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自動パブリッシングコンフィギュレーションの一般的な流れ
MCAD データと Office ドキュメントの自動パブリッシングを設定するときに行う主なタスクは、以下のとおりです。
1. 自動パブリッシングコンフィギュレーションの計画
2. Creo View アダプタのインストールと設定
3. WVS Worker としてのアダプタの設定
4. アダプタのレシピ設定の設定
5. Creo Parametric Worker でのファイル同期化の設定
6. ほかの MCAD アプリケーション Worker でのファイル同期化の設定
コンフィギュレーションプロセスを開始するには、次のセクションに進んでください。
自動パブリッシングコンフィギュレーションの計画
コンフィギュレーションプロセスの最初のタスクは、製品、リリース、プラットフォームの要件の調査とそれに基づく製品のインストール方法の計画です。その手順を次に示します。
備考: Creo View MCAD Adapter Installation and Configuration Guide にはアダプタ別の章があります。
1. Windchill データを処理するために使用する、サポートされているオーサリングアプリケーションのリリースと、そのインストール先となる、サポートされているオペレーティングシステムおよび言語を決定します。
Creo View アダプタによってサポートされている CAD アプリケーションについては、Creo View Adapters Software Matrices を参照してください。
Windchill の Creo View および Creo View アダプタとの互換性については、Visualization Windchill Compatibility and Platform Overview を参照してください。
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ほとんどの場合、以前のリリースで作成されたデータを開いて処理するために、新しいバージョンのオーサリングアプリケーションを使用できます。
2. 文書化されている Creo View アダプタとオーサリングアプリケーションの要件に基づいて、WVS Worker をインストールする場所と使用する共通ファイルシステムを選択します。
Creo View MCAD Adapter Installation and Configuration Guide の以下の情報を参照してください。
アダプタとその実行モードについては、「Overview of the Conversion Process」を参照してください。
一般的な Creo View アダプタの必要条件については、「General Prerequisites for the Conversion Process」を参照してください。
その他のアダプタ固有の必要条件については、「Introduction to the Creo View Adapter for <アプリケーション>」章にある概要のセクションとアダプタの必要条件のセクションを参照してください。
たとえば、Creo Parametric を使用する場合は、「Introduction to the Creo View Adapter for Creo Parametric」章の「Introduction to proe2pv」と「Creo Parametric Adapter Prerequisites」を参照してください。
次に、Creo View アダプタをインストールして設定します。
Creo View アダプタのインストールと設定
Worker マシンの準備が完了すると、Creo View アダプタをインストールして設定できます。
1. Worker マシンに必要なオーサリングアプリケーションをインストールして設定します。
アプリケーションのインストール方法については、そのドキュメンテーションを参照してください。
必要なライセンスおよびモジュールについては、Creo View MCAD Adapter Installation and Configuration Guide の「Configuring the Creo View Adapter for <アプリケーション>」章にある「Introduction to the Creo View Adapter for <アプリケーション>」のアダプタの必要条件のセクションを参照してください。
たとえば、Creo Parametric を使用する場合は、「Creo Parametric Adapter Prerequisites」を参照してください。
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PDF 用 Creo View アダプタは、Adobe Experience Manager 技術を必要とします。そのインストールの詳細については、Creo View アダプタ参照ドキュメントにある Adobe Experience Manager Installation Guide for Creo View Adapter for PDF を参照してください。
2. Creo View アダプタインストールメディアをダウンロードするには、カスタマーサポートガイドを参照してください。
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ログインするには、PTC.com アカウントが必要です。このページには、ダウンロードできる製品のみがリストされています。
3. Worker マシンに必要なアダプタをインストールします。
Creo View アダプタのインストール方法については、「Installing the Adapters」を参照してください。
4. 使用する CAD アプリケーション用のアダプタを設定します。
Creo View MCAD Adapters Installation and Configuration Guide の「Creo View Adapter for <アプリケーション> の設定」章にある「Creo View Adapter for <アプリケーション> の設定」のセクションを参照してください。
たとえば、Creo Parametric を使用する場合は、「Creo View Adapter for Creo Parametric の設定」を参照してください。
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Creo Parametric アダプタ以外を使用する場合は、「Enable WWGM file synchronization support」オプションがオフになっていることを確認します。まず、基本的なパブリッシングコンフィギュレーションをセットアップする必要があります。ファイル同期化は、この手順の後半で設定します。
5. Worker マシンから Windchill サーバーおよびポートへの通信をテストするには、Creo View アダプタコンフィギュレーションユーティリティで「Test Server」をクリックします。ダイアログボックスが開いていくつかのメッセージが表示され、その 1 つに「Set keepalive ok」というメッセージがあります。Worker をまだ設定していないため、これは想定内のメッセージです。
「Using <アプリケーション>_config on Windows」にある「Test Server」セクションを参照してください。
たとえば、「Using proe2pv_config on Windows」を参照してください。
6. Creo View アダプタが Creo View ビューデータを生成できることを確認します。
コマンドラインパブリッシングを使用してテストパブリッシングを実行し、サポートされている場合は、インタラクティブパブリッシングを使用して追加のテストを実行します。次に、生成されたビューデータを Creo View クライアントで開いて、その有効性をチェックします。
パブリッシングについては、Creo View MCAD Adapter Installation and Configuration Guide の「Configuring the Creo View Adapter for <アプリケーション>」章にあるコマンドラインパブリッシングのセクションとインタラクティブパブリッシングのセクションを参照してください。
たとえば、Creo Parametric を使用する場合は、「proebatch Command Line Publishing」を参照してください。
これでアダプタが正常にインストールされ、設定されました。Creo View アダプタを WVS Woker として設定するには、次のセクションに進んでください。
WVS Worker としての Creo View アダプタの設定
WindchillCreo View アダプタを WVS の自動パブリッシングメカニズムの一部として使用できるようにするには、アダプタを WVS Worker として設定する必要があります。次の手順に従って、マシンでリモート Worker を定義します。
共通ファイルシステムを含むローカルおよびリモート Worker の概要については、Worker Agent の概要を参照してください。
1. Windchill サーバーからリモート Worker にファイルを転送し、生成された Creo View ビューデータを取得するように共通ファイルシステムを設定します。
一般情報については、「共通ファイルシステム」Worker の設定に関するガイドラインを参照してください。
共通ファイルシステムを設定するには、異なる Windows マシンへの Worker の追加を参照してください。
2. WVS の「Worker Agent 管理」を使用して、新しいリモート Worker を設定します。
異なる Windows マシンへの Worker の追加を参照してください。
3. worker.exe.whitelist.prefixes プロパティを使用して、WVS Worker のホワイトリストを設定します。
Worker 設定の拡張されたセキュリティ手法を参照してください。
4. Worker を起動します。
Windchill ヘルプセンターの「テスト 1: Worker の起動」を参照してください。
5. Windchill サーバーから「Worker Agent 管理」を使用して、新しい Worker 設定と共通ファイルシステムをテストします。
ファイル同期が有効になっていない簡潔な Worker のテストについては、Worker Agent 設定のテストを参照してください。
FTP 共有ファイルシステムのテストに関するトラブルシューティング情報については、FTP または FTPS サーバー設定のテストを参照してください。
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Creo Parametric Worker を使用する場合 - Windchill CAD データをパブリッシングするには、事前にファイル同期化を設定しておく必要があります。
その他の MCAD Worker を使用する場合 - この時点で Windchill CAD データをパブリッシングできますが、Worker はファイル同期化を行いません。
ファイル同期化のセットアップに関する情報については、この章で後述します。
6. WVS ジョブモニターについて理解しておいてください。
Windchill ヘルプセンターのWVS ジョブモニターについてを参照してください。
これで Worker マシンが WVS Worker として設定されました。レシピ設定を設定するには、次のセクションに進んでください。
アダプタのレシピ設定の設定
レシピ (*.RCP) とは、Creo View アダプタの動作と出力を定義するファイルです。レシピには各種設定とその値のリストが含まれています。アダプタコンフィギュレーションユーティリティを使用して、デフォルトのレシピファイルを作成できます。このファイルには、対応するアダプタの名前に基づいて名前が付けられます。たとえば、Creo Parametric を使用する場合、proe2pv というアダプタ名に基づいて proe2pv.rcp が作成されます。レシピエディタでは、このレシピを修正することも、新規レシピを作成することもできます。これらを行うには、Creo View MCAD Adapter Installation and Configuration Guide の関連するトピックに記載されている手順に従います。
レシピの修正方法、レシピの作成方法、ジェネリックおよびアダプタ固有のレシピ設定については、「Introduction to Recipe Editing for Converting CAD Data」を参照してください。
ジェネリックのレシピコンフィギュレーションタスクについては、「Performing Recipe Editor Tasks」を参照してください。
特定のレシピコンフィギュレーションタスクについては、「Configuring the Creo View Adapter for <アプリケーション>」部にある「Advanced Adapter Configurations」章を参照してください。
たとえば、Creo Parametric を使用する場合は、「高度な Creo Parametric アダプタのコンフィギュレーション」を参照してください。
これで必要なコンフィギュレーションタスクが完了し、自動パブリッシングを使用できるようになりました。ファイル同期化の設定は必須ではありませんが、お勧めします。使用する CAD アプリケーションに応じて、次のセクションのいずれかまたは両方に進んでください。
Creo Parametric を使用する場合は、後述のCreo Parametric Worker でのファイル同期化の設定に直接進んでください。
その他の CAD アプリケーションを使用する場合は、ほかの MCAD アプリケーション Worker でのファイル同期化の設定にスキップしてください。
Creo Parametric Worker でのファイル同期化の設定
Creo Parametric 用アダプタでは、ファイル同期化がサポートされています。ファイル同期化により、Worker で Windchill CAD ドキュメントのコンテンツを現在の Windchill メタデータ (EPM 構造および属性) と同期化させることができます。ファイル同期化を設定するには、この手順のステップに従います。
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Creo Parametric には Windchill CAD 統合クライアントがバンドルされているため、Creo Parametric のファイル同期化対応をセットアップする前に、Windchill Workgroup Manager (WWGM) をインストールする必要があります。
1. Windchill サーバーと、Worker マシン上の Creo Parametric および Creo View アダプタのインストールとの間に互換性があることを確認します。
Creo View Adapters Software Matrices「MCAD Application Adapters」セクションを参照してください。
使用する Windchill サーバーのリリースのファイルおよびコンテンツ同期化の互換性に関するアーティクルを参照してください。Windchill 11.1 を使用する場合は、アーティクル CS223581 および Creo Data Management Compatibility Roadmap を参照してください。
2. auth.properties ファイルで、必要な Windchill オブジェクトにアクセスできるように、Windchill アカウントの資格証明を編集します。
Windchill ヘルプセンターのファイル同期化可能 Worker を使用するにはセクションのステップ 2 を参照してください。
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Creo Parametric Worker のファイル同期化を有効にするために必要なコンフィギュレーションは、これだけです。
3. ファイル同期化が有効になっている CAD Worker をテストします。Windchill から Creo Parametric の CAD ドキュメントの部品、アセンブリ、および図面をパブリッシングします。
4. これで Creo Parametric のファイル同期化の設定が完了しました。
Creo Parametric 以外のアプリケーションを使用する場合に、WVS Worker でのファイル同期化を設定するには、次のセクションに進んでください。
自動パブリッシングを設定する対象の CAD アプリケーションが Creo Parametric のみである場合、手順はこれで完了しました。これで自動パブリッシングの使用を開始できます。
ほかの MCAD アプリケーション Worker でのファイル同期化の設定
ファイル同期化をサポートしている Creo Parametric 以外の MCAD アプリケーションは、Windchill Workgroup Manager クライアントのインストールを必要とします。Windchill CAD ドキュメントのコンテンツをダウンロードし、更新された Windchill メタデータとマージするには、WWGM クライアントが必要です。
Creo Parametric 以外の MCAD アプリケーションを使用する場合に WVS Worker のファイル同期化対応を設定するには、推奨されるオプションの手順に従ってください。これは省略可能です。
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この手順は、Office ドキュメントのパブリッシングには不要です。Office ドキュメントを変換する PDF 用アダプタが自動的に設定されるからです。PDF 用アダプタでは、別の方法を使用して、マッピングされている属性のメタデータが同期化されます。
1. ターゲットの Windchill サーバーのリリースおよびその WWGM クライアントと、Worker マシンにインストールされている MCAD アプリケーションおよび Creo View アダプタのリリースとの間に実際に互換性があることを確認します。
Creo View Adapters Software Matrices「MCAD Application Adapters」セクションを参照してください。
使用する Windchill サーバーのリリースのファイルおよびコンテンツ同期化の互換性に関するアーティクルを参照してください。Windchill 11.1 を使用する場合は、アーティクル CS223581 および Windchill CAD Integrations Product Compatibility Matrix を参照してください。
2. インストールアシスタントを使用して、WWGM をインストールします。
a. インストールアシスタントを使用して WWGM をインストールするには、DVD またはダウンロードしたインストールファイルのルートディレクトリから setup.exe を起動します。
b. インストールする CAD アプリケーションを選択します。デフォルトでは、すべてのアプリケーションが選択されています。アプリケーションカテゴリ内で CAD ツールを個別に選択するには、「カスタマイズ...」をクリックし、カスタマイズ可能なアプリケーションから選択します。
完全なインストール手順については、Windchill Workgroup Manager Installation Guide を参照してください。
3. 「アプリケーション管理」ユーティリティを使用して、WWGM に CAD アプリケーションを登録します。
完全な登録プロセスについては、Windchill Workgroup Manager Installation Guide「Windchill Workgroup Manager へのオーサリングアプリケーションの登録」を参照してください。
4. Worker マシンで、WWGM クライアント機能をテストします。
a. Windchill サーバーを登録します。完全な接続プロセスについては、Windchill Workgroup Manager Installation Guide「Windchill サーバーの登録」を参照してください。
b. ワークスペースを作成します。
c. Windchill から CAD アプリケーションで CAD ドキュメントを開きます。
Windchill Workgroup Manager ヘルプセンターの「PDM Actions in <アプリケーション>」トピックを参照してください。
たとえば、Autodesk Inventor を使用する場合は、「Autodesk Inventor での PDM 操作」セクションを参照してください。
5. 「Enable WWGM file synchronization support」オプションを選択して、Worker マシンでの WWGM によるファイル同期化を有効にします。
詳細については、Creo View MCAD Adapter Installation and Configuration Guide「Configuring the Creo View Adapter for <アプリケーション>」章にある「Using <アダプタ>_config」セクションの関連するステップを参照してください。
たとえば、Autodesk Inventor を使用する場合は、Creo View MCAD Adapter Installation and Configuration Guide の「inventor2pv_config の使用」を参照してください。
Worker デーモンを起動するための各種テクニックについては、アーティクル CS179535 を参照してください。
6. Windchill サーバーで Worker のファイル同期化を有効にします。
a. ファイル同期化に対応するように WVS コンポーネントを設定します。
ファイル同期化可能 Worker を使用するにはを参照してください。
b. ファイル同期化に WWGM クライアントを使用するように Worker マシンを設定します。
使用する CAD アプリケーションの Windchill Workgroup Manager Administrator's and User’s Guide の「Windchill Workgroup Manager でのファイル同期化可能な Worker の使用」セクションを参照してください。
たとえば、Autodesk Inventor を使用する場合は、「Windchill Workgroup Manager for Autodesk Inventor でのファイル同期化可能な Worker の使用」を参照してください。
CATIA 5 を使用する場合は、「Windchill Workgroup Manager でのファイル同期化可能な Worker の使用」を参照してください。
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CAD アプリケーション固有の WWGM ガイドに、前述の手順を従うことによってすでに実行した手順が含まれている場合があります。
7. Windchill で、CAD Worker のファイル同期化をテストします。
a. Windchill で、製品表現が含まれていない CAD 部品を開きます。CAD ドキュメントの情報ページで、「詳細」タブが開きます。
b. サムネイルプレースホルダーをクリックして自動パブリッシングプロセスを開始します。「WVS ジョブモニター」が開き、ここで進捗状況を監視できます。
c. Windchill から同じアプリケーションの CAD アセンブリおよび図面に対してテストを繰り返します。
トラブルシューティング情報については、テクニカルサポートの知識ベースのアーティクル CS38216 を参照してください。
これで自動パブリッシングシステムの基本的なコンフィギュレーションが完了しました。