比較メカニズムのカスタマイズ
既成では、上流構造の現在の作業版数を以前の作業版数と比較する以下の基準がサポートされています。
• OutOfDateCriteria
• TimeBasedCriteria
• BaselineCriteria
デフォルトでは、OutOfDateCriteria が使用されます。OutOfDateCriteria では、対応関連付けを基準として使用して、上流オブジェクトの現在の作業版数が、現在の下流作業版数にリンクされていた以前の最新バージョンと比較されます。現在の下流作業版数と上流オブジェクトの以前のバージョンの間に対応リンクが存在しない場合、上流オブジェクトの現在の最新作業版数と以前の最新作業版数の間で比較が実行されます。com.ptc.windchill.associativity.reconciliation.criteria.usePreviousVersion プロパティを使用することによって、このデフォルトの動作を、上流オブジェクトの現在の作業版数と以前の最新作業版数を比較するように変更できます。このプロパティのデフォルト値は true です。
デフォルトの動作をカスタマイズして、時刻の値またはベースラインオブジェクトに基づいて比較を実行できます。時刻ベースの比較に設定した場合、上流構造の現在の作業版数は特定の時刻の作業版数と比較されます。ベースラインベースの比較では、上流構造の現在の作業版数が、特定のベースラインに含まれている部品と比較されます。基準をカスタマイズするには、com/ptc/windchill/associativity/xconfs にある associativity.service.properties.xconf ファイル内の委任を以下のように設定します。
<Service context="default" name="com.ptc.windchill.associativity.reconciliation.criteria.AbstractCriteria">
<Option cardinality="singleton" selector="OUTOFDATE" requestor="null" serviceClass="com.ptc.windchill.associativity.reconciliation.criteria.OutOfDateCriteria" />
<Option cardinality="duplicate" selector="TIMEBASED" requestor="null" serviceClass="com.ptc.windchill.associativity.reconciliation.criteria.TimeBasedCriteria"/>
<Option cardinality="duplicate" selector="BASELINE" requestor="null" serviceClass="com.ptc.windchill.associativity.reconciliation.criteria.BaselineCriteria"/>
</Service>
com/ptc/windchill/associativity/reconciliation/client にある CriteriaType.java ファイルで、クラス CriteriaType は、上流構造の現在の作業版数を以前の作業版数と比較するときの基準を定義します。このクラスには、デフォルトでサポートされる基準タイプが含まれています。これはサポートされているものとしてマークされています。
CriteriaType クラスは Windchill の標準列挙であり、専用の rbInfo ファイル CriteriaTypeRB.rbInfo が com/ptc/windchill/associativity/reconciliation/client にあります。enumCustomize ツールを使用して、デフォルトの基準をカスタマイズしたり、基準を追加したりできます。