブジェクトを再度追加し、更新されたバージョン連続に基づいて、適切な承認されたリビジョン範囲を指定します。

単一のオブジェクトを選択して、テーブルまたは行レベルで「承認されたリビジョンを編集」アイコン

をクリックすると、「承認されたリビジョンを編集」ウィンドウが表示されます。デフォルトでは、初期選択されたオブジェクトのリビジョンが承認されます。

◦ 初期: 承認されたライフサイクル状態のいずれかにあるオブジェクトの最初のリビジョンを承認します。オブジェクトの以前のリビジョンが更新されて、承認されたライフサイクル状態のいずれかになった場合、そのリビジョンが承認されます。たとえば、「リリース済み」状態が承認されていて、リビジョン C が「リリース済み」、リビジョン B が「レビュー中」の場合、リビジョン C が承認されます。リビジョン B が「リリース済み」に遷移すると、B が承認されます。

◦ リビジョンレベル: リストで指定されたリビジョンを承認します。たとえば、あるオブジェクトにリビジョン A から E までがあり、開始リビジョンとして C を選択した場合、リビジョン C が選択した承認されたライフサイクル状態のいずれかになると、リビジョン C から承認が開始されます。リビジョン C が選択した承認されたライフサイクル状態のいずれでもない場合、終了リビジョンが C より新しければ、適切なライフサイクル状態にある次のリビジョンが承認されます。

• 日付: 選択した日付の時点で、承認されたライフサイクル状態のいずれかにあるオブジェクトの最新のリビジョンを承認します。開始リビジョン日付は終了リビジョン日付と同じまたはそれより前でなければなりません。また、未来の日付にすることはできません。

選択した日付に、選択した承認されたライフサイクル状態のいずれかにある有効なリビジョンがない場合は、別の日付を選択するか、特定のリビジョンレベルを選択しなければ操作を完了できません。

◦ 最新: 承認されたライフサイクル状態のいずれかにあるオブジェクトの最新のリビジョンを承認します。今後作成されるリビジョンが含まれます。より新しいリビジョンが承認されたライフサイクル状態に遷移した場合は、そのリビジョンが承認されます。たとえば、「リリース済み」状態が承認されていて、リビジョン B が「リリース済み」、リビジョン C が「レビュー中」の場合、リビジョン B が承認されます。リビジョン C が「リリース済み」に遷移すると、C が承認されます。

◦ リビジョンレベル: ドロップダウンで指定されたリビジョンを承認します。たとえば、あるオブジェクトにリビジョン A から E までがあり、終了リビジョンとして D を選択した場合、リビジョン D が選択した承認されたライフサイクル状態のいずれかになると、リビジョン D で承認が終了します。リビジョン D が選択した承認されたライフサイクル状態のいずれでもない場合、選択した承認されたライフサイクル状態のいずれかにある、D より古い最新リビジョンが承認されます。終了リビジョンは、リビジョンシーケンスで開始リビジョンより新しくなければなりません。この例では、開始リビジョンが C の場合、終了リビジョンを B にすることはできません。

• 日付: 選択した日付の時点で、承認されたライフサイクル状態のいずれかにあるオブジェクトの最新のリビジョンを承認します。終了リビジョン日付は開始リビジョン日付と同じまたはそれより後でなければなりません。また、未来の日付にすることはできません。

複数のオブジェクトを選択して、テーブルレベルで「承認されたリビジョンを編集」アイコン

をクリックすると、「承認されたリビジョンを編集」ウィンドウが表示されます。デフォルトでは、開始リビジョンと終了リビジョンは「変更なし」に設定されます。

• 初期: 承認されたライフサイクル状態のいずれかにあるオブジェクトの最初のリビジョンを承認します。オブジェクトの古いリビジョンが更新され、承認されたライフサイクル状態のいずれかになった場合、そのリビジョンが承認されます。たとえば、「リリース済み」状態が承認されていて、リビジョン C が「リリース済み」、リビジョン B が「レビュー中」の場合、リビジョン C が承認されます。リビジョン B が「リリース済み」に遷移すると、B が承認されます。

選択した日付に 1 つまたは複数のオブジェクトの有効なリビジョンがない場合、操作は終了します。有効なリビジョンのないオブジェクトに対しては、有効なリビジョン範囲が必要であるというエラーが「認証ステータス」列に表示されます。別の日付、または承認する特定のリビジョン範囲を選択してください。免除承諾を作成または更新するには、すべてのオブジェクトに有効なリビジョン範囲が必要です。詳細については、「承認されたオブジェクト」テーブルを参照してください。

• 最新: 承認されたライフサイクル状態のいずれかにあるオブジェクトの最新のリビジョンを承認します。今後作成されるリビジョンが含まれます。より新しいリビジョンが承認されたライフサイクル状態に遷移した場合は、そのリビジョンが承認されます。たとえば、「リリース済み」状態が承認されていて、リビジョン B が「リリース済み」、リビジョン C が「レビュー中」の場合、リビジョン B が承認されます。リビジョン C が「リリース済み」に遷移すると、C が承認されます。

• 日付: 選択した日付の時点で、承認されたライフサイクル状態のいずれかにあるオブジェクトのリビジョンを承認します。終了リビジョン日付は開始リビジョン日付と同じまたはそれより後でなければなりません。また、未来の日付にすることはできません。