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バックグラウンドキューの設定と関連プロパティ
このセクションでは、バックグラウンドメソッドサーバーの設定方法、バックグラウンドキューのプロパティ、バックグラウンドキューのログ、およびほかの関連プロパティについて説明します。
バックグラウンドキュー専用メソッドサーバーの構成
Windchill のプロパティを設定すると、バックグラウンドキューの実行専用に別のメソッドサーバーを構成できます。
1 台がバックグラウンドキューエントリの実行専用に構成された 2 台のメソッドサーバーを起動するには、xconfmanager を使用して、wt.properties ファイルに以下のプロパティが設定されていることを確認してください。
#Services to be monitored by the StandardServerMonitor
wt.manager.monitor.services=MethodServer BackgroundMethodServer
#Number of Servers to start
wt.manager.monitor.start.MethodServer=1
wt.manager.monitor.start.BackgroundMethodServer=1
#Queue default execute setting
wt.queue.executeQueues=false
wt.queue.executeQueues=false を設定すると、キューエントリはメソッドサーバーで実行されません。バックグラウンドキューエントリの実行専用にするバックグラウンドサーバーについて、この設定をオーバーライドするには、バックグラウンドサーバーのスタートアップコマンドで同じプロパティを true に設定します。デフォルトのバックグラウンドメソッドサーバーでは、このプロパティは true に設定されています。
ほとんどの環境で、1 台のバックグラウンドメソッドサーバーがあれば、バックグラウンド照会を処理できます。可用性の高いキュー処理がサイトに必要である場合や、キューエントリの処理に複数のバックグラウンドメソッドサーバーを使用したい場合には、複数のバックグラウンドメソッドサーバーを設定してから、各メソッドサーバーにキューグループを作成します。
可用性の高いキュー処理の設定についての詳細は、可用性の高いキュー処理を参照してください。
複数のバックグラウンドメソッドサーバーとキューグループの設定についての詳細は、バックグラウンドメソッドサーバーの設定を参照してください。
バックグラウンドキューのプロパティ
以下の表のプロパティは、wt.properties ファイルで定義されます。この表に示すプロパティを使用して、バックグラウンドキューを設定します。
プロパティ
説明
wt.manager.cmd.param.5
単一のバックグラウンドメソッドサーバーを実行する場合に、メソッドサーバーにキューグループをグローバルに定義します。
デフォルトは Default です。
詳細については、バックグラウンドメソッドサーバーの設定を参照してください。
wt.manager.cmd."+ServiceName+"param.5
複数のバックグラウンドメソッドサーバーを実行している場合に、特定のバックグラウンドメソッドサーバー (ServiceName) にキューグループを割り当てます。
詳細については、バックグラウンドメソッドサーバーの設定を参照してください。
wt.queue.execEntriesCount
キューの処理専用のプロパティで、実行するキューから照会されるエントリ数を定義します。また、このプロパティはプールキューのスレッドプールサイズを制御します (これらのキュータイプ専用に定義する必要はありません)。
デフォルトは 6 です。
wt.queue.executeQueues
バックグラウンドキューの実行にメソッドサーバーを使用するかどうかを指定します。メソッドサーバーがバックグラウンドキューを実行しないようにするには、このプロパティを false に設定します。このプロパティを false に設定すると、設定された wt.queue.queueGroup プロパティはオーバーライドされます。
デフォルトは false です。
wt.queue.max.processQueues
例外が生じる前にキューサービスで作成されるプロセスキューの最大個数を設定します。
デフォルトは 25 です。
wt.queue.max.scheduleQueues
例外が生じる前にキューサービスで作成されるスケジュールキューの最大個数を設定します。
デフォルトは 16 です。
wt.queue.PoolQueue."+queueName+".threadPoolSize
プールキュー専用のプロパティで、実行するキューから照会されるエントリ数を定義します。このプロパティは、このプールキューのスレッドプールのサイズも制御します。既存のプールキューにはこのプロパティを設定する必要があります。
wt.queue.removeCompleted
正常に完了したエントリを Windchill データベースから除去するかどうかを指定します。エントリを除去しないと、データベースの保存容量を超えてしまう場合があります。
デフォルトは true (除去する) です。
wt.queue."+queueName+".removeFailedEntries
失敗したエントリを自動的に除去するかどうかを指定します。
デフォルトは false (除去しない) です。
wt.queue."+queueName+".exceptionRetries
失敗したエントリを再試行するかどうかを指定します。再試行は、待ち時間なしに連続して行われます。
デフォルトは 0 です。
バックグラウンドキューログのプロパティ
キューのログを設定するには、codebase/WEB-INF にある log4jMethodServer.properties ファイルを使用します。これらのプロパティは jConsole でも設定できます。
これらのプロパティが log4j ファイルで設定されているときは、プリフィックス log4j.logger が付いている必要があり、以下の値の 1 つが割り当てられていることに注意してください。
TRACE
WARN
INFO
ERROR
FATAL
OFF
プロパティ
説明
wt.queue.processingQueue.queueName
実際のポーリングスレッドに固有のデバッグ情報を表示します。
デフォルトは false です。
wt.queue.queueWatcher verbose
特定のキューの制御に関する情報を表示します。各キューには、キューを監視する機能が関連付けられています。
デフォルトは false です。
wt.queue.scheduleQueue queueName
問題のデバッグに使用できる一般的なスケジュールキュー情報を表示します。
デフォルトは false です。
ほかのバックグラウンドキュー固有のプロパティ
Windchill プロパティには、ほかにもキューに固有のものがあります。以下の表に、2 つの例を示します。
プロパティ
説明
wt.index.defaultQueueInterval
インデックスキューのポーリングスレッドのタイムアウト間隔を秒単位で指定します。
デフォルトは 60 です。
wt.index.useQueue
インデックシングタスクをバックグラウンドキューに移動することを指定します。このプロパティを false に設定すると、インデックシングタスクがただちに処理されます。
デフォルトは true です。
使用できるすべてのプロパティについては、properties.html を参照してください。
サポートされるプロパティをプロパティファイルに追加するには (この場合は wt.property ファイル)、または既存のプロパティの値を変更するには、xconfmanager ユーティリティを使用します。詳細については、を参照してください。