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干渉検知定義の作成
干渉分析のために製品表現とダイナミック構造をサブミットして、Windchill で干渉を管理できます。Windchill ユーザーは次のタスクを実行できます。
新しい IDD (干渉検知定義) および共有 IDD を作成し、既存の IDD を編集します。
干渉検知レポートを生成します。
干渉検知レポートを表示し確認します。
干渉検知の詳細については、Creo View ヘルプセンターの「干渉検知」を参照してください。
このトピックでは、新しい干渉検知定義を作成する手順について説明します。
以下のいずれかの場所から「新しい干渉検知定義」にアクセスします。
EPM の「ドキュメントの詳細」操作
WTPart の「詳細」操作
製品表現リスト (行レベル)
コンフィギュレーションコンテキスト
設計コンテキスト
コンフィギュレーション可能部品
「操作」 > 「新規」 > 「新しい干渉検知定義」の順に選択します。「新しい干渉検知定義」ページが「属性を設定」ページ上に開きます。
1. 属性を設定
フィールド名
説明
タイプ
Interference Detection Definition
Shared Interference Detection Definition - 共通共有名によって複数の定義間の干渉を共有します。
番号
コンフィギュレーションコンテキストを一意に識別する番号。標準の番号ジェネレータによって自動的に指定されます。
名前
IDD の名前。
説明
(オプション) 新しい IDD の簡単な説明。
場所
IDD を格納するサーバー上の場所。
次のいずれかのオプションを選択します。
「自動的にフォルダを選択」 - 事前に指定されたフォルダの場所を使用します。
「フォルダを選択」
- デフォルトの場所を使用するか、「場所を設定」アイコンをクリックして、「場所を設定」ウィンドウを表示します。ドロップダウンメニューからコンテキストを選択し、フォルダウィンドウから必要なフォルダを選択します。
ライフサイクルテンプレート
値は、通常、システムによって自動的に生成されます。使用できる場合は、コンフィギュレーションコンテキストで使用するライフサイクルテンプレートを選択します。
チームテンプレート
値は、通常、システムによって自動的に生成されます。使用できる場合は、コンフィギュレーションコンテキストで使用するライフサイクルテンプレートを選択します。
共有名
(共有 IDD のみ)
新しい共有干渉検知定義に使用する共有の名前を入力します。
一意の干渉が検知されると、そのたびに干渉が 1 つ作成され、同じ共有名を使用しているすべての共有 IDD 間で共有されます。
* 
「共有名」の値が同じ共有 IDD のみが干渉を共有できます。共有名がすでに存在する場合は、このフィールドに表示されます。この共有名を使用してレポートが定義されている場合は、共有名が淡色表示になります (使用不可)。
共有名は大文字小文字を区別しません。
既存の IDD は共有されません。
既存の干渉を検索するときは、最新作業版数の共有名が常に使用されます。共有名が前のバージョンである IDD をサブミットすると、ジョブは失敗します。
ユーザーにアクセス許可がない場合でも、既存の干渉へのリンクは作成されます。
IDD または共有 IDD のサブタイプを作成できます。SIDD のサブタイプを作成し、SIDD の既存の共有名と同じ名前を設定した場合は、その干渉が 2 つのタイプ間で共有されます。
チェックイン後にチェックアウト状態を保持
オブジェクトをチェックインした後もチェックアウト状態のままにするには、このオプションを選択します。
「次へ」を選択して、「添付資料を設定」ページに進みます。
2. 添付資料を設定
ローカルファイル、URL リンク、またはコンテンツの外部ソースを追加情報付きで IDD に添付できます。Windchill の添付資料の詳細については、添付資料を設定を参照してください。
「次へ」を選択して、「干渉検知設定」ページに進みます。
3. 干渉検知設定
a. 干渉検知のターゲットのデータを定義します。
干渉検知データ
説明
名前
干渉検知定義を作成するオブジェクトの名前。
バージョン
デフォルトでは、オブジェクトの最新バージョンが表示されます。
製品表現
照会に読み込む製品表現を選択します。スケジュールされた干渉検知を実行する場合、この製品表現の最新作業版数が照会されます。
「フィルタ」設定は、「製品表現」リストで Structure が選択されている場合にのみ有効です。
「Creo View で開く」をクリックすると、選択した製品表現が表示されます。
フィルタ
構造の選択した部品を調べる定義済みのフィルタを選択できます。
最新のバリエーション仕様
コンフィギュレーション可能部品にのみ使用できます。バリエーション仕様が「フィルタ」フィールドで選択されている場合に有効になります。
選択した場合、バリエーション仕様の最新バージョンの最新作業版数が適用されます。それ以外の場合は、保存済みバージョンの最新作業版数が使用されます。
IDD を編集用に開くと、選択したバージョンの作業版数が更新されます。
「フィルタ」フィールドには、以前に選択したバリエーション仕様が表示されます。照会するバリエーション仕様を変更するには、Variant Specifications を選択してバリエーション仕様のリストを開き、リストから別のバリエーション仕様を選択します。
詳細については、バリエーション仕様の干渉の検知を参照してください。
再パブリッシング
製品表現が現在のバージョンではない場合に再パブリッシングの操作を選択します。
「ターゲット製品表現を再パブリッシングするためのサブミットを行わない」
「期限切れとしてマークされている場合、ターゲット製品表現を再パブリッシングするためにサブミットする」
「ターゲット製品表現を再パブリッシングするためにサブミットする」
* 
「製品表現」リストで Structure が選択されていると、「再パブリッシング」は有効になりません。
アセンブリフィーチャー
「オン」に設定すると、アセンブリフィーチャーと、カットや面取りなどのフレキシブルコンポーネントが IDD に影響を及ぼすことができます。
* 
「アセンブリフィーチャー」を使用している場合に、不一致が生じることがあります。
優先する再現性
IDD または関連する干渉レポートで使用される再現性を選択します。
優先する再現性は、Creo View で IDD または干渉レポートを開くときに使用されます。
このオプションは、干渉検知の設定および表示される製品表現を定義するものです。ユーザーがどの再現性オプションを使用できるかは、管理者が制御します。
CAD で表現されている部品グループ
ダイナミック構造の IDD への格納方法を制御するプリファレンス。対応する部品のない CAD アセンブリを含む構造について干渉検知レポートの設定をサポートします。これにより、設定が異なるユーザーからレポートがリクエストされた場合でも、IDD レポートが一貫したものとなります。
ドキュメントの現在の場所で新しい IDD に従って保存値を更新するには、「検索」を選択します。
「ユーティリティ」 > 「プリファレンス管理」 > 「Visualization」 > 「ダイナミック構造」で、デフォルトのダイナミック構造を設定します。
b. 「干渉検知オプション」枠でオプションを選択して値を入力します。
以前の距離ベースの干渉量計算方法を使用して計算されたレガシー IDD を編集した場合、現在のボリュームベースの計算方法への切り替えに関するメッセージが表示されます。新しい IDD を作成しているか、ボリュームベースの計算に変換する場合は、「許容ボリュームによる IDD」の説明に従います。レガシーの干渉量ベースの計算を引き続き使用する場合、以下の説明に従います。
* 
以前のレポートを新しいレポートと比較すると結果が不正確になることがあります。
干渉量ベースの許容範囲は今後のリリースではサポートされなくなります。
許容干渉量による IDD
干渉検知オプション
説明
干渉
「許容干渉量」 - 重なり合う部品を検知します。最大許容干渉量を決定する場合に設定します。
連絡先
「許容範囲」 - 互いに接触し、重なり合っていない部品を検知します。デフォルト値は 0 です。
クリアランス
「必要なクリアランス」 - 部品間の最小距離を定義します。
許容ボリュームによる IDD
干渉検知オプション
説明
干渉
「許容ボリューム」 - 重なり合う部品を検出します。最大許容ボリュームを決定する場合に設定します。
ボリュームは立方メートルなどの単位で表されます。
連絡先
「許容距離」 - 互いに接触し、重なり合っていない部品を検出します。デフォルト値は 0 です。
クリアランス
「必要なクリアランス」 - 部品間の最小距離を定義します。
単位と計算モード
干渉検知オプション
説明
単位
計算に使用する単位のタイプをリストから選択します。結果がモデルデータに統合されるときに、ここで選択した単位はモデルで使用される単位に変換されます。
デフォルト単位プリファレンスの設定については、Visualization ユーザープリファレンスの設定を参照してください。
計算モード
「正確」に設定すると、「おおよそ」よりも小数点以下の桁数が増えます。
「おおよそ」モードおよび「正確」モードのいくつかのケースでは干渉ボリュームは計算されません。
c. 「グループ」で、リストされている各グループに以下の条件を設定できます。
そのグループがほかのグループと干渉するかチェックするには「含む」を選択し、そのグループを含めないで干渉計算を実行するには「除外」を選択します。
「それ自体と交差」を選択して、グループ内の干渉を決定します。
「クリアランス」を照会する場合、各入力グループに「必要なクリアランス」を設定できます。各入力グループに固有のクリアランス値を指定できます。一部の部品は複数の入力グループに属していることがあります。これによって、一般オプションで設定されている「必要なクリアランス」はオーバーライドされます。
* 
「必要なクリアランス」「許容距離」よりも大きくなければなりません。
固有のクリアランスが指定されているグループに部品が属していない場合、その部品にはグローバルクリアランスが使用されます。
部品は複数のグループに属することができ、属しているグループに従って複数の固有クリアランスを持つことができます。その場合、クリアランス値の中で最も大きい値が使用されます。
部品の 2 つのインスタンスの間のクリアランスを計算する際には、(グローバルか固有かにかかわらず) この 2 つのうち大きい方の値が適用されます。
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「全構造」がデフォルトのグループ設定です。
グループは、Creo View クライアントによって、または干渉照会ファイルを作成する XML 構文を使用して定義されます。
グループの作成については、Creo View のドキュメントおよび Creo View MCAD Adapter Installation and Configuration Guide を参照してください。
静的グループ、サーチグループ、ダイナミックグループ、およびネストされたグループを含めることができます。
「次へ」を選択して、「干渉検知ジョブ」ページに進みます。
4. 「干渉検知ジョブ」の設定を入力します。
干渉検知ジョブのオプション
説明
レポートベース名
プロセスが完了したときに生成するレポートのベース名を入力します。デフォルトは JobName です。
ジョブ名
この定義済みフィールドには、「属性を設定」ステップで入力したジョブの名前が表示されます。
説明
必要に応じてジョブの説明を追加します。
干渉検知としてサブミット
干渉検知ジョブをサブミットする場合に選択します。
サブミットしない場合、IDD は「レポートベース名」フィールドで指定した名前で保存され、後でサブミットできます。
「完了」をクリックします。IDD が作成されます。