外部ファイルボルトの検討事項
クラスタに外部ファイルボルトを設定する場合は、各クラスタノードの「ボルトコンフィギュレーション」ウィンドウで個々のホストを定義してください。 > で、「外部ストレージアドミニストレータ」を選択し、「ボルトコンフィギュレーション」を選択します。
すべてのホストに同じフォルダ定義とマウントポイントのセットが必要です。各ホストには、各クラスタノードの物理ホスト名のいずれかに相当するホスト名が必要です。たとえば、ホスト B とホスト C にはボルトアドミニストレータ内に別々のホストを作成します。マスターキャッシュのサーバーマネージャがクラスタのバックグラウンドメソッドサーバーを起動する場合、一意のサーバーホスト名 (前のコード例ではホスト名 D など) を使用して 2 番目のホストを定義する必要があります。この方法で、バックグラウンドアクティビティによりファイルボルトアクセスが行われ、ホスト D の下にあるフォルダ階層にアクセスできます。
ボルトの作成とフォルダのマウント
クラスタごとに、外部ストレージ設定で少なくとも 1 つのボルトを作成し、それぞれのボルトに 1 つ以上のフォルダを含める必要があります。これらのフォルダは「ボルトコンフィギュレーション」ウィンドウを使用して作成します。「ボルトコンフィギュレーション」ウィンドウで作成されたフォルダは、Windchill エクスプローラまたはファイルシステム内のディレクトリを使用して作成されたフォルダとは異なります。コンテンツファイルはボルト内のフォルダに保存されます。保存先のボルトは、ユーザー指定の一連のボルト規則に従って選択されます。
| パフォーマンスを向上させ、管理しやすくするためには、クラスタ内のサーバーごとに 1 つのファイルボルトを作成し、(wt.fv.forceContentToVault=true プロパティを使用して) すべてのコンテンツをそのボルトに強制的に保存することをお勧めします。「ポリシー管理」ユーティリティでドメインごとに詳細な規則を設定する方法はお勧めしません。すべてのコンテンツに対応できるように、必ず、ボルト内に複数の論理フォルダを設定してください。 |
「ボルトコンフィギュレーション」ウィンドウを使用して、Windchill サーバーのファイルシステムのディレクトリにフォルダとホストのペアをマウントする必要があります。各フォルダは、ホスト固有のパスに関係なく、ストレージデバイスの同じディレクトリにマウントします。Windchill アイテムがボルトのボルトポリシーに一致すると、いずれかのボルトフォルダが選択されて (アクティブフォルダ)、アイテムのコンテンツが対応するファイルシステムディレクトリに保存されます。
クラスタ環境では、すべてのノードは、ボルトコンテンツなどの同じデータを共有する必要があります。クラスタ内のすべてのホストは、ボルトに使用するディレクトリを共有し、ローカルでディレクトリにアクセスできる必要があります。これは、Windows プラットフォーム、NFS、SAN などのマウントドライブのようなサードパーティテクノロジを使用して実行します。
また、「ボルトコンフィギュレーション」ウィンドウを使用して、すべてのノードのメインサイトにホストを作成する必要があります。
| すべてのフォルダをすべての使用可能なホストにマウントします。マウントしないと、ダウンロード操作が要求されたときに、マウントなしのホストで実行中のメソッドサーバーは、コンテンツファイルにアクセスできません。各フォルダにはコンテンツを保存するための一意のディレクトリが必要です。複数のフォルダで物理的に同じ場所を保持しないでください。マウントパスは異なっていても構いませんが、各フォルダはストレージデバイス上の 1 つのディレクトリまたはフォルダにのみマウントする必要があります。また、すべてのノードは、対応するフォルダまたはホストマウントからのパスを使用して、ストレージデバイス上のそのディレクトリまたはフォルダに格納されているコンテンツファイルにアクセスできる必要があります。 |
設定の例
以下に、2 つのホスト (hosta および hostb) を持つクラスタを実行する COMPANY, INC. というサイトの設定例を示します。ボルトコンフィギュレーションは、1 つのボルト (vault-001) と 1 つのフォルダ (folder-001) から構成されます。
この例では、hosta からは d:\pdml80\vaulting\directory1 を、hostb からは c:\ptc\pdml80\vaulting\directory1 をアクセス可能なフォルダとして、すべてのボルトデータを保存するようにサイトを設定します。ここで、hosta の "d:" は共有場所 \\hostb\ptc にマッピングされます。
| マウントを確認するには、左側の枠で各ホストを選択し、ツールバーの「検証」をクリックします。 |
「ボルトコンフィギュレーション」ウィンドウで、hostb.company.com にフォルダをマウントする前の初期設定は以下のように表示されます。
folder-001 のマウント設定は以下のように行います。
ホスト | ボルト | パス |
hosta.company.com | vault-001 | d:\pdml80\vaulting\directory1 |
hostb.company.com | vault-001 | c:\ptc\pdml80\vaulting\directory1 |
| 追加のフォルダを作成する場合は、各ホストにそれぞれのフォルダをローカルでマウントする必要があります。これはキャッシュボルトにも該当します。フォルダごとに異なる物理的場所にマウントします。 |
Windows と UNIX の設定の相違点
Windows、NFS、および UNIX の各オペレーティングシステムでフォルダを作成しマウントする方法には相違点があります。フォルダを作成しマウントを設定する場合、次の点に注意してください。
• Windows システムのファイルパスではバックスラッシュ (\) を使用し、UNIX システムではスラッシュ (/) を使用します。
• Windows システムで共有するドライブとファイルパスは、フォルダをマウントする前に設定する必要があります。NFS システムではファイルパスを動的に共有します。
しかし、Windows システムでは、パスを明示的に共有する必要があります (\\machinename\path など)。ドライブのアクセス許可を与えられたグループまたはユーザー名は、ドライブの変更および読み取りを行うことができることを確認してください。