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Windchill アダプタの設定
次の各トピックでは、Info*Engine の「プロパティ管理」ユーティリティの使用とログ作成インタフェースの設定について説明します。
Windchill アダプタの LDAP プロパティの設定
アダプタプロパティは、LDAP ディレクトリエントリ内に属性として保持されます。
既存の Info*Engine アダプタサービス LDAP エントリを追加または修正するには、Info*Engine プロパティ管理ユーティリティを使用してください。
Info*Engine の「プロパティ管理」ユーティリティを起動するには、管理者として Windchillにログオンし、「サイト」 > 「ユーティリティ」に移動します。「システム管理」「Info*Engine 管理」リンクをクリックします。
Info*Engine の「プロパティ管理」ユーティリティの使用に関する一般情報については、Info*Engine 管理ユーティリティを参照してください。
1. 新規アダプタ LDAP エントリを作成するには、Info*Engine の「プロパティ管理」メインページで「エントリを作成」 > 「Windchill アダプタ」の順に選択します。
2. 必須フィールドの値を入力します。
ほとんどのフォームには、次の一連の共通フィールドがあります。
サービス名
識別名
ランタイムサービス名
フォームが表示されると、プロパティ管理ユーティリティによって「サービス名」「識別名」、および「ランタイムサービス名」フィールドに推奨される名前が挿入されます。これらの名前は、管理ユーティリティにログインする際に提供される情報、およびフォームに格納されている情報に基づいています。これらの名前を変更して、サイトの LDAP エントリに設定された基準に一致させることができます。
サービスクラス
ホスト
ポート
「サービスクラス」フィールドには、アダプタに使用するサービスクラスの名前が表示されます。
Windchill アダプタは、ネイティブ Info*Engine アダプタおよび Info*Engine サーバーとして動作します。
アダプタとしては、プロセス内 (in-process) およびプロセス外 (out-of-process) のアダプタとして動作します。そのため、「サービスクラス」を指定し、「ホスト」および「ポート」の値を指定する必要があります。
複数のメソッドサーバーがある環境で実行する場合、Windchill RMI 通信と同等サイズのポート範囲 (wt.method.minPort および wt.method.maxPort の wt.property 値により設定) を使用するように Windchill アダプタコンフィギュレーションが自動更新されます。これらのエントリは、現在のコンフィギュレーションと一致するようにシステム起動時に必要に応じて作成または削除されます。
複数のメソッドサーバーがある環境では、Info*Engine アダプタのすべての Windchill プロパティコンフィギュレーションが基本の Windchill アダプタプロパティエントリのみに存在する必要があります。これは、ptcServiceNamewt.federation.ie.VMName の wt.property 値と一致するエントリです。冗長 Windchill アダプタコンフィギュレーションエントリを手動で修正する必要はありません。
3. 残りのプロパティをサイトに合わせて適切に設定します。残りのプロパティの説明については、セクション「Windchill アダプタのプロパティ」を参照してください。
4. 完了したら、「アダプタを作成」をクリックします。
プロパティの詳細とアダプタのエントリの作成方法については、次のヘルプトピックを参照してください。
共通のプロパティおよび操作では、ほとんどのアダプタフォームで使用する共通のプロパティを定義しています。
Info*Engine 管理作業の実行では、アダプタフォームの編集方法など、プロパティ管理ユーティリティの詳細な使用方法について説明しています。
LDAP 設定の入力では、Windchill のインストールプロセス中に実行するコンフィギュレーション設定について説明しています。
Windchill アダプタのプロパティ
Windchill アダプタプロパティのフォームには、共通のプロパティとアダプタ用のプロパティがあります。
共通のプロパティの詳細については、Windchill アダプタプロパティのフォームにある「ヘルプ」アイコン をクリックするか、共通のプロパティおよび操作を参照してください。
一般プロパティ
一般プロパティを指定するには、以下のフィールドを使用します。
ホームディレクトリ
home
Info*Engine のルートインストールディレクトリ。Info*Engine のルートインストールディレクトリは、Windchill のルートインストールディレクトリ (wt.home) と同じです。
ロードバランサー
load.balancer
Info*Engine クライアントが Windchill アダプタと通信するときに使用するロードバランサーの実装。この値は通常、wt.adapter.LoadBalancer に設定されます。Windchill RMI をマルチメソッドサーバー環境で活用して、次回のリクエストを処理する最適なメソッドサーバーを選択します。
機密
secret.text
アダプタに送信するリクエストの署名および検証に使用する文字列。入力した値はパスワードと同様に機能し、リクエストの認証に使用されます。
このプロパティは必須ではありませんが、LDAP エントリのセキュリティを強化します。値を入力した場合、Webject INSTANCE パラメータで指定されたプロセス外アダプタ名は、この機密パスワードセットを持つ LDAP エントリを識別する必要があります。
機密 2
secret.text2
アダプタに送信するリクエストの署名および検証に使用するもう 1 つの文字列。このプロパティでは、より完全なリクエスト署名が生成され、「機密」プロパティの代わりに、またはそれに加えて使用することができます。
機密アルゴリズム
secret.algorithm
「機密」プロパティおよび「機密 2」プロパティの値を暗号化するためのアルゴリズム。
有効な値は、SHA-1、MD2、および MD5 です。このプロパティのデフォルトは SHA-1 です。デフォルト値は SHA-1 です。
デフォルト JMS サービス
jms.defaultService
SERVICE パラメータなしで呼び出される MSG Webject と WES Webject に使用される JMS サービスの名前。
コア JMS プロパティ
以下のプロパティは、Java Messaging Service (JMS) を使用して Info*Engine を設定する際に一般的に設定されます。プロパティの説明は、フォーム内のプロパティの場所と実行する機能に基づいて分類されています。
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JMS MOM を使用して Info*Engine を設定する場合は、代わりに新しい JMS サービスエントリを作成する方法が最良です。プロパティエディタを使用して、その JMS サービスエントリのコアプロパティと追加プロパティを指定できます。
その後、JMS サービスのサービス名を MSG および WES Webject の SERVICE パラメータとして入力できます。または、Info*Engine サーバーまたはアダプタの「デフォルト JMS サービス」プロパティの値として入力できます。
JMS コンテキストプロバイダファクトリ
jms.CtxFactory
管理オブジェクトの検索時に初期 JNDI コンテキストを返すために使用されるファクトリのクラス名。未指定の場合、管理オブジェクトは LDAP に保存されているものと見なされます。
デフォルト値は com.sun.jndi.ldap.LdapCtxFactory です。
JMS ベース URI
jms.baseUri
JMS 関連 URI (Uniform Resource Indicator) に対して相対的な LDAP URI。
JMS 関連の管理オブジェクトがあるベースロケーションとして機能します。
JMS ベース URI プリンシパル
jms.baseUri.principal
関連付けられた JNDI ユーザーを認証するために JMS ベース URI に渡されるユーザー名。
JMS ベース URI パスワード
jms.baseUri.password
JMS ベース URI プリンシパルに関連付けられたパスワード。
JMS ユーザー
jms.username
JMS プロバイダまたは MOM に関連付けられたデフォルトのユーザー。
JMS パスワード
jms.password
JMS プロバイダまたは MOM に接続するために使用するデフォルトのパスワード。
キュー接続ファクトリ
msg.queueConnectionFactory
JMS MOM によって使用される管理 JMS キュー接続ファクトリの場所。
トピック接続ファクトリ
wes.topicConnectionFactory
管理 JMS トピック接続ファクトリの場所。完全修飾 URI または設定されているベース URI に対する相対識別名を指定できます。
WES 購読識別子
wes.subscriptionIdentifier
トピック購読の作成時に使用する一意の識別子。1 台のホストの複数の Info*Engine プロセスで同じトピックの購読を生成する場合、このプロパティを設定します。
Info*Engine サービスには、一意の識別子が必要です。このプロパティを指定しない場合、ホスト名およびイベント名に基づいて識別子が生成されます。
JMS ライブラリディレクトリ
jms.lib
JMS サービスとの通信に必要なサードパーティ JAR ファイルを配置するディレクトリ。JAR ファイルがすでにサービスクラスパスに含まれている場合、このプロパティはオプションです。
その他の JMS プロパティ
JMS サービスを使用して Info*Engine を設定する際は、以下のプロパティも設定できます。プロパティの説明は、フォーム内のプロパティの場所と実行する機能に基づいて分類されています。
JMS 復元再試行の間隔
jms.recoveryRetryInterval
MOM の接続が切断された場合に、接続の再確立を試行するまでの待機時間 (秒単位)。
デフォルト値は 30 です。
JMS 無効メッセージキュー
jms.badMessageQueue
Info*Engine リクエストに変換できないメッセージを受信した場合、このプロパティによって、管理者が処理するメッセージを配置するキューが定義されます。このプロパティが定義されない場合、無効なメッセージは破棄されます。
WES コンテキストプロバイダ ファクトリ
wes.CtxFactory
管理オブジェクトルックアップの実行中に Windchill の初期コンテキストに戻すために使用するファクトリのクラス名。
デフォルト値は com.sun.jndi.ldap.LdapCtxFactory です。
WES ベース URI
wes.baseUri
WES 関連の管理オブジェクトを検索できる LDAP URI (Uniform Resource Indicator) (LDAP ディレクトリ内のサブツリー)。
指定しない場合、jms.baseUri プロパティが使用されます。
WES ユーザー
wes.username
JMS MOM への接続時に提供する必要がある WES ユーザー名。
指定しない場合、jms.username プロパティが使用されます。
WES パスワード
wes.password
WES ユーザーに関連付けられたパスワード。
指定しない場合、jms.password プロパティが使用されます。
WES 無効メッセージキュー
wes.badMessageQueue
Info*Engine リクエストに変換できないメッセージを受信した場合、このプロパティによって、管理者が処理するメッセージを配置するキューが定義されます。このプロパティが定義されない場合、無効なメッセージは破棄されます。
指定しない場合、jms.badMessageQueue プロパティが使用されます。
MSG コンテキストプロバイダ ファクトリ
msg.CtxFactory
管理オブジェクトの検索時に初期 JNDI コンテキストを返すために使用されるファクトリのクラス名。
デフォルト値は com.sun.jndi.ldap.LdapCtxFactory です。
キューベース URI
msg.baseUri
キュー関連の管理オブジェクトを検索できる LDAP URI (Uniform Resource Indicator) (LDAP ディレクトリ内のサブツリー)。
指定しない場合、jms.baseUri プロパティが使用されます。
キューユーザー
msg.username
JMS MOM への接続時に提供する必要があるユーザー名。
指定しない場合、jms.username プロパティが使用されます。
キューパスワード
msg.password
キューユーザーに関連付けられたパスワード。
指定しない場合、jms.password プロパティが使用されます。
MSG 無効メッセージキュー
msg.badMessageQueue
Info*Engine リクエストに変換できないメッセージを受信した場合、このプロパティによって、管理者が処理するメッセージを配置するキューが定義されます。このプロパティが定義されない場合、無効なメッセージは破棄されます。
指定しない場合、jms.badMessageQueue プロパティが使用されます。
デフォルトの購読またはサブミットキュー
msg.defaultExecutionQueue
管理キューの LDAP 識別名。値は設定されているベース URI を基準とする LDAP 相対識別名または完全修飾 LDAP 識別名です。相対の場合に、明示的に指定されていない場合、cn= (共有名の属性) は暗黙的です。
このキューの場所は、次の Webject で使用されます。
Queue-Task - キュータスクが配置される場所。このプロパティを指定しない場合は、Webject の QUEUE パラメータを指定する必要があります。
Subscribe-Queue - Webject の使用時に購読するキュー。このプロパティを指定しない場合は、Webject の QUEUE パラメータを指定する必要があります。
デフォルト結果キュー
msg.defaultResultsQueue
管理キューの LDAP 識別名。値は設定されているベース URI を基準とする LDAP 相対識別名または完全修飾 LDAP 識別名です。相対の場合に、明示的に指定されていない場合、cn= (共有名の属性) は暗黙的です。
このキューの場所は、次の Webject で使用されます。
Query-Results - 結果が配置されるキューの場所。このプロパティを指定しない場合は、Webject の QUEUE パラメータを指定する必要があります。
Delete-Results - 結果が配置されるキューの場所。このプロパティを指定しない場合は、Webject の QUEUE パラメータを指定する必要があります。
Queue-Task - 結果が配置されるキューの場所。このパラメータを指定しない場合は、Webject の DESTINATION パラメータを指定する必要があります。