xconfmanager に関する問題と対処方法
ここでは、Windchill Configuration Assistant および xconfmanager ユーティリティの使用時に発生する可能性がある問題について説明します。
windchillconfigurator.xconf ファイルが見つからない
<Windchill>/utilities/wca/conf ディレクトリから windchillconfigurator.xconf ファイルを削除し、site.xconf ファイルから ConfigurationRef 要素を除去しなかった場合、コマンドラインで xconfmanager ユーティリティを実行して変更を適用しようとするとエラーが発生します。これは、ConfigurationRef 要素が存在しない windchillconfigurator.xconf ファイルを指定するためです。この場合、xconfmanager ユーティリティの実行に失敗し、次のようなエラーが返されます。
ERROR: Unexpected error (stack trace below):
com.ptc.windchill.structconf.StructConfManagerException: Error scanning xconf files to determine property-to-xconf dependencies caused by: Error parsing file:<Windchill>/Windchill/site.xconf, line 357 (starting at root doc file: <Windchill>/Windchill/site.xconf) caused by: Unable to generate URL for href=<Windchill>/utilities/wca/conf/windchill/windchillconfigurator.xconf'.
このエラーを修正するには、site.xconf から ConfigurationRef を削除する方法と、windchillconfigurator.xconf ファイルを作成し直す方法があります。
• ConfigurationRef 要素を削除するには、テキストエディタで site.xconf ファイルを編集するか、uninstallConfigRef ターゲットを実行します。
• windhcillconfigurator.xconf ファイルを作成し直すには、installConfigRef ターゲットを使用して空の windchillconfigurator.xconf ファイルを作成するか、-Dpropagate=true 引数を指定して configureWindchill ターゲットを実行します。
UninstallConfigRef ターゲットと installConfigRef ターゲットについては、
Windchill Configuration Assistant を実行する際の ant コマンド構文のセクション「site.xconf ConfigurationRef エレメントのターゲット」で説明されています。
不明な ConfigurationRef 要素
Windchill Configuration Assistant によって提示された変更を反映しようとしたとき、ConfigurationRef 要素が site.xconf ファイルに存在しない場合は、ant スクリプトがこの要素を見つけようとした時点でビルドが失敗します。
|
反映を試行する前に内部ターゲットが実行されており、それを基に更新された中間プロパティファイルはそのまま維持されます。たとえば、configureWindchill ターゲットの実行時に反映を試行するとします。この場合、ビルドエラーが削除される前に、中間プロパティファイルが生成されます。
|
このエラーは以下のようになります。
ERROR: site.xconf has no ConfigurationRef to
<Windchilll>/utilities/wca/conf/windchill/windchillconfigurator.xconf
このエラーから回復するには、
Windchill Configuration Assistant を実行する際の ant コマンド構文のセクション「
site.xconf ConfigurationRef エレメントのターゲット」の説明に従って ConfigurationRef エレメントを追加し、
Windchill Configuration Assistant を実行する際の ant コマンド構文のセクション「中間ファイルの値を反映するターゲット」の説明に従って値を反映させるターゲットを実行します。
Windchill Configuration Assistant の外部でのプロパティの手動設定
Windchill Configuration Assistant のプロパティ値は、独立した XCONF ファイルの <Windchill>/utilities/wca/conf/windchill/windchillconfigurator.xconf に保存されます (<Windchill> は Windchill のインストールディレクトリを表します)。Windchill Configuration Assistant によって設定されたプロパティを表示するには、テキストエディタで XCONF ファイルを開きます。
Windchill Configuration Assistant をインストールすると ConfigurationRef 要素が site.xconf ファイルに追加され、サイト管理のプロパティ値と、Windchill Configuration Assistant の実行結果として設定された値との間にリンクが作成されます。xconfmanager ユーティリティを実行して site.xconf ファイルの値を反映する際、site.xconf ファイル内と同じ順序で値が設定されます。Windchill Configuration Assistant の ConfigurationRef 要素の場合、windchillconfigurator.xconf ファイルで指定されている値を設定し、その後で site.xconf ファイル内の次の要素を処理します。
site.xconf ファイルを使用して手動で設定したプロパティが、Windchill Configuration Assistant によって設定されたプロパティと同じ場合、site.xconf ファイルでの手動設定の場所は、site.xconf ファイルの反映が完了した時点で設定される値を決定します。
• windchillconfigurator.xconf ファイルの ConfigurationRef 要素の後に手動プロパティ設定が存在する場合、Windchill Configuration Assistant によって設定された値が手動設定で上書きされます。
• windchillconfigurator.xconf ファイルの ConfigurationRef 要素の前に手動プロパティ設定が存在する場合、手動設定は、Windchill Configuration Assistant によって設定された値で上書きされます。
手動で設定した値がさらに Windchill Configuration Assistant でも設定され、その値が適用されない場合は、site.xconf ファイルを調べ、windchillconfigurator.xconf ファイルの ConfigurationRef 要素を基準としたその値の位置を確認してください。