Windchill のその他の機能 > サービス情報管理 > Configuration Guide > サービスパブリッシングのセットアップ > 複数の SIS Worker の設定
  
複数の SIS Worker の設定
概要
Service Worker およびパブリッシングの指示に従って、Windchill にインストールされた SIS Worker を設定できます。ただし、パブリッシングの負荷によってパフォーマンスの問題が生じる場合は、複数の Arbortext Publishing Engine インストール環境に WVS パブリッシングジョブを渡すように、複数の Windchill Service Information Manager Worker (SIS Worker とも呼ばれる) を設定することによって、パフォーマンスを改善できます。SIS Worker を設定するための手順を熟知している必要があります。
複数の SIS Worker の設定
単一の Windchill サーバーから複数の Arbortext Publishing Engine サーバーシステムを使用するように複数の SIS Worker を設定するには、次の手順で行います。
このシナリオを設定するための手順には、次の作業が含まれます。
1. 複数の Arbortext Publishing Engine サーバーシステムをインストールします。
2. 複数の SIS Worker を設定します。
3. 追加の SIS Worker に対して Worker Agent を設定します。
4. 追加の SIS Worker に対して追加のキューを設定します (オプション)。
複数の SIS Worker の設定
それぞれの SIS Worker を設定します。
必要条件: 複数の Worker を設定する前に、Windchill サーバーホストファイル (例: C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts) に Worker の集合とそれに続くホスト ID を追加する必要があります。たとえば、次のようになります。
130.21.15.126 w2k8-64-sh16.ptcnet.ptc.com w2k8-64-sh16.ptcnet.ptc.com
-100 w2k8-64-sh16ptcnet.ptc.com-200 w2k8-64-sh16.ptcnet.ptc.com-300
1. それぞれの SIS Worker に 1 つずつ、SIS Worker ディレクトリのコピーを複数作成し、それぞれに一意の名前を付けます。たとえば、C:\PTC\SISWorker1C:\PTC\SISWorker2C:\PTC\SISWorker3 などの名前を付けます。
2. 元の SISWorker ディレクトリからの SISWorkerstart.bat および wvssis.properties が、それぞれのディレクトリに存在することを確認してください。
テキストエディタで、各ディレクトリにあるこれらのファイルを次のように編集します。
各ディレクトリで、SISWorkerstart.bat を見つけて WORKER_DIRSISWorker パスの現在の場所に設定します。たとえば、C:\PTC\SISWorker1 では、WORKER_DIR=C:\PTC\SISWorker1 に設定します。
Service Worker およびパブリッシングの指示に従って、ファイルの残りの部分を設定します。
各ディレクトリで、wvssis.properties を見つけて、特定のインストール環境に対応するように次の形式で Arbortext Publishing Engine サーバー URL を設定します。
sim.server=http://pe_ホスト:pe_ポート/e3/servlet/e3
次に例を示します。
sim.server=http://pe_server:8080/e3/servlet/e3
3. Windchill ホームディレクトリ内で、テキストエディタを使用して site.xconf ファイルを開きます。site.xconf ファイルに次のプロパティを追加します。
<Property name="worker.exe.whitelist.prefixes"
targetFile="codebase/WEB-INF/conf/wvs.properties"
value="SISWorker パス 1|SISWorker パス 2
|SISWorker パス 3|..."/>
作成した SIS Worker ディレクトリごとに、| で区切って value を指定します。
4. 実行中の場合は Windchill を停止します。その後、Windchill シェルで xconfmanager -pF コマンドを実行します。
5. Windchill を開始し、ブラウザ URL を使用して Windchill を開きます。
追加の SIS Worker に対する Worker Agent の設定
Windchill の Worker 設定ウィザードで、各 SIS Worker を設定します。
1. 「ユーティリティ」で、「Worker Agent 管理」を選択し、「設定」リンクをクリックします。
2. 「Worker 設定ウィザード」で、「Worker を追加」をクリックします。
3. Worker の集合で指定されるホスト名として、Windchill サーバーの名前を入力します。たとえば、次のようになります。
w2k8-64-sh16.ptcnet.ptc.com-100
「データタイプ」として「SIS」を選択します。
「次へ」をクリックします。
4. 「Worker の場所」Windchill サーバーに設定されていることを確認してください。
「次へ」をクリックします。
5. 「Worker 実行コマンド」画面で、「コマンドを実行」に対して最初の SISWorker パス\SISWorkerstart.bat へのパスを指定します。
「最大インスタンス」の数は、WVS 用の Arbortext Publishing Engine サブプロセスプールに対して設定された maxSubprocesses の値と一致している必要があります。プールおよび maxSubprocesses の詳細については、Configuring Arbortext Publishing Engine のドキュメンテーションを参照してください。
「自動開始」チェックボックスをオンにします。「次へ」をクリックします。
6. 「Worker サマリー情報」画面で、設定が正しく指定されていることを確認します。設定が正しい場合は「適用」をクリックして、最初の「Worker 設定」画面に戻ります。
7. それぞれの SIS Worker に対してステップ 2 から 6 を繰り返し、SIS Worker 実行コマンドのパスを修正して SIS Worker ディレクトリを指定します。
8. 「Worker Agent 管理」画面で、「すべて開始」を選択します。SIS Worker が開始された後、これらがオンになったことがステータスに示されます。
9. エラーについて確認する必要がある場合は、「オンライン」ボックスをクリアして、情報アイコンをクリックします。
追加のキューの設定
デフォルトでは、SIS パブリッシャには PublisherQueueSIS1PublisherQueueSIS2 の 2 つのキューがあります。SIS Worker のために追加のキューを設定できます。キューはいくつでも追加できますが、キューの数は SIS Worker の数と同じかそれ以上であることが必要です。たとえば、3 つの SIS Worker に対して 5 つのキューを設定できます。
キューの詳細については、キュー管理ユーティリティを使った作業を参照してください。
追加のキューを設定するには、Windchillsite.xconf ファイルに追加するキューごとに、次のようなプロパティを追加します。
<Property name="wt.queue.removeCompleted.PublisherQueueSISn
" overridable="true" targetFile="codebase/wt.properties" value="false"/>
変更を有効にするために、必ず Windchill サーバーを停止してから再起動してください。