製品またはライブラリとプロジェクト間の共有に必要なアクセス許可
オブジェクトを製品またはライブラリとプロジェクトの間で共有するには、各コンテキストに特定のアクセス制御許可が必要です。共有操作のいくつかと、これらの操作に必要なアクセス許可を以下に示します。オブジェクトが共有されている場合、サイトコンテキストのシステムドメインに SharedContainerMap オブジェクトが作成され、SharedContainerMap の「フルコントロール (すべて)」アクセス許可が、共有を作成したユーザー、ソースコンテキストの製品マネージャグループまたはライブラリマネージャグループ、およびデフォルトでターゲットコンテキストのプロジェクトマネージャグループのメンバーに付与されます。プロパティ wt.inf.sharing.authorizedRoles を wt.properties ファイルに追加することによって、SharedContainerMap オブジェクトに対する「フルコントロール (すべて)」アクセス許可が付与された役割をターゲットプロジェクト内で指定できます。このプロパティによって、共有を作成するユーザーおよびソースコンテキストの製品またはライブラリマネージャグループのメンバーに、SharedContainerMap オブジェクトに対する「フルコントロール (すべて)」アクセス許可を付与するという、既成の動作は変更されません。このプロパティの詳細については、properties.html ファイルを参照してください。
• 「プロジェクトに追加」- 製品またはライブラリとプロジェクトの間でオブジェクトを共有できるようにします。「プロジェクトに追加」操作中に、ユーザーはオブジェクトを共有するか、プロジェクトの「PDM チェックアウト」を実行することができます。
オブジェクトの「PDM チェックアウト」を実行するには、ソースフォルダのオブジェクトに対する「読み取り」、「アクセス許可の変更」、および「修正」のアクセス許可と、ソースコンテキストの「読み取り」アクセス許可が必要です。オブジェクトがコンテンツホルダーである場合は、オブジェクトの「ダウンロード」アクセス許可も必要です。プロジェクトコンテキストでは、ターゲットフォルダの「修正」アクセス許可、プロジェクトに固有なバージョンのオブジェクトの「作成」アクセス許可、サイトコンテキストのシステムドメインでの SharedContainerMap オブジェクトタイプの「作成」アクセス許可が必要です。
オブジェクトをプロジェクトと共有するには、オブジェクトの「アクセス許可の変更」および「読み取り」のアクセス許可と、ソースコンテキストの「読み取り」アクセス許可が必要です。オブジェクトがコンテンツホルダーである場合は、「ダウンロード」アクセス許可も必要です。プロジェクトコンテキストでは、ターゲットプロジェクトフォルダの「修正」アクセス許可、サイトコンテキストのシステムドメインでの SharedContainerMap オブジェクトタイプの「作成」アクセス許可が必要です。
• 「PDM のチェックアウトを解除」- PDM チェックアウトされたバージョンを削除し、元のオブジェクトへの共有リンクを作成します。ユーザーは、オブジェクトをチェックアウトしたユーザーであるか、チェックアウトされたオブジェクトに対する管理アクセス許可を持っている必要があります。
• 「共有オブジェクトを除去」- 共有オブジェクトをターゲットコンテキストから除去します。ユーザーには、プロジェクトフォルダの「修正」アクセス許可と、SharedContainerMap オブジェクトの「削除」アクセス許可が必要です。
• 「PDM に送信」- オブジェクトを製品またはライブラリコンテキストに送信し、ソースプロジェクトコンテキストとターゲットコンテキストの間に共有リンクを作成します。オブジェクトを最初に PDM に送信するときに、ソースプロジェクトフォルダの「修正」アクセス許可が必要です。ターゲットの製品またはライブラリコンテキストでは、オブジェクトの「作成」アクセス許可と、ターゲットフォルダの「修正」アクセス許可が必要です。以後の「PDM に送信」操作では、オブジェクトの「修正」アクセス許可が必要です。
• 「PDM チェックアウトに変換」- 共有されているオブジェクトを製品またはライブラリコンテキストからプロジェクトコンテキストにチェックアウトします。ソースの製品またはライブラリコンテキストでは、オブジェクトの「読み取り」、「アクセス許可の変更」、および「修正」のアクセス許可が必要です。オブジェクトがコンテンツホルダーである場合は、オブジェクトの「ダウンロード」アクセス許可も必要です。ターゲットプロジェクトコンテキストでは、プロジェクトに固有なバージョンのオブジェクトの「作成」アクセス許可と、ターゲットフォルダの「読み取り」および「修正」のアクセス許可が必要です。
• 「プロジェクトを更新」および「選択した共有を更新」- 共有オブジェクトの作業版数を、プロジェクトベースラインの別の作業版数で置換します。ソースの製品またはライブラリコンテキストでは、オブジェクトの「読み取り」アクセス許可と、ソースコンテキストの「読み取り」アクセス許可が必要です。ターゲットプロジェクトコンテキストでは、SharedContainerMap オブジェクトの「修正」アクセス許可が必要です。
• 「共有オブジェクトに変換」- 「優先あり」オブジェクトを、ソースコンテキストの最新バージョンのオブジェクトで置換します。ソースの製品またはライブラリコンテキストでは、オブジェクトの「読み取り」および「アクセス許可の変更」のアクセス許可と、ソースコンテキストの「読み取り」アクセス許可が必要です。オブジェクトに関連コンテンツがある場合は、オブジェクトの「ダウンロード」アクセス許可も必要です。ターゲットプロジェクトコンテキストでは、サイトコンテキストのシステムドメインでの、フォルダの「修正」アクセス許可と、SharedContainerMap オブジェクトタイプの「作成」アクセス許可が必要です。
• 「置換」- プロジェクトオブジェクトを、製品またはライブラリにある同じ名前のオブジェクトで置換します。ソースの製品またはライブラリコンテキストでは、オブジェクトの「読み取り」、「アクセス許可の変更」、および「修正」のアクセス許可と、ソースコンテキストの「読み取り」アクセス許可が必要です。オブジェクトに関連コンテンツがある場合は、オブジェクトの「ダウンロード」アクセス許可も必要です。ターゲットプロジェクトコンテキストでは、サイトコンテキストのシステムドメインでの、ターゲットフォルダの「修正」アクセス許可、プロジェクト内の既存オブジェクトの「削除」アクセス許可、既存オブジェクトを使用するオブジェクトの「修正」アクセス許可、SharedContainerMap オブジェクトタイプの「作成」アクセス許可が必要です。