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問題の監視、診断、および解決に関するガイドライン
このセクションでは、以下の項目について説明します。
問題の監視および診断を行う方法に関する一般的なガイドラインと、その問題を解決するための具体的な方法のリスト
具体的な問題、原因、および解決策のリスト
問題の監視
Windchill ESI 管理者には、ヘルプデスクで記録されたトラブルチケットを含むユーザーレポートなどのレポートチャネルを通じて、または電子メールや自動システム警告を通じて問題が警告されます。
ユーザーレポートは受動的で事後対応型の問題検出方法です。Windchill ESI システムの安定性を向上させ、総所有コストを削減するには、自動システム警告を使用してユーザーレポートを補ってください。自動システム警告は事前対応型の方法であり、問題が重大化する前に防ぐことができます。
以下のセクションでは、問題を監視する方法について説明します。
TIBCO BusinessWorks の監視サービス
エラー処理プロセスとログサービス
イベントルールと問題検出方法
BusinessWorks による監視
TIBCO Administrator は、Windchill EAI ソフトウェアコンポーネントの監視とシステム問題の処理を行うために Windchill ESI エラー処理プロセスによって使用されます。TIBCO Administrator では、管理ドメイン内のハードウェアおよびソフトウェアコンポーネントを監視して維持するためのグラフィカルユーザーインタフェースとマイクロエージェントが提供されています。これらのツールを設定して、BusinessWorks の処理エンジン、アダプタ、ログファイルエントリ、空きディスク容量、オペレーティングシステムパラメータなどを監視できます。展開設定を定義した後、TIBCO Administrator を使用して、コンポーネントエラー、サスペンドプロセス、ログイベントなど、あらかじめ定義したイベントによってトリガされる警告およびエスカレーションルールを作成できます。
BusinessWorks を使用すると、以下の問題を監視できます。
BusinessWorks エンジンの問題
アダプタの問題
JMS の問題
BusinessWorks エンジンの問題
TIBCO BusinessWorks エンジンは、Windchill ESI で使用されているすべてのプロセスに対して実行する必要があります。したがって、BusinessWorks 監視コンポーネントは以下の項目を実行できる必要があります。
BusinessWorks エンジンのエラーによってメッセージが失われたり処理が停止したりした場合に発生したイベントの処理
エラー発生時の TIBCO Administrator 監視に対する警告の送信
エラー頻度の増加に応じた操作のエスカレート
エラーのカテゴリ
公開において、エラーは以下のカテゴリに分類できます。
「Any Failure」:すべてのエラーを取得し、操作を実行します。
「First Failure」:エンジンの最初のエラーを取得し、操作を実行します。
「Second Failure」:エンジンの 2 番目のエラーを取得し、操作を実行します。
「Subsequent Failure」: 2 番目のエラーの後に発生したエラーを取得し、操作を実行します。
推奨公開設定
さまざまなタイプのエラーに対して展開時に設定できる推奨操作は以下のとおりです。
「Any Failure」:管理者に警告を発します。
「First Failure」:エンジンを再起動します。
「Second Failure」:エンジンを再起動し、2 回目のエラー警告を発します。
「Subsequent Failure」:エンジンを再起動し、管理者に電子メールを送信します。
エラー数をいつ初期値にリセットするかを決定するコンフィギュレーション可能なカウンタおよびタイマーがあります。このカウンタのタイマー設定を使用して、特定の時間枠に設定します。この時間枠内で 3 つ以上のエラーがあると、システム全体の整合性に重大な問題が発生します。以下のスクリーンショットは、推奨する公開の例を示しています。
1. TIBCO Administrator GUI の以下のページに移動します。
「Application Management」 > 「<アプリケーション名>」 > 「Configuration」 > 「Process Archive.par」
2. 「Monitoring」タブをクリックします。
3. 「Event」の下にある「Add」ボタンをクリックします。「Add Event」画面が表示されます。
4. 監視するイベントのタイプを選択します。たとえば、JMS キューでエラーが発生すると、プロセスがサスペンドされますが、処理のサスペンドを監視する警告を設定できます。
システム管理者は、TIBCO BusinessWorks Administrator を使用してエンジンを再起動できます。詳細については、「JMS の問題」セクションを参照してください。
アダプタの問題
アダプタの配布ターゲットシステムは、Windchill ESI で使用されている多数のプロセスに対して実行する必要があります。したがって、TIBCO BusinessWorks 監視コンポーネントは以下の項目を実行できる必要があります。
エラー発生時のアダプタインスタンスの再起動
エラー発生時の TIBCO Administrator に対する警告の送信
エラー頻度の増加に応じた操作のエスカレート
エラーのカテゴリ
公開において、エラーは以下のカテゴリに分類できます。
「Any Failure」:すべてのエラーを取得し、操作を実行します。
「First Failure」:アダプタの最初のエラーを取得し、操作を実行します。
「Second Failure」:アダプタの 2 番目のエラーを取得し、操作を実行します。
「Subsequent Failure」: 2 番目のエラーの後に発生したエラーを取得し、操作を実行します。
JMS の問題
マスタープロセスフローとエラー処理プロセスが正常に動作するには、EMS サーバーを実行する必要があります。TIBCO Administrator は以下の項目を実行できる必要があります。
EMS サーバーエラーの発生時に生成されたイベントの処理
エラー発生時のエラー処理プロセスに対するエラーの送信
TIBCO BusinessWorks では、EMS サーバーエラーの発生時にイベントが作成されません。これに対処するために、以下のいずれかの操作を行うことができます。
サスペンドなし:「サスペンド」チェックボックスがオフの状態で、repeat-on-error-until-true グループの後の実行時に JMS キューが応答しないか接続できない場合、BusinessWorks によって、JMS アクティビティのタイムアウトを示す処理エンジンのログエントリが生成されます。ログを監視してこのエントリが発生した場合に警告を発するように、TIBCO Administrator のログイベントを設定できます。
サスペンド: 「サスペンド」チェックボックスがオンの状態で、repeat-on-error-until-true グループの後の実行時に JMS キューが応答しないか接続できない場合、BusinessWorks によって処理がサスペンドされます。警告を発するように TIBCO Administrator のルールベースを設定できます。
デフォルトでは、Windchill ESI はサスペンド方式に設定されています。これにより、JMS キューのエラーを取得したプロセスを EMS サーバーの再起動後に続行できます。
EMS サーバーの問題に関する特別なガイドライン
Windchill PDMLink では、一度に使用できる JMS プロバイダは 1 つだけです。TIBCO EMS サーバーは、Windchill ESI アーキテクチャに不可欠な部分となっており、Windchill PDMLink ユーザーは、Windchill ESI アプリケーション以外の機能のために TIBCO EMS サーバーを使用する場合があります。したがって、JMS の問題に関連した Windchill ESI の問題が発生したときに自動的に EMS サーバーが再起動するように Windchill ESI を設定することは適切ではない場合があります。デフォルトの推奨設定は、重大な JMS 問題が検出された場合に、エラー処理プロセスによって現在の BusinessWorks ジョブをサスペンドモードにすることです。
サスペンドモードでは手動介入が可能であり、データを失う危険性がありません。対象の BusinessWorks ジョブ、つまりパブリッシング中の製品データトランザクションのみがサスペンドされ、同じ処理エンジン内のほかのジョブは続行できます。ほかのジョブで同じ JMS 問題が発生した場合は、そのジョブも個別にサスペンドされます。ジョブを個別に再開するには、TIBCO BusinessWorks Administrator を使用します。ジョブは、最後のチェックポイントではなくサスペンド位置から再開されます。
TIBCO Administrator には、TIBCO EMS の管理ドメイン監視機能が組み込まれていません。ただし、EMS サーバーがサスペンドされるか再起動が必要な場合に警告を発するように TIBCO BusinessWorks を設定できます。エンドユーザーは TIBCO EMS の基本管理コンソールを使用して、EMS サーバーがサスペンドされるか再起動が必要な場合に警告を発するように TIBCO BusinessWorks を設定できます。詳細については、「電子メール警告の設定」セクションを参照してください。
SAP の問題
SAP 用の TIBCO アダプタのログファイルでは、無効またはロックされた SAP ESI ユーザーアカウントなどの問題をレポートできます。このような状況は通常、インストール時の入力ミスやパスワードの期限切れなどの問題が原因で発生します。これらは予想外の場合があり、診断は困難です。したがって、関連するメッセージテキストがログファイルにないかどうかを監視し、イベントが発生した場合は警告を発するように TIBCO BusinessWorks を設定できます。
エラー処理プロセスとログサービスの使用
ベースになる TIBCO 製品で問題に対する警告を設定するだけでなく、「ログとエラー処理コード」セクションで説明されているように、エラー処理およびログ共有サービスを使用して Windchill ESI の問題を検出および特定できます。
イベントルールと問題検出方法の開発
イベントルールはハードウェア展開に密接に関係しているため、Windchill ESI ではすぐに使用できる定義済み設定を提供できません。ただし、必要に応じて、ベースになる TIBCO 製品および Windchill ESI ビジネスロジックコンポーネントに合わせて非侵襲的な方法で徐々にイベントルールの開発と調整を行うことができます。最も一般的または最も困難な問題に基づいてルールの開発に優先順位を付け、事後対応型の問題検出方法から事前対応型の問題検出方法に徐々に移行できます。
問題の診断
自動的に修正できず、ユーザーも修正できない問題を検出した場合は、その問題の診断を開始する必要があります。これには、根本原因を調べるための問題の分類および特定が含まれます。
問題の特定
問題の原因を特定するには、以下のようなことを検討する必要があります。
その問題は、記録方式違反などのビジネスプロセスの問題、無効データなどの機能的な問題、またはサーバーダウンなどの技術的な問題のどれに関連しているか。
その問題は Windchill PDMLink、TIBCO、または配布ターゲット ERP システムのどれに関連しているか。
TIBCO に関連する問題の場合、その問題は TIBCO EMS、BusinessWorks、または SAP 用のアダプタのどれに関連しているか。
その問題は BusinessWorks 公開エージェントや実行時エージェントに関連しているか。
その問題は、Windchill ESI ではなく、ベースになる物理ネットワークおよびコンピューティングに関連しているか。
その問題のシナリオを実稼働環境と同じ設定のテストシステムで再現できるか。
問題の分類: トラブルシューティングの重点事項
問題を分類するには、主要な問題領域に焦点を当て、エラーログやエラー処理コードなどのエラー処理レポートをよく理解する必要があります。
ほとんどのシステム関連の技術的な問題は、根本原因の位置に応じて分類できます。適切な設定を確認して修正するには、Windchill Enterprise Systems Integration Installation and Configuration Guide - SAP R/3 と、必要に応じてシステムインテグレーターから提供される関連ドキュメントを参照してください。
業務プロセスおよび機能のトラブルシューティングの情報を十分に理解することも重要です。この情報をよく理解していないユーザーから、このような問題が管理者にエスカレートされる場合があります。
以下の問題のカテゴリとその説明は、詳しい段階的な手順を網羅したものではありません。技術的な問題の主要な根本原因または潜在的な根本原因に焦点を当てるのに役立つように提供されています。
Windchill ESI で発生する問題
以下のような TIBCO コンポーネントで発生する問題
EMS
BusinessWorks
SAP 用のアダプタ
配布ターゲットで発生する問題
Windchill ESI のログに示される問題
Windchill ESI の問題
以下のリストは、Windchill ESI サービスで発生する可能性のある問題の対処方法を示しています。
Windchill サーバーおよびアプリケーションが動作していることを確認します。
Windchill JMS クライアントが TIBCO EMS サーバーに接続されていることを確認します。
EMS サーバーの Windchill ESI ユーザーアカウントが正しく設定されていることを確認します。
ほかのすべての JMS 関連設定を確認します。
Windchill 管理ログにエラーメッセージがないかどうかを調べます。
そのリリースの配布ターゲットとその属性を確認します。
Windchill Enterprise Integration Access Remote Procedure Call (RPC) が正常に動作していることを確認します。
各種 Windchill ESI プリファレンスに設定した値が正しいかどうかを確認します。
TIBCO の問題
以下のリストは、TIBCO コンポーネントで発生する可能性のある問題の対処方法を示しています。
EMS の問題
EMS サーバーが動作していることを確認します。
EMS サーバーが正しく設定されていることを確認します。
必要な Windchill ESI JMS キューが定義されていることを確認します。
特定時点のキューのリスナーが 1 つだけであることを確認します。
EMS サーバーの BusinessWorks ESI ユーザーアカウントが正しく設定されていることを確認します。
セキュリティ保護されたキューの認証設定を確認します。
未サポートのバージョンやメモリオーバーフローエラーなど、Java Virtual Machine (JVM) の問題を切り分けます。
BusinessWorks の問題
必要なすべての TIBCO サービスが動作していることを確認します。以下の必要なサービスが実行されていないと、プロセスエンジンは起動しません。
TIBCO Administrator <バージョン> (ドメイン名)
TIBCO HAWK Agent (ドメイン名)
必要な Windchill ESI BusinessWorks アプリケーションプロパティおよびコンフィギュレーションファイルの存在と内容を確認します。
ESIEMailMessageLookups.properties
ESIDefaults.properties
ESIErrorHandlingCodes.properties
ESILookups.properties
ESIMessageLookups.properties
FilesToRead_SAP.properties
BusinessWorks JMS クライアントが TIBCO EMS サーバーに接続されていることを確認します。
ほかのすべての EMS 関連設定を確認します。
未サポートのバージョンやメモリオーバーフローエラーなど、Java Virtual Machine (JVM) の問題を切り分けます。
Windchill ESI コンポーネントが適切なドメインに展開されていることを確認します。
グローバル変数値を含む ESI ビジネスロジック設定および公開設定を確認します。
* 
新しいグローバル変数値を有効にするには、処理エンジンを再起動する必要があります。
TRA ファイル内の設定を確認します。
以下の方法で BusinessWorks Administrator サーバーの設定を確認します。
ユーザーアカウントを認証します。
BusinessWorks 管理ドメインにかかわらず、同じサブネット上で同じランデブーコンフィギュレーション (ネットワーク、サービス、デーモン) を持つ複数のリポジトリが固有の名前を持っていることを確認します。
サーバーベースのリポジトリ (.dat) ファイルが直接削除されていないことを確認します。管理ドメインからサーバーベースのプロジェクトを適切に削除するには、以下の手順に従ってください。
プロジェクトの公開を解除します (これにより .tra および .cmd ファイルがすべて除去されます)。
管理サーバーのサービスを停止します。
<Tibco_ホーム>/tra/domain/<ドメイン名>/application/<アプリケーション名>/作業フォルダの内容を削除します。
管理サーバーのサービスを再起動します。
* 
前述の参照パスの <アプリケーション名> の意味は、アプリケーションの展開名が <ドメイン名>-<アプリケーション名> の形式であることから理解できます。
国際化またはロケール設定に関する問題を切り分けます。以下の項目を確認します。
メッセージの JMS ヘッダの com_infoengine_localeWindchill ESI 属性
ESISAPAdapter/Locale グローバル変数
データマッピングで使用されるデフォルト値および相互参照照会ファイルのエントリ
SAP 用のアダプタの問題
次のリストは、SAP 用のアダプタで発生する可能性のある問題の対処方法を示しています。
アダプタインスタンスが展開され実行されていることを確認します。
アダプタ公開設定を確認します。
グローバル変数グループ ESISAPAdapter によって定義されている次の SAP システム接続パラメータを確認します。
* 
アダプタのタイムアウトエラーは、アダプタ設定内のパラメータと、Windchill で作成された ESITarget オブジェクトの属性との間の不一致によって発生する場合があります。これらの値には大文字と小文字の区別があります。ESISAPAdapter/SystemID や ESISAPAdapter/Locale など一部の値は、アダプタが SAP システムにログオンするときに使用されません。アダプタが即時に直接エラーを生成することはありませんが、BusinessWorks プロセスエンジンはアダプタと通信できません。そのためタイムアウトエラーが発生する可能性があります。ESISAPAdapter/ApplicationServer、ESISAPAdapter/SystemNumber、ESISAPAdapter/Client、ESISAPAdapter/Username、ESISAPAdapter/Password などのほかの値が不正な場合は、アダプタは SAP システムにログオンすることができず、SAP 用の TIBCO アダプタのログにエラーメッセージが記録されます。
さらに、ESIFlags/isMultiplePE 変数が true に設定されていると、アダプタは ESIResponse からのトランザクション/宛先の値を無視し、アプリケーションのデフォルトアダプタを呼び出します。ERP インスタンスごとに専用のプロセスアーカイブがある場合は、この値を true に設定します。
ESIJMS/DataResponseQueue の構成は、com.ptc.windchill.esi.DataResponse にします。<ESISAPAdapter/SystemID>.< ESISAPAdapter/Client>
Windchill ESI から送信された Windchill PDMLink の配布ターゲット (ESITarget 属性) が、アダプタ展開設定で定義された SAP 接続パラメータと一致していることを確認します。
アダプタ公開設定の「設定」タブで、BusinessWorks ドメインのユーザー名とパスワードを確認します。
アダプタ展開設定の「カスタム」タブで、SAP のユーザー名とパスワードが正しく設定されていること、およびアカウントが SAP でロックされていないことを確認します。
国際化またはロケール設定に関する問題を切り分けます。
各アダプタ展開設定で、ESISAPAdapter/Locale グローバル変数 (「カスタム」タブ) は、Locale Encoding パラメータ値 (「アドバンス」タブ) と一致している必要があります。
* 
ESISAPAdapter/Locale グローバル変数値は Rendezvous メッセージの件名に使用され、適切なターゲットアダプタを識別します。
すべてのロケールパラメータ値が有効でなければなりません。たとえば、設定可能な値のリストから選択する必要があります。
アダプタ接続数が ESI データロードおよび配布ターゲット SAP システム設定に対応することを確認します。
ほかの設定上の問題
EAR を手動で展開する場合は、以下の設定を確認します。
DataResponse キュー名: <システム ID>.<クライアント> (PT3.800 など) を追加する必要があります。
ESIJMS および ESISAPAdapter グループの JMS URL には、ローカルホスト (localhost) ではなく、ホスト名を入れます。
Java Max Heap Size および Java Thread Stack Size の設定: それぞれ 512 MB および 512 KB より大きくする必要があります。
「TIBCO Administrator GUI」 > 「Application Management」 > <アプリケーション名> > 「Configuration」 > 「ESISAPAdapterConfiguration.aar」 > 「Advanced」 > 「adr3.maxconnections」を大きな値 (たとえば 6) に設定し、adr3.locale を UTF8 に設定します。
以上でアプリケーションを展開する準備が整いました。ただし、サービスはまだ起動しないでください。
EMS: JMS 管理ウィンドウで以下のコマンドを実行して、JMS を設定します。<DataResponse>、<EAI ユーザー>、および <WCESI ユーザー> は適切な値に置き換えます。たとえば、com.ptc.windchill.esi.DataResponse.PT2.800、ESISYS、および WCESI です。
create queue <DataResponse>
setprop queue <DataResponse> secure
grant queue <DataResponse> <EAI ユーザー> receive
grant queue <DataResponse> <WC ESI ユーザー> send
setprop factory QueueConnectionFactory url=tcp://<JMSServer>:7222
commit
ここでサービスを起動します。
サービス起動時のエラー
以下を確認します。
<TIBCO_ホーム>/tra/domain/<ドメイン名>/application/logs
サービス起動に関するログが生成されておらず、プロセス ID が "-1" になっている場合は、<Tibco_ホーム>/tra/domain/<ドメイン名>/application/<アプリケーション名> フォルダ内の対応する *.sh または *.cmd ファイルを実行してみます。これは、サービスを開始する前に対処すべき、依存性の不具合がある可能性を示します。
SAP の問題
次のリストは、SAP 配布ターゲットで発生する可能性のある問題の対処方法を示しています。詳細については、Windchill Enterprise Systems Integration Installation and Configuration Guide - SAP R/3 を参照してください。
すべての SAP アプリケーションおよびデータベースサーバーが動作していることを確認します。
SAP システムがサポート対象のバージョンであることを確認します。
SAP システムが、Windchill ESI で想定されている最小限のサポートパッケージレベルを満たしていることを確認します。
SAP システムが、Windchill ESI で想定されている特定の OSS Notes を適用していることを確認します。
Windchill ESI で想定されているすべての API が利用可能で、Windchill ESI で説明のとおり、Windchill Enterprise Systems Integration Installation and Configuration Guide - SAP R/3 仕様に合わせて設定されていることを確認します。
Windchill ESI で想定されているすべての API が、リモートで有効になっていることを確認します。
Windchill ESI で想定されている機能設定を確認します。
すべての ESITarget システムおよびクライアントで、SAP 用 TIBCO アダプタによって使用される ESISYS SAP ユーザーアカウントが存在することを確認します。
ESISYS ユーザーアカウントに必要なセキュリティ権限プロファイルがあることを確認します。
ESISYS ユーザーアカウントがロックされていないことと、パスワードの期限が切れていないことを確認します。
適切な日付の形式設定が ESISYS ユーザーアカウントに定義されていることを確認します。
十分な数の SAP ゲートウェイ接続を SAP 用の TIBCO アダプタで使用できることを確認します。
テーブルのレコードロックが Windchill ESI による更新を妨げていないことを確認します。
国際化またはロケール設定に関する問題を切り分けます。
ログとエラー処理コード
問題の診断に役立つように、Windchill Enterprise Systems Integration Installation and Configuration Guide - SAP R/3 で説明されている主要な Windchill ESI ログについて十分に理解する必要があります。また、EAI のエラー処理アーキテクチャおよびエラーコードについて熟知している必要があります。以下の表は、使用可能なログとそのアクセス方法を示しています。
ログ
アクセス方法
Windchill Enterprise Systems のトランザクションログ
Windchill PDMLink のユーザーインタフェース
TIBCO BusinessWorks 処理エンジンログ
* 
Windchill ESI アプリケーションメッセージが、標準 TIBCO 製品のメッセージと区別するための ESI という役割指定とともに表示されます。
TIBCO Administrator トレースまたは <Tibco_ホーム>/tra/domain/<ドメイン名>/application/logs/<Application Name>.Process_Archive.log[.シーケンス番号]
TIBCO EMS ログ
ファイル名とパスは tibemsd.conf ファイル内の logFile 設定パラメータによって決定されます。logfile_max_size 設定パラメータが 0 に設定されていないと、シーケンス番号が付加された複数のログファイルが作成される場合があります。
SAP 用の TIBCO アダプタのログ
TIBCO Administrator トレースまたは <Tibco_ホーム>/tra/domain/<ドメイン名>/application/logs/<アプリケーション名>.[アダプタ設定].log[.シーケンス番号]
SAP 用の TIBCO アダプタのゲートウェイトレース
<TIBCO_ホーム>/adapter/adr3/<バージョン>/bin/dev_rfc.trc
* 
SAP 用の TIBCO アダプタのエラーが発生した場合は、<TIBCO_ホーム>/adapter/adr3/<バージョン>/bin ディレクトリにゲートウェイトレースファイル (dev_rfc.trc) が作成されます。このファイルのエラー情報は、<TIBCO_ホーム>/adapter/adr3/<バージョン>/logs ディレクトリの標準アダプタログの情報より詳細で役に立ちます。
SAP ゲートウェイおよびアプリケーションサーバーログ
SAP Basis 管理者にお問い合わせください。CALO_INIT_API (つまり BOM、変更通知、および部品/材料リビジョン) を含む Windchill ESI API コールシーケンスの場合、SAP アプリケーションログ (トランザクション SLG1) にログの補足情報を取得できます。このトランザクションの使用方法の詳細については、SAP オンラインアプリケーションヘルプを参照してください。1
また、SAP 配布ターゲットと Windchill ESI の影響を受けるデータオブジェクトおよび属性についてもよく理解する必要があります。SAP でのデータの表示および操作を直接担当するか、SAP Basis 管理者とともにこれらの作業を調整する必要があります。Windchill ESI によって SAP に転送されたデータを表示する場合は、特に次のトランザクションが重要です。
MM03 (View Material)
CS03 (View Material BOM)
CV03N (View Document)
CC03 (View Change Master)
CA03 (View Process Plan)

1 Windchill ESI は、CALO_INIT_API を使用して、後続の API コールのために SAP アプリケーションログへの記録をアクティブ状態にします。これは BOM、変更通知、および部品リビジョンに使用される CCAP および CSAP API のみで発生します。部品およびドキュメントに使用される SAP BAPI は、SAP アプリケーションログを使用しません。

問題の解決
問題を監視し、検出し、診断した後、その問題を解決する必要があります。以下のセクションでは、トラブルシューティング時に使用できる一般的な方法について説明し、具体的な問題と解決策のリストを示します。
問題の解決方法
以下のセクションでは、問題の解決に使用できるトラブルシューティング方法について説明します。
トラブルシューティングチームの編成と問題のエスカレート
Windchill ESI 管理者は、生産に関する問題を完全に解決するためにさまざまな専門家の関与と連携を図る必要があります。この関係者には、エンドユーザー、機能専門家、Windchill PDMLink 管理者、SAP Basis 管理者、データベース専門家、オペレーティングシステム専門家、ネットワーク管理者などが含まれます。問題を診断して特定した後、社内ではその問題を解決できないと判断した場合は、システムインテグレーションパートナーと PTC テクニカルサポートのどちらかまたは両方にエスカレートして支援を求める必要があります。標準的な Windchill ESI 製品に対して行われた特殊な設定やカスタマイズに関する問題を解決するために、システムインテグレーションパートナーは特に重要です。
チェックポイントの手動オーバーライド
Windchill ESI アプリケーションは、TIBCO BusinessWorks 処理フローの重要点でチェックポイントアクティビティを利用します。チェックポイントでは、後でエラーが発生した場合に復元できるように、現在実行中の処理インスタンスの処理データおよび状態が保存されます。処理エンジンでエラーが発生した場合、すべての処理インスタンスを復元し、処理定義内の最後のチェックポイント位置から実行を再開できます。最新の状態のみがチェックポイントによって保存されます。処理に複数のチェックポイントがある場合でも、最後のチェックポイントの状態のみが処理の復元に使用できます。
Windchill ESI チェックポイントの位置は、トランザクションの整合性を向上させる一方でパフォーマンスへの悪影響を最小限に抑えるために効果的に配置されています。場合によっては、アクティブなチェックポイントを手動でオーバーライドして、処理エンジンの再起動時にトランザクション処理を最初から再開する必要があります。
* 
チェックポイントのオーバーライドは、データの重複、不完全なデータ、不正確なエクスポート履歴レコード、データの破壊などの原因になる可能性があるため、細心の注意を払って行う必要があります。
ただし、状況によっては、<Tibco_ホーム>/tra/domain/<ドメイン名>/application/<アプリケーション名>/working ディレクトリおよびその内容を削除することにより、チェックポイントをオーバーライドしてください。処理エンジンのモードによっては、削除する必要のある /working サブディレクトリが /tibco パスの下に数多く存在する場合があります。/working をサーチし、これらのサブディレクトリをすべて見つけて除去してください。
Solaris プラットフォームの問題の解決
Solaris プラットフォームでは、以下のような原因で発生する問題を解決する必要があります。
環境変数の問題
Designer の公開設定の問題
以下のセクションでは、これらの問題を解決する方法について説明します。
環境変数の問題
一部の UNIX プラットフォームでは、ライブラリの依存性を解決できないことにより、特定の TIBCO コンポーネントが起動に失敗します。
そのような特定のコンポーネントの bin ディレクトリに *.sh または * .csh ファイルが存在する場合は、それらを実行し、'ldd' コマンドを使用して未解決のライブラリの依存性を特定してください。
すべての必要なライブラリへのパスを、*.tra ファイルにある tibco.env.CUSTOM_EXT_PREPEND 変数に追加する必要があります。
Designer の公開設定の問題
場合によっては、Solaris プラットフォームの TIBCO Administrator および TIBCO Runtime Agent (TRA) が破壊され、警告なしでシャットダウンされることがあります。TIBCO Designer の実行中にこれが発生すると、公開設定と TIBCO Designer が以下のように誤動作する場合があります。
プロジェクトを開いたときに、サーバーベースのリポジトリが現在のドメインのプロジェクトプルダウンリストに表示されません。
公開履歴に公開済みと示されているにもかかわらず、公開コンポーネントが新規として表示されます。
公開済み、変更済み、または新規の公開コンポーネントに対して公開および公開解除オプションが使用できません。
このような現象が発生した場合は、Solaris マシンを再起動し、TRA と TIBCO Administrator を再起動し、Designer を再起動します。
UNIX プラットフォームでの TIBCO プロセスの検索と終了
場合によっては、問題解決の一部として、実行中のすべての TIBCO プロセスを終了する必要があります。
UNIX プラットフォームでは、UNIX コマンドの 'ps' を使用して、実行中のすべてのプロセスをリストできます。ただし、標準の 'all' フラグ ('-a') では、TIBCO Rendezvous などの低レベル TIBCO プロセスが必ずしもリストされるとはかぎりません。このようなプロセスを表示するには、以下のコマンドを実行します。
# ps -ef | grep <filter>
以下に例を示します。
# ps -ef | grep tibco
このコマンドを実行すると、以下のように表示されます。
root 5559 1 0 09:10:02 pts/1 0:18
<Tibco_Home>/administrator/<version>/bin/tibcoadmin --propfile /opt/
'kill' コマンドにフラグ '-9' とプロセス ID ('ps -ef' コマンドの 2 番目の列) を付けて実行し、リストされたプロセスを強制終了できます。
# kill -9 5559
'-9' フラグを使用すると、プロセスが実際に終了します。一般的に、すべての TIBCO プロセスが終了していることを確認するには、以下のコマンドを実行します。
ps -ef | grep tibco
ps -ef | grep hawk
ps -ef | grep rvd
その後、実行中のプロセスが見つからないことを確認します。
電子メール警告の設定
前述のとおり、Windchill ESI ビジネスロジックでのエラー発生時に電子メール警告メッセージを送信するように Windchill ESI を設定できます。
Windchill PDMLink への ESIPostResult メッセージの送信
Windchill PDMLink からの ESIResultResponse メッセージの待機
ESIResultResponse メッセージの解析
この設定は、以下のグローバル変数を使用して行います。
ESIMail/ToAddress
ESIMail/FromAddress
ESIMail/CCAddress
ESIMail/BCCAddress
サーバーはグローバル変数 ESIMail/SMTPHostServer を使用して設定します。
グローバル変数の設定方法の詳細については、Windchill Enterprise Systems Integration Installation and Configuration Guide - SAP R/3 を参照してください。
Windchill ESI ビジネスロジックでは、EMS 関連の操作が TIBCO BusinessWorks のグローバル変数 ESIJMS/RetryCount で指定された回数だけ再試行されます。したがって、同じ問題に関する複数の電子メールメッセージを受信する場合があります。最後の試行に失敗した後、Windchill ESI ビジネスロジックによって関連 BusinessWorks プロセスがサスペンドされます。これにより、電子メール警告メッセージで説明されているエラーを調査し、根本的な問題を修正し、TIBCO Administrator を使用して BusinessWorks プロセスを再開または終了できます。このインタフェースの使用方法については、TIBCO Administrator User's Guide を参照してください。
具体的な問題の解決
以下のセクションでは、具体的な問題、考えられる原因、その解決策を示します。
TIBCO Administrator に、BW エンジンまたはアダプタプロセスのステータスが不明と表示される
この問題には、以下の 2 つの原因が考えられます。
特定のサービスの microhawk エージェントが、Administrator にステータスを送信するのに時間がかかっている。これは数分で解消されるはずです。
hawk サービスがまだ設定変更を取得していない。hawk サービスを再起動すればこの問題は解消します。
JMS トランスポートによってアダプタが起動に失敗する
TIBCO Runtime Agent <version> および TIBCO Runtime Agent <version>.1 をインストール後に、Enterprise Message Service をトランスポートとして使用する TIBCO アダプタプロジェクトが TIBCO Designer から起動できず、その際に以下のエラーを出します。
Message "Code = AESDKC-0156,Category = JmsComm, Severity = errorRole, Description = could not open JMS shared library jms." displays
これは、Adapter SDK のライブラリに互換性がないことが原因の可能性があります。この問題を解決するには、以下の手順に従います。
Windows の場合: <TIBCO_ホーム>/adapters/sdk/version/lib フォルダから、ファイル libeay32.dll、ssleay32.dll を削除します。
UNIX の場合: <TIBCO_ホーム>/adapters/sdk/version/lib ディレクトリから、ライブラリ libssl、libcrypto openssl を削除します。
アダプタが起動に失敗して Administrator に "Starting up" のステータスが表示される
アダプタプロセスのプロセス ID に "-1" が割り当てられた場合は、アダプタの起動中になんらかのエラーが発生したことを示します。このエラーは通常はライブラリの依存性が原因です。既知のエラーは以下のとおりです。
ケース 1: Error while loading shared libraries: librfccm.so: wrong ELF class: ELFCLASS64
ケース 2: Error while loading shared libraries: librfccm.so: wrong ELF class: ELFCLASS32
ケース 3: Similar issues have been observed for the following libraries
libresolv.so.2 sunw_2.2.2
libstdc++-libc6.2-2.so.3
libstdc++.so.5
Windows マシンの SysWOW64 フォルダに dll ファイルがないためにエラーが観測される場合があります。
ケース 4: Incorrect Java library settings
未解決のライブラリの依存性
この問題の解決方法は以下のとおりです。
64 ビットの SAPJCO ライブラリが使用されている可能性があります。Windows X64 プラットフォーム上では、SAP アダプタは 32 ビットアプリケーションです。32 ビットのライブラリを使用すれば問題が解決します。
32 ビットの SAPJCo ライブラリが使用されている可能性があります。Linux x64、Solaris X64、および Solaris SPARC のような特定のプラットフォームでは、SAP アダプタは 64 ビットアプリケーションです。64 ビットのライブラリを使用すれば問題が解決します。
依存性を解決するには、互換性パッケージをインストールします。
Java の環境変数がすでに設定されている場合は、互換性のあるバージョンであることを確認してください。TIBCO アプリケーションによっても、JRE 1.5 および 1.6 がインストールされます。既存の Java の設定を削除して、TIBCO アプリケーションに各 Java 変数の設定を任せることは常に可能です。
Solaris マシンにおいては、SAP アダプタは 64 ビットアプリケーションなので、Java 変数が設定されている場合はクラスパスに 64 ビット Java ライブラリが含まれていることを確認してください。
SAP 用の TIBCO アダプタのインスタンスが動作を停止し、ステータスに「エラー」と表示される。
この問題は、アダプタスタックオーバーフローエラーが原因で発生します。TIBCO テクニカルサポートでは、これを既知の問題と認識しており、パラメータ adr3.stacksize を大きくすることを提案しています (たとえば、512 KB)。
adr3.stacksize を設定するには、「TIBCO Administrator GUI」 > 「Application Management」 > <アプリケーション名> > 「Configuration」 > 「ESISAPAdapterConfiguration.aar」 > 「Advanced」を使用します。
TIBCO BusinessWorks Engine のログに「Coyote connector has not been started」のエラーが表示される
これは、ESIOthers/WSHost および ESIOthers/WSPort 変数の値が不正であることが原因の可能性があります。この問題を解決するには、適切な値を設定します。
ETL に "Input data invalid" というメッセージ
このエラーは、'Invoke an adapter request response service' アクティビティにおいて、スキーマ検証での失敗があったことを示します。詳細説明とスタックトレースがプロセスアーカイブのログに記録されます。ログには、スキーマ不一致の理由が的確に示されます。
以下に例を示します。
validation error: data "xs:string('Hinge, Right Hand, Male, Removable, 0.187 Dia Pin, SS')"length must be at most xs:int('40') CHARACTERs ({com.tibco.xml.validation}SIMPLE_E_LENGTH_TOO_LONG) at /aeRequestInputType[1]/{http://www.tibco.com/xmlns/ae2xsd/2002/05/ae/700/basic/functionModules}__caret_request_caret_BAPI__MATERIAL__SAVEREPLICA_caret_BAPI__MATERIAL__SAVEREPLICA[1]/MATERIALDESCRIPTION[1]/item[2]/MATL__DESC[1]com.tibco.xml.validation.exception.k: data "xs:string('Hinge, Right Hand, Male, Removable, 0.187 Dia Pin, SS')" length must be at most xs:int('40') CHARACTERs
これは、スキーマ検証での失敗が原因の可能性があります。
この問題を解決するには、ハイライトされたオブジェクトの名前を変更して、トランザクションをパブリッシングします。
EMS サーバーを手動で起動した後に、EMS サーバーの設定が消滅する
これは、EMS サーバーを起動するコマンドが、バージョン 5.1.4 で変更されたことが原因の可能性があります。EMS のバージョン 4.x の場合、EMS を起動するコマンドは、"./tibemsd" でした。EMS v5.1.4 のコマンドは、"./tibemsd64 -config ../tibco/cfgmgmt/ems/data/tibemsd.conf" です。このコマンドは相対パスを使用するため、"<TIBCO_ホーム>\ems\<バージョン>\bin" から起動する必要があります。
この問題を解決するには、次のコマンドで開始したプロセスを停止します。
"./tibemsd"
次に、EMS サーバーを正しいコマンドで起動します。
"./tibemsd64 -config ../tibco/cfgmgmt/ems/data/tibemsd.conf"
TIBCO Administrator の GUI を使用してアプリケーションを展開した際に、失敗のメッセージが表示される
これは、以前の展開または展開解除によって誤ってロックが取得され、その後解放されていないことが原因の可能性があります。
コマンドプロンプトから AppManage コマンドを実行し、問題に応じた診断と解決を実行します。
1. コマンドの場所:
<Tibco_Home>\tra\<バージョン>\bin
2. 次のコマンドを実行します。
AppManage deploy <Application name> -user <username> -pw <password> -domain <Domain_Name>
以下に例を示します。
AppManage -'deploy -app SAP_ESI_Solution -user admin -pw admin -domain I4590
詳細については、<TIBCO_ホーム>\tra\domain\<ドメイン名>\logs\ApplicationManagement.log ファイルを参照してください。
Repoconvert コマンドを使用して .dat ファイルを作成できない
これは、tibco.class.path.extended プロパティの以下のエントリが、Repoconvert.tra ファイル内で欠落している場合に発生します。
%TPCL_HOME%/tomcat/server/lib
tibco.class.path.extended プロパティに欠落しているエントリを追加します。
1. 次のディレクトリにある RepoConvert.tra ファイルを開きます。
<TIBCO_HOME>\tra\<バージョン>\bin
2. tibco.class.path.extended を見つけて、パス <TIBCO_HOME>/tpcl/<バージョン>/tomcat/server/lib を付加します。
3. RepoConvert.tra ファイルを保存します。
ターゲットがデータベースに作成された後に「配布ターゲット」表が wt.wadm.FADProduct などのカスタム部品のプロパティページに表示されない
<Windchill>\codebase\netmarkets\jsp\tgt\distributionList.jsp ファイルのデフォルトバージョンが、カスタム部品の配布ターゲット表を表示するように設定されていません。
wt.wadm.FADProduct などのカスタム部品に対して「配布ターゲット」表を有効にします。
1. <Windchill>\codebase\netmarkets\jsp\tgt\distributionList.jsp というファイルを開きます。
2. if ステートメントを次のようにカスタム部品タイプを追加して修正します。
たとえば、オブジェクトタイプが wt.wadm.FADProducts である場合は、次のように if ステートメントを修正します。
if (oid.indexOf("wt.doc") != -1 ||
oid.indexOf("wt.epm") != -1 ||
oid.indexOf("wt.part") != -1 ||
oid.indexOf("com.ptc.windchill.mpml.processplan.MPMProcessPlan") != -1 ||
oid.indexOf("com.ptc.windchill.mpml.resource.MPMProcessMaterial") != -1 ||
oid.indexOf("com.ptc.windchill.mpml.resource.MPMTooling") != -1 ||
oid.indexOf("com.ptc.windchill.mpml.resource.MPMSkill") != -1 ||
oid.indexOf("wt.wadm.FADProducts") != -1)
3. ファイルを保存し、サーブレットエンジンを再起動します。
SAPAdapter.PartConfiguration エラー [アプリケーション] エラーメッセージ
Windchill ESI が SAP 用の TIBCO アダプタ経由で SAP にログオンすると、次のメッセージがアダプタログファイル (adapter/adr3/<バージョン>/logs ディレクトリ内) に示されます。
SAPAdapter.SAP-ESISAPAdapterConfiguration Error [Application] AER3-000183 RFC error; Group : 104, Key : Name or password is incorrect. Please re-enter, Message : Name or password incorrect. Please re-enter
さらに以下のテキストが /adapter/adr3/<バージョン>/bin ディレクトリにある dev_rfc.trc ファイルに表示されます。
T:1756 ======> User not authorized. Session terminated
T:1756 <* RfcReceive [1] : returns 3:RFC_SYS_EXCEPTION
>TS> Fri Jan 24 11:41:57 2003
T:1780 ======> Name or password is incorrect. Please re-enter
T:1780 <* RfcReceive [2] : returns 3:RFC_SYS_EXCEPTION
T:1780 RfcGetAttributes: Invalid handle [1]T:2288 RfcGetAttributes:
Invalid handle [1]T:1756 RfcGetAttributes: Invalid handle [1]T:1764
RfcGetAttributes: Invalid handle [1]>TS> Fri Jan 24 11:42:46 2003
T:2648 <* RfcCall [1] : returns 18:RFC_INVALID_HANDLE
これは、SAP のユーザー名とパスワードが無効な場合に発生します。
この問題を解決するには、アダプタ設定に正しいユーザー名とパスワードを入力します。詳細については、Windchill Enterprise Systems Integration Installation and Configuration Guide - SAP R/3 を参照してください。
アダプタログファイルのエラーメッセージ
アダプタを起動すると、SAP 用のアダプタのログファイルには次のメッセージが示されます。
SAPAdapter.SAP-ESISAPAdapterConfiguration Error [Application] AER3-000183
RFC error; Group : 104, Key : User is locked. Please notify the person responsible, Message : User is locked. Please notify the person responsible.
アダプタは正常に起動した場合と同じように表示されます。成功を通知する以下のメッセージがアダプタログに示されます。
SAPAdapter.SAP-ESISAPAdapterConfiguration Info [Adapter] AER3-000082
Successful initialization of Adapter
ただし Windchill ESI からアダプタが呼び出されると、以下のエラーメッセージがアダプタログファイルに示されます。
SAPAdapter.SAP-ESISAPAdapterConfiguration Error [Application] AER3-000072
Client connection SAP-ESISAPAdapterConfiguration InboundConnection0Client0 is
invalid
さらに以下のテキストが、dev_rfc.trc ファイルに示されます。
T:1256 ======> User is locked. Please notify the person
responsible
T:1256 <* RfcReceive [1] : returns 3:RFC_SYS_EXCEPTION
T:1256 <* RfcReceive [4] : returns 3:RFC_SYS_EXCEPTION
T:1256 RfcGetAttributes: Invalid handle [3]
これは、SAP のユーザー名とパスワードがロックされた場合に発生します。
この問題を解決する場合、SAP 管理者はアカウントのロックを解除し、ユーザーはアダプタ設定で指定したユーザー名とパスワードを確認する必要があります。詳細については、Windchill Enterprise Systems Integration Installation and Configuration Guide - SAP R/3 を参照してください。
TIBCO BusinessWorks からエラーメッセージが返される
TIBCO BusinessWorks から以下のようなエラーメッセージが返されます。
-2003 Feb 19 13:27:12:294 GMT -5 Engine Error [] PE-Error
process initialization failed for
ProcessDefinitions/Services/WCResult_Service
--Initialization error in
[ProcessDefinitions/Services/WCResult_Service/JMSRepeatUntilTru
e_ESIPostResult_Result/JMSSender_ESIResult_PostResult]
--javax.naming.ServiceUnavailableException: Failed to query
JNDI: Failed to connect to the server at tcp://localhost:7222.
Root exception is javax.jms.JMSException: Failed to connect to
the server at tcp://localhost:7222
これは、EMS サーバー名が無効な場合、または EMS サーバーが実行されていない場合に発生します。
この問題を解決するには、EMS サーバーを起動します (起動していない場合)。
または、処理エンジンの展開設定の ESIJMS/JNDIContextURL グローバル変数が、<TIBCO_ホーム>/ems/<バージョン>/tibco/cfgmgmt/ems/data にある、factories.conf ファイルの QueueConnectionFactory URL の値に一致していることを確認します。
ESIJMS/JNDIContextURL グローバル変数は以下のように設定します。
tibjmsnaming://<マシン名>:<ポート>
また、QueueConnectionFactory URL は以下のように設定します。
tcp://<マシン名>:<ポート>
このマシン名とポートの値が一致している必要があります。
たとえば、ESIJMS/JNDIContextURL が tibjsnaming://mymachine.mycompany.com:7222 に設定されている場合は、QueueConnectionFactory URL が tcp://mymachine.mycompany.com:7222 に設定されている必要があります。
この変数の詳細については、Windchill Enterprise Systems Integration Installation and Configuration Guide - SAP R/3 の「プロセスエンジンのグローバル変数」を参照してください。
BusinessWorks のほかのエラーメッセージ
BusinessWorks から以下のようなエラーメッセージが返されます。
-2003 Feb 19 18:57:29:051 GMT -5 Engine Error [] PE-Error process
initialization failed for
ProcessDefinitions/DataProcessing/JMS_ESIEvent_TransactionRelease_
End_PD
--Initialization error in
[ProcessDefinitions/DataProcessing/JMS_ESIEvent_TransactionRelease
_End_PD/JMSReceiver_Event_ESIEvent]
--Could not establish connection or session with EMS provider.
--javax.naming.AuthenticationException: Not permitted: invalid name
or password. Root exception is javax.jms.JMSSecurityException:
invalid name or password
これは、JMS サーバーに対するユーザー名やパスワードが無効な場合に発生します。
処理エンジンの展開設定の ESIJMS/Username および ESIJMS/Password グローバル変数が、EMS サーバーでキューに対して指定されているユーザー名とパスワードの値に一致していることを確認します。
EMS サーバーに対して設定されているユーザー名とパスワードの値は、<TIBCO_ホーム>/ems/<バージョン>/tibco/cfgmgmt/ems/data ディレクトリにある users.conf ファイルに保存されています。この変数の詳細については、Windchill Enterprise Systems Integration Installation and Configuration Guide - SAP R/3 の「プロセスエンジンのグローバル変数」を参照してください。
EMS 管理ツールを使用して設定した場合、パスワードは明確に表示されません。設定したパスワードを思い出せない場合は、パスワードを再設定する必要があります。
UNIX で TIBCO コンポーネントを起動するときに、以下のエラーが発生する
UNIX で TIBCO コンポーネントを起動するときに、以下のエラーが返されます。
/usr/lib/dld.sl: Call to mmap() failed - TEXT (UNIX path)
/usr/lib/dld.sl: Permission denied
例は以下のとおりです。
/usr/lib/dld.sl: Call to mmap() failed - TEXT
<Tibco_Home>/tra/<version>/lib/libmaverick50.sl
/usr/lib/dld.sl: Permission denied
これは、ファイルに対するアクセス許可が適切に設定されていない場合に発生します。
この問題を解決するには、TEXT の後ろに記載のファイルに対して、chmod 555 コマンドを実行します。たとえば、次のようになります。
# chmod 555<Tibco_Home>/tra/<version>/lib/libmaverick50.sl
BusinessWorks と Windchill ESI のどちらかまたは両方が EMS に接続できない
EMS サーバーが正しく設定されていないことが原因と考えられます。EMS サーバーの名前をローカルホストとして指定した場合、そのサーバーは実行されているマシンでのみ認識されます。ほかのマシンからは JMS サーバーに接続できません。ローカルホストに設定されているアプリケーションは、同じマシン上で実行されている EMS サーバーを見つけようとします。JMS サーバーが見つからない場合は、エラーになります。サーバー名にマシン名を指定すると、ほかのマシンから EMS サーバーに接続できます。
<TIBCO_ホーム>/ems/<バージョン>/tibco/cfgmgmt/ems/data/factories.conf ファイル内の QueueConnectionFactory 値と、処理エンジンの展開設定のグローバル変数 ESIJMS/JNDIContextURL が適切に設定されていることを確認します。
factories.conf ファイルの QueueConnectionFactory を tcp://<マシン名>:7222 に設定します。ここで、マシン名は EMS サーバーが実行されているマシンの名前です。
BW エンジンのグローバル変数 ESIJMS/JNDIContextURL を tibjsnaming://<マシン名> に設定します。ここで、<マシン名> は EMS サーバーが実行されているマシンの名前です。
この EMS サーバーがどこにあるかは無関係です。Windchill PDMLink と同じマシンでも、TIBCO 処理エンジンと同じマシンでも、まったく異なるマシンでも構いません。上記の値が正しく設定されているかぎり (また、マシンが同じネットワーク上にあるかぎり)、Windchill ESI および EAI コンポーネントは適切な EMS サーバーに接続できます。
EMS サーバーに接続しているマシンおよびユーザー名を調べるには、TIBCO EMS 管理ツールで次のコマンドを入力します。
>show connections
これにより、接続中のユーザーと接続元のマシンのリストが表示されます。
トランザクションが保留状態のままになります。
これは、EMS サーバーキューが、JMS キューの設定と管理で説明されているとおりに購読されていない場合に発生する可能性があります。
一般的な根本原因としては、Windchill メソッドサーバーの起動時に JMS サーバーが実行されていないこと、Windchill アダプタの JMS プロパティの設定が間違っていること、または JMS サーバーの設定が間違っていることが考えられます。
Windchill ESI サービスが、結果メッセージ受け取りのための JMS キューの購読に成功すると、以下の情報が Windchill PDMLink メソッドサーバーのログに記録されます。
Thread-10: subscription to queue "com.ptc.windchill.esi.Result" successful
この情報がログにない場合は、Windchill がこのキューの購読に成功しなかったことを意味します。この場合は、すべての Windchill ESI トランザクションが保留状態のままになります。Windchill がキューの購読に成功すれば、トランザクションは処理されます。
通常、JMS サーバーが利用できないという理由で Windchill ESI によるキューの購読ができない場合は、Info*Engine は例外を受け取ります。Windchill ESI サービスは、この例外を Windchill アダプタトランザクションログに記録します。TIBCO EMS が JMS プロバイダである場合は、メッセージに以下のテキストが含まれます。
javax.ems.JMSException:Failed to connect to the server at tcp
検出の手段として、このテキストまたは類似のテキストを探すように監視ソフトウェアを設定できます。問題を解決するには、メソッドサーバーの前に EMS サーバーが起動していることを確認し、Windchill アダプタの JMS 設定と JMS サーバー設定に関する問題をすべて解決してください。
この問題を回避するには、以下の点を確認してください。
EMS サーバーに接続しているユーザーが 1 人のみであること (TIBCO EMS 管理ツールの「Show connections」で確認できます)。
ClientID (BW-ESIMaster_JMSConnection-queue-<アプリケーション名>-Process_Archive) を持つ ESISYS の接続数が、設定済みの ERP インスタンスと同数であること (TIBCO EMS 管理ツールの「Show connections」で確認できます)。
すべての接続が、現在テスト中の製品群内の TIBCO または Windchill サーバーからのものであること。以前の製品群または無関係のマシンからの接続がないことを確認します (TIBCO EMS 管理ツールの「Show connections」で確認できます)。
Windchill とプロセスアーカイブが同じ JMS キューに接続すること (TIBCO EMS 管理ツールの「Show queues」で確認できます)。
com.ptc.windchill.esi.Result キューは、ただ 1 つの受信者を持つこと (TIBCO EMS 管理ツールの「Show queues」で確認できます)。
どのキューの中にもメッセージがないこと (TIBCO EMS 管理ツールの「Show queues」で確認できます)。
Windchill が DataResponse キューの購読に成功していること。JMS サーバーに接続して、DataResponse キューが作成されていることと、WCESI ユーザーが DataResponse キューの送信権限を付与したことを確認します。'show queues' を実行したときに、DataResponse キュー名の前に * が表示されている場合は、キューが一時的なものであり、作成する必要があることを示しています。EAR が手動で展開された場合にこの問題が起きています。この問題を解決するには、JMS 管理ウィンドウで次のコマンドを実行します。
create queue <DataResponse>
setprop queue <DataResponse> secure
grant queue <DataResponse> <EAI ユーザー> receive
grant queue <DataResponse> <WC ESI ユーザー> send
setprop factory QueueConnectionFactory url=tcp://<JMSServer>:7222
commit
プロセスアーカイブが、Windchill が購読しているのと同じ DataResponse キューに接続していること。JMS 管理ウィンドウで、DataResponse キューがプロセスアーカイブによって購読されていることを確認します。手動で展開された場合は、このステップが見落とされていることがときどきあります。DataResponse キューが購読されているかどうかは、TIBCO Administrator--> Application Management --> アプリケーション名 --> Configuration-->展開名--> Advanced -->ESIJMS/DataResponseQueue の順に選択して確認します。
TIBCO BusinessWorks 処理エンジンが TIBCO EMS サーバーに接続できない
これは、EMS サーバーより先に BusinessWorks エンジンが起動された場合に発生することがあります。
必ず BusinessWorks エンジンの前に EMS サーバーを起動します。
TIBCO BusinessWorks 処理エンジンがエラーメッセージをログ記録する
TIBCO BusinessWorks 処理エンジンログに以下のメッセージテキストが含まれます。
Job terminated:
Please check following
1) FilesToRead_SAP.properties exists at %TIBCO_HOME%\\esi\\bin
2) %TIBCO_HOME%\esi\bin exists in tibco.env.STD_EXT_CP path in %TIBCO_HOME%\bw\<version>\bin\bwengine.tra
これらの現象は通常、TIBCO BusinessWorks プロセスエンジンが起動時に Windchill ESI ビジネスロジックプロパティファイルを読み込めなかったことを示します。これらのプロパティファイルには、データマッピングで使用される相互参照やデフォルト値、ログ作成に使用されるテキストなどが含まれています。この問題には、以下のような複数の原因が考えられます。
1. プロパティファイルが <TIBCO_ホーム>\esi\bin ディレクトリに正しくインストールされていない。
2. FilesToRead_SAP.properties ファイルの Path 変数に無効な値が指定されている。Path 変数は、ファイルが格納されているディレクトリを指している必要があります。この値には、パス名の後にスラッシュを入力する必要があります。例: C:/tibco/esi/ (Windows) または /opt/tibco/esi/ (UNIX)
3. プロパティファイルのセキュリティ権限で TIBCO BusinessWorks プロセスエンジンの読み取りアクセス権限が許可されていない。
この問題を解決するには、以下の手順に従います。
1. FilesToRead_SAP.properties ファイルの Path 変数に無効な値が指定されている場合は、正しい値を入力して、ファイルを保存し、TIBCO BusinessWorks プロセスエンジンを再起動します。
2. プロパティファイルへのアクセス権限がない場合は、TIBCO BusinessWorks プロセスエンジンに必要なアクセス権限を付与します。展開時の Windchill Enterprise Systems Integration Installation and Configuration Guide - SAP R/3 ビジネスロジックプロパティファイルの設定およびクラスパスの指定についての詳細は、Windchill ESI を参照してください。
Apache/Tomcat 404 Web ブラウザのエラーにより、TIBCO Administrator が失敗します。
サポートされていないバージョンの Web ブラウザを使用している可能性があります。
Web ブラウザを Microsoft Internet Explorer バージョン 6.0 SP1 以上にアップグレードします。
TIBCO Administrator でアダプタインスタンスまたはプロセスエンジンを起動しても、ステータスは「Starting Up」のままで、「Started」に変わりません。
これは、SAP 用の TIBCO アダプタと TIBCO Runtime Agent (TRA) の既知の問題です。Windows システムではデフォルトで TIBCO サービスが自動的に開始されますが、場合によって正しい順序で起動されず、Administrator Server と TRA の間で適切に通信できないことがあります。
この問題を解決するには、ステータスが「Starting Up」と表示されていても実際には正常に起動したかどうかをコンポーネントのログファイルで確認してください。ほとんどの場合は、正常に起動しています。正常に起動していない場合は、以下の手順を実行します。
1. TIBCO Administrator アプリケーションと実行中のすべての TIBCO コンポーネントおよびサービスをシャットダウンします。
2. 以下の順序で TIBCO サービスを手動で開始します。
a. TIBCO Administrator <バージョン> (ドメイン名)
b. TIBCO HAWK Agent (ドメイン名)
3. TIBCO Administrator アプリケーションを再起動し、コンポーネントを起動します。
TIBCO BusinessWorks プロセスエンジンログに複数の「Activity timed out」エラーが表示されている
TIBCO BusinessWorks プロセスエンジンログに複数の「Activity timed out」エラーが表示されているにもかかわらず、Windchill ESI では Enterprise Systems のトランザクションログのグラフィカルユーザーインタフェースに正常な実行結果がレポートされます。
これは正常な動作です。Windchill ESI は、特定のタイムアウトイベントを以降の SAP 照会に合わせて自動的に補正するため、処理は正常に続行されます。
特に対処する必要はありません。
Windchill PDMLink からプロモーションリクエストをリリースすると、複数の「製造部門への引き渡し」ワークフローが作成される
この状況は、Windchill ESI の「プロモーションリクエストをパブリッシング」プリファレンスの値が「いいえ」に設定されている場合に発生します。プロモーションリクエストのリリース時に、RTM ワークフローが 1 つだけ作成されるようにするには、このプリファレンスを「はい」に設定してください。
* 
Windchill ESI「プロモーションリクエストをパブリッシング」「いいえ」に設定している場合は、プロモーションリクエストをリリースすると、プロモーションリクエストに含まれるプロモート可能アイテムの数だけ RTM ワークフローが作成されます。
部品 (または製造オブジェクト) に関連付けられているドキュメントが、ドキュメントに関連付けられた特定の配布ターゲットにパブリッシングされない
この問題は、部品 (または製造オブジェクト) に関連付けられている配布ターゲットに加えて、ドキュメントに別の配布ターゲットが関連付けられている場合に発生する可能性があります。このような場合、ドキュメントは部品 (または製造オブジェクト) に関連付けられている配布ターゲットにだけパブリッシングされます。これは正常な動作です。追加されている配布ターゲットにドキュメントをパブリッシングするには、ドキュメントをスタンドアロンオブジェクトとしてリリースするか、変更通知またはプロモーションリクエストと関連付けてリリースします。
CAD ドキュメント構造に関連付けられている部品をリリースしたときに、その構造の最上位ドキュメントしかパブリッシングされない
これは正常な動作です。CAD ドキュメント構造がパブリッシングされるのは、構造がスタンドアロンオブジェクトとしてリリースされているか、変更通知またはプロモーションリクエストと関連付けてリリースされている場合のみです。
CAD ドキュメント構造をリリースしたときに、その構造の最上位ドキュメントしかパブリッシングされない
この問題は、次のいずれかに該当するときに発生する可能性があります。
配布ターゲット属性の「CAD ドキュメント構造パブリッシング時にパブリッシングするレベルの数」が、0 (ゼロ) または空の文字列に設定されている。この属性には、必要なレベル数を示す数字を設定する必要があります。
構造の第 1 レベルの子を表すドキュメントマスターを、配布ターゲット属性の「CAD ドキュメント構造のパブリッシングに使用する保存済みフィルタ」を使用して作業版数に解決できない。
これらの配布ターゲット属性が適切に設定されていることを確認してください。
CAD ドキュメント構造を変更通知と関連付けてパブリッシングするときに、配布ターゲット属性の「変更通知のパブリッシング時に使用する保存済みフィルタ」が使用されない
これは正常な動作です。ESI サービスでは、この属性の代わりに「CAD ドキュメント構造のパブリッシングに使用する保存済みフィルタ」属性が使用されます。CAD ドキュメント構造がスタンドアロンオブジェクトとしてリリースされているか、変更通知またはプロモーションリクエストと関連付けてリリースされているかにかかわらず、ESI サービスは「配布ターゲットを作成」または「配布ターゲットを編集」UI の「CAD ドキュメント設定」セクションに表示される配布ターゲット属性を使用します。
管理特性のパブリッシングが失敗する
この問題は、次のいずれかに該当するときに発生する可能性があります。
管理特性がプロセス計画のオペレーションで使用されているが、そのオーナー (部品またはプロセス計画) への関連付けが解除されている。同時に、Windchill ESI の「孤立管理特性を無視」プリファレンスの値が「いいえ」である。
関連付けられたモデルアイテムの CAD ドキュメントで、管理特性のオーナーへの関連付けが解除されている。
管理特性を正常にパブリッシングするには、管理特性とそのモデルアイテムの CAD ドキュメントが、どちらも管理特性のオーナーに関連付けられていることを確認してください。