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MAPSB でのキャッシュメカニズム
製造関連部品構造ブラウザ (MAPSB) またはサービス関連部品構造ブラウザ (SAPSB) のツリー構造に多数の部品が存在する場合、キャッシュメカニズムを使用するのが効果的です。キャッシュメカニズムを使用する利点として、最初にキャッシュ内に構造を読み込んだ後、以降の操作が比較的速やかに実行されます。このメカニズムを使用して MAPSB のパフォーマンスを向上させることができます。
キャッシュメカニズムの働き
キャッシュメカニズムを利用する前提条件として、ユーザープリファレンス「構造キャッシュを有効化」「はい」に設定されている必要があります。この設定では、セッションの構造情報全体がキャッシュに保管されます。このプリファレンスを設定した後は、MAPSB セッションを開くとキャッシュを構築するプロセスがバックグラウンドで開始します。MAPSB セッションごとに別個のキャッシュが構築されます。キャッシュの構築に要する時間は構造のサイズによって異なります。
サブアセンブリ、アセンブリ、または部品に変更が加えられるとキャッシュが更新されます。構造全体ではなくそのサブアセンブリのキャッシュだけが付加的に更新されます。ルートノードが変更された場合、キャッシュが再構築されます。
MAPSB の上流と下流のツリー構造には別個のキャッシュがあり、どちらも別々に更新されます。下流の構造を修正した場合、下流のキャッシュだけが更新されます。下流のキャッシュが更新されている間に、上流の構造を修正できます。ただし、キャッシュ構築プロセスが完了した後でのみ、構造に対してユーザー操作を呼び出すことをお勧めします。下流でのキャッシュ構築プロセス中に、下流構造に影響がある操作を上流で呼び出した場合、その操作は下流でのキャッシュ構築プロセスが完了した後でのみ実行されます。たとえば、「もう一方で対応部品を選択」がこれに該当します。
MAPSB ツールバーの下側にキャッシュ構築プロセスのステータスが表示されます。次の表に、キャッシュ構築プロセスのステータスメッセージに関する情報を示します。
メッセージ
説明
キャッシュ構築ステータス: Uninitialized
その構造のキャッシュは構築されていません。
キャッシュ構築ステータス: 完了
キャッシュ構築プロセスが完了しました。以降の操作ではその実行にキャッシュが使用されます。
キャッシュ構築ステータス: 進行中
キャッシュ構築プロセスが進行中です。
キャッシュ構築ステータス: 失敗
キャッシュ構築プロセスが失敗しました。キャッシャを再構築できます。MAPSB または SAPSB の中央の枠のツールバーにある 「構造キャッシュを構築」をクリックすることで、上流と下流のキャッシュを再構築します。
* 
「構造キャッシュを有効化」プリファレンスが「はい」に設定されている場合にのみ表示されます。
構造内に再帰的パスが存在することが原因でキャッシュ構築プロセスが失敗することがあります。子部品がその親部品を参照する場合に再帰的パスが発生します。キャッシュを再構築する前に構造を修正します。
次の操作ではキャッシュが使用されます。
もう一方で対応部品を選択
もう一方で対応オカレンスを選択
もう一方で対応親子関係を選択
My チェックアウト
クイックサーチ
対応オカレンスのステータスを表示
対応オカレンスのステータスを更新
次の操作を実行すると、構造情報が更新されてキャッシュが再構築されます。
既存を挿入
新規を挿入
複数の新規を挿入
新規下流ビュー
新規下流部品
新規ブランチとして貼り付け
新規部品として貼り付けなど