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Java プラットフォームのサポート
Windchill は Java を使用して構築されます。Java は効果的なプログラミング言語であるだけでなく、通常のプログラミング言語にはない完全なプログラミング環境と多くのプラットフォームサービスがあります。基本的なサービスをオペレーティングシステムからではなく Java ランタイムから得られるという点で、Java は完全なプログラミング環境であるといえます。通常、グラフィック、ネットワークサービス、ディスク、および RAM にアクセスするプログラムでは、基本レベルのオペレーティングシステムの一部として提供される機能呼び出しが使用されます。しかし、Java では仮想マシン (VM) と呼ばれる内蔵のランタイムによってこれらの基本的なサービスがすべて行われます。
Java のネットワークプログラミングのサポートは、ソケットを直接処理するクラスの形で行われるので、サーバーへの接続ができます。ネットワークデータを解析し、Java の全オブジェクトを電話線を通して送信するクラスもあります。また、1 つのオブジェクトからリモートオブジェクトにあるメソッドを同じ構文で直接起動できるようにする、Java のミドルウェアである Remote Method Invocation (RMI) もあります。RMI を使用すると、開発者は作業中のタスクに最も適したオブジェクトを使用し、そのオブジェクトに最も適したマシンアーキテクチャを個々に見つけて、アプリケーションに焦点を定められます。RMI では、基本となる通信を処理し、パラメータのアクセス方法を決定し、メソッド呼び出しに必要なデータのシリアル化を実現してクライアントとサーバー間でデータを転送できるようにします。
Java には、効果的なユーザーインタフェースを構築するためのウィンドウ、メニュー、ボタンなどを含む GUI 構築フレームワークも装備されています。GUI 構築フレームワークを使用すると、プラットフォーム間の Java アプリケーションに共通した外観と操作方法を維持しながら、基本となるオペレーティングシステムのメカニズムを直接使用できます。
独立した一連のアプリケーションプログラミングインタフェース (API) の集合的な呼び名である Java Enterprise では、Java でのエンタープライズアプリケーションの構築をサポートしています。Java Enterprise には分散アプリケーションをサポートする機能が備わっており、Java 以外のコード、ディレクトリサービス、データベースなどのインタフェースが用意されています。
JDBC (Java データベースコネクティビティ) によって、Java クライアントはデータベースと対話できるようになります。接続と非接続、メタデータの照会、SQL 照会の発行、結果セットの取得などには、JDBC を使用します。JDBC ではすべてのデータタイプのアクセスにネイティブのドライブを使用できますが、リレーショナルタイプが最も一般的です。
Java VM は、実行コード用サンドボックスモデルと呼ばれるセキュリティシステムを実装しています。このモデルで指定されているように、Java コードでは通常保護されたサンドボックスの制限内でのみデータにアクセスできます。デスクトップインテグレーション、およびユーザーのローカルファイルと対話するその他の機能はサンドボックス外にアクセスしますが、ユーザーアクセス許可が必要です。
インターナショナリゼーション (国際化) はアプリケーションの設計と開発のプロセスです。これによって、アプリケーションはもともと開発された場所以外の地域の文化や言語に適応できます。Java は、日付や数を現地の規則に合わせたフォーマットに変換するクラス、およびユーザーに表示されるテキストを持つローカライズ済みリソースバンドルをロードする API によって、このタスクを容易にします。