製造リソースの操作

リソースは、担当者や装置など、生産活動を実行するエンティティです。製造リソースは、部品の生産、メンテナンス、検査、または修理時に作業現場で必要になるリソースです。通常、コスト、時間、または技術的な制約が関連付けられます。リソースは物理的な要素 (作業拠点、ツーリング、加工材料) または技能です。

リソースは Windchill PDMLink のライブラリデータベースで管理されます。リソースは製品部品表には表示されず、完成品には含まれません。

リソースには次のものがあります。

生産が行われる物理的な施設か、プロセスプラン、シーケンス、またはオペレーションを実行できると識別されている製造施設。プラントは、エンタープライズ部品が製造される物理的なエンティティです。プラントは、部品、プロセス計画、シーケンス、製造規格グループ、能力に割り当てられます。

オペレーションに割り当て可能な物理的なリソースまたはリソースのセット。例: ライン、作業単位、作業セル、リソースプール、ワークステーション、マシンなど。

運用を実行するための作業拠点のほかに必要なツール、取付具、その他の物理的なデバイスです。ツーリングは設計または購入できます。ツーリングはオペレーション時に使用したり、特定の数の生産を実行するために保有したりできます。

特定のオペレーションを行うために必要な、特定の材料で構成されたオーダー可能なアイテム。加工材料は最終品目の BOM には表示されません。一般的な例は、塗料、接着剤、およびグリースです。

人が特定のタスクを一定の複雑さのレベルまで実行できる能力を示します。

リソースグループを使用して、関連する製造リソースをリソース階層にグループ化します。リソースグループはプラントに割り当てられます。

製造リソースグループは、その階層構造内にほかの製造リソースグループが含まれる場合があります。

Creo View を使用してリソースの視覚的な表現を作成し、これらを製造プロセスの確認および向上に使用できます。たとえば、次のような操作が可能です。

• 製造リソースブラウザの「Visualization」タブを使用して、プラントまたはワークステーションのレイアウトを 3D で表示できます。

• プラントまたはワークステーションのレイアウトを定義し、Creo View を使用して製造リソースをレイアウト内にインスタンス化して、これらを 3D で配置できます。

• プロセス計画をプラント構造のコンテキストで表示できます。プロセス計画を関連するプラント内で開き、そのプラント内のオペレーションのフローを表示および検証できます。これにより、次のことが可能です。

◦ Creo View でオペレーションを開き、ワークステーションでの実行可能性を検証できます。

◦ オペレーションに割り当てられた部品を、ローカライズされているワークステーションのコンテキスト内に 3D で配置できます。

◦ プレイバックモードを使用して、製造現場でのアセンブリプロセスのフローを視覚化できます。

◦ オペレーションとシーケンスで使用されている部品とリソースを、製造プラントのコンテキストで表示できます。製品の製造プロセスの進行に応じて、オペレーションを実行する作業拠点の視覚表現に各ステップが表示されます。

オブジェクトの関連する Windchill MPMLink ブラウザウィンドウを開くことなく Windchill MPMLink オブジェクトを表示するには、「ツリーピッカー」を使用します。