新規ライブラリの作成
Windchill のライブラリでは、ビジネス情報の保存およびアクセスが可能なコンテキストが提供されます。たとえば、特定部門が所有しているすべてのドキュメントを、1 つの部門ライブラリに保存できます。ライブラリに保存できるオブジェクトは、単一の製品に限りません。たとえば、複数の製品に関連付けられている部品を共通部品ライブラリ (Commodity Parts ライブラリや Engineered Parts ライブラリなど) に保存すると、複数の製品チームがその部品にアクセスできるようになります。
Windchill ソリューションには、ライブラリの作成時に使用できる一連のライブラリテンプレートが用意されています。これらのテンプレートでは、ライブラリ内で適用される初期規則が設定されます。ライブラリテンプレートの設定内容については、
コンテキストテンプレートの操作を参照してください。追加のライブラリテンプレートを作成する方法の詳細については、
現在のライブラリ設定をテンプレートとして使用を参照してください。
ライブラリを作成した後、
ビジネス管理ユーティリティを使用してライブラリの規則を修正できます。詳細については、
製品とライブラリの関連トピックを参照してください。
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ライブラリ作成者グループのメンバーであるユーザーがライブラリを作成できます。また、組織管理者もライブラリを作成できます。組織管理者は、ライブラリ作成者グループのメンバーである必要はありません。サイト管理者も、作成するライブラリに関連付けられている組織コンテナを主催している組織のメンバーである場合にのみ、ライブラリを作成できます。デフォルトでは、サイト管理者は組織のメンバーではありません。
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サイト管理者と組織管理者は、 > テーブルで、ライブラリ作成者グループにメンバーを追加できます。ライブラリの作成に必要なアクセス許可を与えられている場合のみ、
「ライブラリ」テーブルに「新規ライブラリ」アイコン
が表示されます。
新規ライブラリを作成するには、以下の手順に従います。
1. 「ライブラリ」テーブルの「新規ライブラリ」アイコン
をクリックします。
「新規ライブラリ」ウィンドウが開きます。
2. 作成するライブラリのタイプを、「タイプ」ドロップダウンリストから選択します。
サイトで wt.inf.library.WTLibrary タイプのサブタイプが作成されている場合は、複数のタイプがリストされます。それ以外の場合は、
ライブラリのみがリストされます(CAGE コードや DUNS 番号などの組織識別子がサイトで有効になっている場合は、組織識別子が読み取り専用の属性として表示されます。詳細については、
製品とライブラリの関連トピックを参照してください)。
3. 共有チームをライブラリのコンテキストチームとして使用するには、「検索」をクリックし、「共有チーム」フィールドにチーム名を入力して共有チームを探します。このフィールドから共有チーム名を除去するには、「クリア」をクリックします。
このフィールドは必須ではありません。つまり、空白にしておいてライブラリの作成後にチームメンバーを選択できます。共有チームを選択する場合、選択できるのは 1 つだけです。このメンバーグループでライブラリチーム全体を構成できます。また、選択した共有チームが別のチームメンバーを追加できるように設定されており、「このコンテキストにおける役割およびメンバーのローカルでの追加を許可する」チェックボックスがオンの場合は、別のチームメンバーを追加することもできます。
| このフィールドは、組織に共有チームが定義されている場合にのみ表示されます。共有チームについて、およびライブラリでの共有チームの使用方法については、 チームを参照してください。 |
共有チームを選択している場合、「このコンテキストにおける役割およびメンバーのローカルでの追加を許可する」チェックボックスをオンにすると、別のチーム役割やチームメンバーをライブラリチームに追加できるようになります。このチェックボックスをオンにできるのは、共有チームがそのように設定されている場合だけです。
4. 「名前」フィールドに、作成するライブラリの名前を入力します。
| 現在の組織コンテキスト内で一意のライブラリ名を入力してください。また、ライブラリ名では特殊文字 (/、\、:、*、?、<、>、|、"、,) を使用できません。 |
5. 「テンプレート」ドロップダウンリストで、使用するテンプレートを選択します。
| 共有チームを使用するときに、選択したテンプレートに共有チームへの参照が含まれている場合は、選択した共有チームがテンプレートで指定されている共有チームよりも優先されます。テンプレートで参照されている共有チームのすべての共有チーム役割およびメンバー (該当する場合) は、「共有チーム」フィールドで選択した共有チームの役割およびメンバーで上書きされます。 |
6. 「説明」テキストフィールドに、ライブラリの説明を入力します。最大 4000 文字の説明を入力できます。
7. 選択したチームメンバーのみがアクセスできるプライベートライブラリにするか、すべてのユーザーがアクセスできるパブリックライブラリにするかを決定します。
| ライブラリで共有チームが選択されている場合、このフィールドは使用できません。 |
アクセスを制限するには、
「プライベートアクセス」属性に対して
「はい」を選択します。
「はい」を選択した場合は、作成するライブラリコンテキスト内で定義されたアクセス制御ポリシーのみを使用するようにアクセスが制限されます。組織レベルで記述された公開アクセスポリシー規則は、ライブラリによって継承されません。
「はい」を選択すると、ライブラリのデフォルトドメインが組織の PDM ドメインから組織のプライベートドメインへと移動します。ドメインの移動の影響については、
コンテキストとドメイン階層の概要を参照してください。
「いいえ」を選択した場合は、ライブラリコンテキストに対して定義されたアクセス制御ポリシーと、親コンテキストで定義されているアクセス制御ポリシーを継承したアクセス制御ポリシーに基づいて、ライブラリにアクセスできます。
8. 「OK」をクリックしてライブラリを作成し、ウィンドウを閉じます。