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ファイル名の自動番号付け
Windchill 10.0 では、Windchill Workgroup Manager での新規 CAD ファイルの自動番号付けは、ワークスペース UI から利用できる「新規 CAD ドキュメント」オプションのみで行われていました。ユーザーの多くにとって、これは面倒な処理でした。新規 CAD ファイルを作成する際に最もよく使用されるのは、CAD ツールで「新規ファイル」コマンドを使用する方法ですが、Windchill PDMLinkで自動生成された番号を「ファイル」 > 「新規」ダイアログに入力できなかったため、Windchill PDMLink の自動番号付けの使用は限定的でした。
Windchill Workgroup Manager 10.1 以降では、Autodesk Inventor「アプリケーション」メニューの「新規」をクリックすることによる自動番号付けがサポートされるようになりました。
CAD ツールが Windchill Workgroup Manager に接続され、アクティブなサーバーが登録済みである場合は、新規ファイルの名前が Windchill PDMLink の自動番号生成機能により生成されます。番号がファイルの最初の作成時または最初の保存時のどちらで生成されるかは、CAD ツールによって異なります。CAD ツールごとの動作に関する情報については、この後のファイルの自動番号付けを行う際の「ソフトタイプパラメータ」プリファレンスの使用セクションを参照してください。
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図面ファイルは、自動番号付けの対象になりません。Autodesk Inventor では、図面ファイルの名前は関連付けられているモデルから自動的に作成されます (つまり、図面ファイルの名前は、拡張子の違いを除いて、関連付けられたモデルの名前と同じになります)。
ファイルの自動番号付けを行う際の「ソフトタイプパラメータ」プリファレンスの使用
Windchill の「プリファレンス管理」ユーティリティでは、「ソフトタイプパラメータ」プリファレンスを使用して、Windchill CAD ドキュメントのソフトタイプをアップロード時に設定するために使用できる CAD ファイル内のプロパティを指定できます。プリファレンスのデフォルト値は「UPLOAD_SOFT_TYPE」です。ソフトタイプは初めてアップロードするときに設定され、その後に変更することはできません (初回アップロード後にこのプロパティが使用されることはありません)。
このプリファレンスを設定するには、Windchill の「ユーティリティ」ページで「プリファレンス管理」を検索し、「操作」 > 「アップロード操作」 > 「アップロード」 > 「ソフトタイプパラメータ」の順に移動します。
この属性は、自動番号付けを適用する前に設定する必要があります。自動番号付けを適用した後は、ソフトタイプパラメータを変更しても、すでにファイル名として割り当てられた番号は変更されません。最良事例として、「ソフトタイプパラメータ」をテンプレートで設定して、ユーザーが設定を行う必要がないようにするか、ワークスペース UI の「新規 CAD ドキュメント」機能を使用してください。
Autodesk Inventor でのファイル名の自動番号付け
Autodesk Inventor でファイルの自動番号付けを有効にする場合は、次の点に注意してください。
ユーザーが Autodesk Inventor に新しいファイルを作成するときに、Windchill の自動番号付けが有効であれば、Autodesk Inventor のデフォルトのファイル名 (part1、part2 など) の代わりに、Windchill で自動生成された番号が自動的にファイル名として与えられます。
最初の保存時に、ユーザーは独自のファイル名を入力して、自動番号付けを使用しないようにすることもできます。
自動番号付けは、部品アセンブリ、および製品表現に適用されます。現時点では、製品表現のファイル番号は自動生成されますが、ファイル名は次の図が示すように親から取得されます。0000001040.iam というアセンブリの場合、製品表現ファイルのファイル名は 0000001040-1.ipn になります。製品表現ファイルに対しては動作が異なり、製品表現ファイルには "-1" は追加されません。つまり、アセンブリ名が "Asm1.iam" であれば、その製品表現ファイル名は "Asm1.ipn" になります。
自動番号付けは図面には適用されません。図面では、Autodesk Inventor のネイティブの動作どおり、最初に関連付けられた部品またはアセンブリの番号が使用されます。
制限事項: 部品とアセンブリが別のモデルのコンテキストで作成されるような場合は、多くの制限があります。Windchill PDMLink の番号が提供されない場合もあります。Autodesk Inventor API の制限により、常に自動番号を提供できるとは限りません。
ソフトタイプに固有の番号付けスキームは適用されません。適用される番号付けのスキームは、デフォルトの Windchill "CAD ドキュメント" タイプになります。
設定される番号は、"部品" の番号付けスキームに従います (OIR で、アセンブリに部品と異なる番号付けスキームが指示されている場合、部品/アセンブリをコンテキストで作成するときに、これは考慮されません)。
インスタンスは自動番号付けされません。インスタンスは標準的な CAD の動作に従います。ファイル名に 01、02、03 などを追加した名前が、デフォルトのインスタンス名として使用されます (たとえば、<ファイル名>-01)。ベースファイルに自動番号付けが設定されている場合は、ベースファイル名から派生した自動番号付けの形式が使用されます (12345-01、12345-02 など)。
次の表に、Autodesk Inventor のさまざまなシナリオにおける自動番号付けのサポートを示します。
ファイル名の自動番号付けに関する Inventor のユーザーシナリオ
自動関連付けのサポート
コメント
「ファイル」 > 「Save Assembly File」 (*.iam)
「はい」
自動番号生成されたファイル名を作成するための、タイプ、サブタイプ、アップロードソフトタイプパラメータのサポートを含みます。
「ファイル」 > 「Save Drawing File」 (*.idw, *.dwg)
「いいえ」
自動番号付けのサポートは必要ありません。既存の部品/アセンブリを新しい図面ファイルに挿入すると、挿入した部品/アセンブリファイルの名前を参照して、図面のファイル名が変更されます。
「ファイル」 > 「Save Part File」 (*.ipt)
「はい」
自動番号生成されたファイル名を作成するための、タイプ、サブタイプ、アップロードソフトタイプパラメータのサポートを含みます。
「ファイル」 > 「Save Presentation File」 (*.ipn)
「いいえ」
自動番号付けのサポートは必要ありません。既存の部品/アセンブリを新しい製品表現ファイルに挿入すると、挿入した部品/アセンブリファイルの名前を参照して、製品表現のファイル名が変更されます。
「Assemble」 > 「Component」 > 「Create Part」
「はい」
まだ作成されていない新規部品としてのタイプ、サブタイプ、およびアップロードソフトタイプパラメータはサポートされません。自動番号生成されたファイル名の作成には、常に部品タイプが使用されます。
「Assemble」 > 「Component」 > 「Make Layout」
「はい」
サブタイプとソフトタイプはサポートされません。
「Assemble」 > 「Component」 > 「ShrinkWrap」
「いいえ」
自動番号付けは必要ありません。Autodesk Inventor の「ShrinkWrap」コマンド自体が、セッションで開いている親ファイルの名前を使用して、ファイル名を評価します。
「Assemble」 > 「Productivity」 > 「Add Part」
「はい」
サブタイプとソフトタイプはサポートされません。
「Assemble」 > 「Productivity」 > 「Add Assembly」
「はい」
サブタイプとソフトタイプはサポートされません。
「Assemble」 > 「Begin」 > 「Cable and Harness」または「Environments」 > 「Begin」 > 「Cable and Harness」
「はい」
「Assemble」 > 「Begin」 > 「Tube and Pipe」または「Environments」 > 「Begin」 > 「Tube and Pipe」
「はい」
「Part」 > 「Manage」 > 「Layout」 > 「Make Part」
「いいえ」
「Part」 > 「Manage」 > 「Layout」 > 「Make Component」
「いいえ」