特殊な属性を含む部品

CAD 構造および部品構造内にある部品の表示や動作を修正する特殊な部品属性があります。これらの属性では注意が必要です。属性値はプログラムによって部品に割り当てられるか、Windchill で部品を作成または更新するときに入力できます。

「組立区分」属性は、部品がアセンブリと構成部品のどちらであるかを識別します。この属性の値は、次のいずれかに設定できます。

• 「分離可能」- 部品は、破壊せずに分解できるアセンブリです。たとえば、機械アセンブリは、取り外し可能な複数の留め具 (ネジなど) で構成されています。

• 「分離不可能」- 部品はアセンブリですが、いったん組み立てた後は分解できません。たとえば、溶接金属アセンブリなどがこれにあたります。

• 「構成部品」- 子部品を持たない部品です。

「コンフィギュレーション可能」属性は、選択したオプションまたはパラメータを満たす複数の設計を表す子部品が、1 つの部品に含まれていることを示します。この属性の値は、次のいずれかに設定できます。

• 「はい」- その部品を使用して、特定の製品機能をサポートするオプションの製品構造を作成できます。

• 「いいえ」- 部品は固定されており、オプションの製品構造を実現できません。

• 「バリエーション」- コンフィギュレーションプロセスにより、コンフィギュレーション可能部品から生成された部品構造です (必要に応じて、高度な選択ロジックやリストベースのオプションを使用)。バリエーションは、実現可能な多数の実装から、目的の実装を取得します。つまり、部品コンフィギュレーションプロセスの最終製品となります。

「収集部品」属性は、CAD 設計を容易にするために "部品コンテナ" として作成される、製造されない部品を表します。収集部品は BOM などの製品構造レポートには表示されず、その子は製品構造ツリーで 1 つ上のレベルのアセンブリにまとめられます。この属性の値は、「はい」または「いいえ」のいずれかに設定できます。

「ファントム」属性は、製品製造プロセスを容易にするために作成される、物理的に組み立ておよび格納されない部品を表します。たとえば、溶接用の治具などです。この属性の値は、「はい」または「いいえ」のいずれかに設定できます。

「ファントム」属性は、Windchill MPMLinkがインストールされている場合のみ使用できます。