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JMX 環境の設定
基本的な JMX 機能には、指定したイベントの発生時に電子メール通知を自動的に送信する機能があります。この機能を使用するには、以下を実行する必要があります。
電子メールサーバーが電子メール通知を送信するように設定されていることを確認する。サイトの IT 部門に、Windchill が動作している環境用にメールホストが設定されていることを確認してください。Windchill のデフォルトでは、wt.mail.mailhost プロパティで指定した SMTP ホストにすべての電子メールが匿名で送信されます。
サーバーアクセスに制限 (リレー処理の禁止や匿名接続の拒否など) がある場合、Windchill によって送信されたメッセージはメールサーバーで拒否されます。Windchill で SMTP サーバーに対する認証を設定するには、Windchill コードベースの外部 (<Windchill>/mail.properties など) にあるファイルに次のプロパティを手動で追加する必要があります。
wt.mail.smtp.username=<mail-user>
wt.mail.smtp.password=<mail-user-password>
さらに、次に示すように wt.properties の wt.mail.properties を mail.properties ファイルに設定する必要があります。
xconfmanager -s "wt.mail.properties=$(wt.home)$(dir.sep)mail.properties" -t "codebase/wt.properties"
ファイルアップロード操作が失敗したときに電子メール通知を受信するように、マスターサーバーサイトとファイルサーバーサイトを設定します。サイト管理者は、wt.properties ファイルで wt.mail.mailhost プロパティを手動で設定し、自分の電子メールアドレスを JMX に追加して自動電子メール通知を受信する必要があります。JMX クライアントで電子メールアドレスを設定するには、Jconsole を開き、以下のパスに移動して管理者の電子メールアドレスを更新します。
「com.ptc」 > 「Emailer」 > 「EmailLists」 > 「JMX-Administrators」 > 「Attributes」 > 「AddressList」
修正したコンフィギュレーションを永続化するには、Jconsole から以下のパスに移動して「save()」をクリックします。
「com.ptc」 > 「Loader」 > 「Operations」 > 「save()」
通知送信のためのデフォルトのしきい値がサイトにとって適切かどうかを判断する。
自動 JMX 電子メール通知とユーザーから送信されるエラーレポートを受信するユーザーのグループを作成します。デフォルトでは、JMX-Administrators リストを使用します。
JMX-Administrators リストに追加されたユーザーには通常、システム監視権限が必要です。次のいずれかである場合、ユーザーはシステム監視権限を持ちます。
サイトの「管理者」グループのメンバー。
「サイト」 > 「管理者」の順に選択すると、「サイト管理者」テーブルが表示されます。このテーブルで、ユーザーを「管理者」グループに追加できます。
wt.util.jmx.AccessUtil.siteAdministrators プロパティで指定されているユーザーのリストに含まれている。これらのユーザーは、「システム設定コレクター」「サーバーステータス」、および「監視ツール」の各ページにアクセスできます。
デフォルトで、wt.util.jmx.AccessUtil.siteAdministrators プロパティは wt.properties ファイルには含まれていません。wt.util.jmx.AccessUtil.siteAdministrators プロパティを追加できます。たとえば、auser135 と buser246 という名前のユーザーをサイト管理者に設定することなく、これらのユーザーに監視権限を与えるには、Windchill シェルで次の xconfmanager コマンドを (1 行で) 入力します。
xconfmanager -s wt.util.jmx.AccessUtil.siteAdministrators=auser135,buser246
-t wt.properties -p
通知のしきい値とエラーレベルの確認
各 JVM では、発生する可能性がある通知アクティビティに対して一連のしきい値とエラーレベルがデフォルトで設定されています。たとえば、サーバーマネージャを起動するたびに電子メール通知が送信されます。通知の設定は、各 JVM で使用可能な NotificationHandlers MBean によって処理されます。各 MBean は、EmailRecipientList Name 属性によって電子メールの受信者を識別します。デフォルトでは、この値は JMX-Administrators です。
詳細については、JConsole から Windchill MBeans へのアクセスおよびWindchill MBeanの「NotificationHandlers」セクションを参照してください。
JMX-Administrators リストへの追加
JMX-Administrators リストとは、自動 JMX 電子メール通知とユーザーから送信されるエラーレポートを受信するユーザーのグループです。
特定のシステム上のサーブレットエンジン、サーバーマネージャ、メソッドサーバー、および Windchill Directory Server の JMX-Administrators リストに追加するには、次の ant スクリプトを使用します。windchill シェルから Windchill codebase ディレクトリへ移動し、以下のコマンドを入力してください。
ant -f modifyMBeanConfig.xml setEmailList -DemailAddresses=<電子メールアドレスのコンマ区切りリスト>
スクリプトコマンドで指定した電子メールアドレスが各 JMX-Administrators リストに追加されます。
Windchill Configuration Assistant をインストール時に実行すると、インストール時に入力したアドミニストレータに基づいて、サーブレットエンジン、サーバーマネージャ、メソッドサーバー、および Windchill Directory Server の JMX-Administrators リストに電子メールアドレスが取り込まれます。リストに電子メールアドレスを取り込む際、Windchill Configuration Assistant はこのトピックで説明する ant スクリプトを使用します。
Windchill Configuration Assistant を手動で実行する場合、Windchill の値を反映するには、Windchill Configuration Assistant が管理しているメソッドサーバー MBean コンフィギュレーションファイルの中間コピーに保存されている JMX-Administrators リストの内容をすべての JMX-Administrators リストに適用します。Windchill Configuration Assistant が最初に使用するアドミニストレータのリストは、メソッドサーバー MBean に保存されているリストです。Windchill Configuration Assistant を対話モードで実行する場合、この中間コピーを更新できます。Windchill Configuration Assistant は、常に、中間コピーをすべての JMX-Administrators リストに適用します。
Windchill Configuration Assistant がその変更内容を反映した後、JMX-Administrators リストを個別に管理するには、MBean インタフェースを使用します。JMX クライアント (JConsole や VisualVM など) から、個々の接続の Emailer > EmailLists > JMX-Administrators MBean へ移動します。「操作」ノードにある適切なメソッドを使用して、アドレスを追加または削除します。属性を更新して、追加および削除結果を表示します。
電子メールリストの詳細については、Windchill MBeansのセクション「Emailer」を参照してください。
ユーザーエラーレポート電子メールについては、エンドユーザーへのエラー電子メールの概要を参照してください。