LDAP のフェイルオーバーの設定
Windchill ソリューションの可用性を向上するために、プライマリ LDAP サーバーに障害が発生した場合に代替 LDAP ディレクトリサーバーにフェイルオーバーするように Windchill を設定できます。代替 LDAP サーバーへのフェイルオーバーは、Windchill ユーザーに対して透過的に実行できます。ただし、この透過性は使用する Web サーバーに依存します。Apache では、LDAP フェイルオーバー機能がサポートされています。Apache ベースではない Web サーバー (HTTP Server など) を使用している場合、Web サーバーのドキュメンテーションで LDAP フェイルオーバーがサポートされているかどうかを確認してください。
このセクションでは、
Windchill インストールの必須コンポーネントである
Windchill Directory Server でのフェイルオーバー機能について説明します。同様の設定変更により、ほかのエンタープライズレベルのディレクトリサービス (Microsoft Active Directory など) のフェイルオーバーもサポートできます。
エンタープライズ LDAP のフェイルオーバーを参照してください。
代替 LDAP サーバーへのフェイルオーバーを行うための Windchill の設定は、初期インストールの後に手動で行う必要があります。初期インストールプロセスでは、フェイルオーバーを設定する方法がありません。
このセクションで説明する機能は、高可用性を実現するフェイルオーバーを厳密に目的としています。ロードバランスは実行されません。ここで説明する設定の変更によって可能なことは、LDAP サーバーのリストの指定のみです。使用している LDAP サーバーが使用できない状態になると、フェイルオーバーが発生します。サーバーの速度低下や停止が起こっても、フェイルオーバーは発生しません。通常、フェイルオーバーは迅速に実行されなければなりませんが、サーバー間でのフェイルオーバーに多少の遅延が生じることがあります。また、フェイルオーバー発生時に処理中であった操作によっては、エンドユーザーへの影響が生じる可能性もあります。たとえば、フェイルオーバー発生時に LDAP の修正を行っていた場合、変更を再度加える必要があることがあります。