インストールおよびアップグレード > Upgrade Guide > トラブルシューティング
  
トラブルシューティング
このセクションでは、Windchill のインストールをアップグレードするときに予想されるエラーとその解決策を示します。
問題点:
Windchill PDMLink のアップグレード中に次のエラーが表示される。wt.fv.FvFileAlreadyExists
対処法:
Upgrade Manager の書き込み先が、別の Windchill PDMLink インストールによって使用中のボルトではないことを確認します。
Upgrade Manager が本番ボルトに書き込まないようにするには、リハーサルアップグレード中に「異なるファイルボルトのホスト情報を設定」オプションを使用していることを確認します。
このオプションは、fvhost テーブルのみを更新します。
Upgrade Manager は、ボルトマウントパスを修正しません。
UNC パスに基づくボルトマウントパスは更新せずに、引き続き UNC パスに指定されたホスト名を参照してください。
または、オペレーティングシステムレベルでネットワークトラフィックをリダイレクトします。この場合、Upgrade Manager は同じホスト名を参照できますが、ホスト名が別の IP アドレスに解決されます。
アップグレードリハーサルの後、ボルトがアップグレード前の状態に戻っていることを確認します。
エラーメッセージに表示されたファイルをファイルボルトから除去します。
* 
ボルトが別の Windchill PDMLink インストールからも使用されている場合、エラーメッセージに表示されたファイルがすでに削除またはクリーンアップされており、見つからない可能性があります。
問題点:
以下のエラーが発生し、コンテナテンプレートの更新タスクが失敗します。
wt.fv.FvFileCanNotBeStored: java.io.FileNotFoundException
対処法:
不足しているボルトコンテンツをコピーします。
「ソースデータベースからの既存のファイルボルトのホスト情報を保持」オプションが選択されている場合は、ターゲットで実行中の Upgrade Manager ツールがソースマシンにアクセスできるようにします。
「異なるファイルボルトのホスト情報を設定」オプションが選択されている場合は、ボルトが新しいファイルボルトホストでまったく同じパスにコピーされていることを確認します。
問題点:
ListUnreferencedFiles WinDU が Windchill PDMLink で以下のエラーを返す。
A commit cannot be done when a rollback is in progress
対処法:
一度に 1 つの Windchill インスタンスだけが実行されていることを確認します。
問題点:
Windchill PDMLink のアップグレード中にボルトおよびファイルサーバーを更新しようとすると、以下のエラーが発生する。
ORA-00001: unique constraint (FVHOST$HOSTNAME) violated.
対処法:
FVHOST テーブルをバックアップします。
SERVER B (ファイルボルトホスト) の行を削除します。
Upgrade Manager を再起動します。
問題点:
Windchill PDMLink で、「セキュリティを管理」の UI コンポーネント (UIC) を「アクセス制御を編集」および「セキュリティラベルを編集」の UIC に分割するタスクのコンテンツテンプレートの更新フェーズで、Upgrade Manager が失敗する。
対処法:
すべてのソースボルトコンフィギュレーションをアップグレード対象のターゲット環境に複製します。
テストアップグレードの場合、回避策として、Upgrade Manager のログファイルに表示された場所およびダミーファイルを作成します。
問題点:
Windchill PDMLink で以下のエラーが表示され、Upgrade Manager が失敗します。
Cannot restore wt.fv.FvHost.XXXXXXXX because it no longer exists
対処法:
1. SQL スクリプトを実行して、ホスト名が fvhost テーブルから除去されているにもかかわらず、fvmount および rootmount から参照されている孤立エントリがあるかどうかを確認します。
Select count(*) from fvmount where ida3b5=<ida2a2 value of fvhost reported in upgrademanagerlog>;
Select count(*) from rootmount where ida3a5=<ida2a2 value of fvhost reported in upgrademanagerlog>;
2. 行が見つかった場合、PTC テクニカルサポートに連絡して、以下の SQL スクリプトを実行してデータを修正する方法を確認します。
a. Create table fvmount_bkp as select * from fvmount;
b. Create table rootmount_bkp as select * from rootmount;
c. Delete from fvmount where ida3b5=<ida2a2 value of fvhost reported in upgrademanagerlog>;
d. Delete from rootmount where ida3a5=<ida2a2 value of fvhost reported in upgrademanagerlog>;
e. Commit;
3. Upgrade Manager を再実行します。
問題点:
Windchill PDMLink Upgrade Manager の「ボルトとファイルサーバー」タブで、「現在のファイルボルトのホスト」セクションに複数のマスターボルトの完全修飾ドメイン名 (FQDN) がある。
対処法:
fvhost テーブルから不要な行を除去します。
問題点:
ファイルサーバー (レプリカ) での CcsDsu.zip の手動インストールが失敗する。
対処法:
1. Windchill のディレクトリサービス (Aphelion または Windchill DS) が実行中であることを確認します。
2. Windchill のディレクトリサービスが実行中である場合、接続を確立できるかどうかを試します。
3. hostname から IP アドレスへの解決が正しいことを確認します。
4. <Windchill_Home>\codebase\wt.properties を調べて、以下のプロパティに正しい値が設定されていることを確認します。
wt.federation.ie.namingService=com.domain.hostname.namingService
wt.federation.ie.VMName=com.domain.hostname.Windchill
5. <JAVA_Home>\bin\java.exe を調べて、java_ds.exe などに修正されているかどうかを確認します。
6. ディレクトリサービスで LDAP プロトコルを使用するように設定されていることを確認します。ディレクトリサービスで LDAPs プロトコルのみが有効化されている場合、このプロトコルはインストーラスイートにハードコードされているので、エラーメッセージが表示されます。
7. WindchillInfo*Engine プロパティを再設定し、LDAPs ではなく LDAP を使用するようにします。
問題点:
Windchill PDMLink の更新後に、自動ファイルサーバー更新プロセスが失敗します。
対処法:
ファイルサーバーで Windchill サービスを再起動します。または、記事CS37736に記載された手順を使用して、CcsDsu の更新を手動で適用します。
問題点:
Windchill PDMLink で以下のエラーが表示され、レプリカ CD zip ファイルの作成が失敗します。
Error while analyzing CD install image
対処法:
ソースメディアのパスから空白文字を除去します。
Ant コマンドの引数で、アンダースコアをドットで置換します。
問題点:
Windchill PDMLinkWinDU で、ListInaccessibleContent タスクに潜在的な問題があると通知されます。
対処法:
RemoveInaccessibleContent WinRU タスクを実行します。
問題点:
ファイルサーバーの CCS 更新プロセスにより、PSM 4.0 DynaTrace エージェントの設定が Windchill PDMLink のファイルサーバーで完全に無効化されます。
対処法:
1. 影響を受けたレプリカの declarations.xconf に、不足している psm.properties.xconf を再挿入します。
2. 変更を適用し、Windchill を再起動します。
たとえば、<Windchill>/declarations.xconf <ConfigurationRef xlink:href="codebase/psm.properties.xconf"/> を追加し、次に xconfmanager -p を実行します。
問題点:
Windchill でのファイルサーバーのリモート更新中に、PTC Solution Installer で正しくない Install Optional Components が表示される。
対処法:
このオプションを無視し、リモートファイルサーバーにオプションコンポーネントを追加しないようにします。
メンテナンスリリース更新中のリモートファイルサーバーの更新については、該当するメンテナンスリリースの「最初にお読みください」ドキュメントで、「リモートファイルサーバーで使用されているサードパーティ製品のアップデート」セクションを参照してください。
問題点:
Windchill PDMLink のファイルサーバーまたは PSI インストールで、CCSDsu.zip が失敗します。
対処法:
Windchill シェルでコマンドを実行し、メモリサイズを増やします。たとえば、メモリサイズを 2048 MB に増やす場合は以下のコマンドを実行します。
xconfmanager -s "wt.env.ANT_OPTS=-Xmx2048m" -t codebase/wt.properties -p
問題点:
Windchill PDMLink の Upgrade Manager で、ファイルサーバーの URL を入力するフィールドが見つからない。
対処法:
ファイルサーバーが設定されていない場合、「アップグレード後のファイルサーバーを手動で設定」オプションを使用します。
問題点:
Windchill PDMLink で以下のエラーが表示され、ファイルサーバーのインストールが失敗する。
A fatal error has been detected by the Java Runtime Environment
対処法:
1. bash ターミナルを開き、アクティブなシェルで以下の環境プロパティを設定します。
$ export LD_BIND_NOW=1
2. setup ファイルを使用して PSI を再起動します。