Windchill のその他の機能 > 製造プロセス管理 > 作業指示 > イラストレーションエディタの使用
  
イラストレーションエディタの使用
イラストレーションエディタを使用して、オブジェクトのすべての製品表現をプロセス計画ブラウザに表示できます。イラストレーションエディタを開くと、選択したオペレーションに割り当てられたすべての部品と、そのオペレーションで使用されているリソースが表示されます。オペレーション中に使用される部品がハイライトされ、以前のオペレーションですでに使用済みの部品は淡色で表示されます。オペレーションに対する製品表現とリソースを確認し、編集して保存できます。
イラストレーションエディタを開くには、次の操作を実行します。
1. プロセス計画ブラウザでオペレーションを選択します。
2. オペレーションのコンテキストメニューを開いて、「作業指示」 > 「製品表現を編集」の順に選択します。
イラストレーションエディタの使用例
次に、製造プロセスの向上にイラストレーションエディタを役立てる例を示します。
このシナリオでは、ケーブルのセットの端部を空気プレスで圧着するオペレーションを、製造技術者が文書化しようと考えています。一方のケーブルの端部を圧着治具に配置し、もう一方の端部を指定位置に固定する必要があるため、オペレーションは複雑です。たとえば、移動中のプレスの部品にケーブルが引っかかったり、オペレータが負傷したりする可能性を最小限にする必要があります。ここでは、ワークステーション全体を含む 2 つのイラストレーション (ケーブルの配置に関するイラストレーションと、ジョブの実行に関するイラストレーション) が必要です。このオペレーションを設計する前に、次の操作を行っておきます。
既存の CAD システムを使用して、プラントのレイアウトを定義します。
プロセス計画ブラウザを使用して、ケーブル端を空気プレスで圧着するオペレーションに部品とリソースを割り当てます。
続いて、イラストレーションエディタを使用して製造プロセスを向上させるには、次の手順を実行します。
1. プロセス計画ブラウザで、圧着オペレーションをイラストレーションエディタ内に開きます。イラストレーションを作成する各オペレーションに対して手動で製品表現を 1 つ作成し、デフォルトの製品表現に設定されていることを確認します。続いて、PPB ツリーですべてのオペレーションを選択し、作業指示を生成します。オペレーションの割当済み部品がハイライトされます。
2. イラストレーションエディタで使用できる Creo View のツールを使用して、部品 (この場合はケーブル) をワークステーションの圧着治具に対して再配置します。必要に応じて、各部品の表示/非表示を切り替えることができます。
3. 初期セットアップを表すアノテーションを、関連するコールアウトおよびマークアップとともに保存します。このアノテーションは、オペレーションの追加製品表現として保存されます。
4. もう一方のケーブル端で部品の位置を表すように部品を再配置します。
5. この 2 つ目のアノテーションを作成して保存します。このアノテーションも、オペレーションの 2 番目の製品表現として保存されます。
オペレーションのすべての製品表現が、作業指示とアノテーションエディタの両方に表示されます。
* 
オブジェクトまたはその構造が別の場所で更新されている場合は、「ジオメトリを更新」をクリックすると、Creo View でそれらの製品表現を更新できます。作成済みのマークアップは製品表現に維持されます。
* 
「ジオメトリを更新」操作が失敗した場合は、キューマネージャで MPMLink パブリッシングキューを確認してください。キューマネージャでこの操作の処理が完了した後で、イラストレーションエディタを再読み込みします。