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コモンスペースから大規模なアセンブリをダウンロードするときのパフォーマンスの向上
コモンスペースから大規模なアセンブリがダウンロードされる場合、デフォルトの動作ではすべてのファイルがダウンロードされます。パフォーマンスを改善するには、wgmclient.ini のプリファレンス wwgm.download.method.upon.open を使用できます。このプリファレンスを修正することで、CAD モデルの CGR ファイルとその他のセカンダリコンテンツのみをワークスペースに追加できます。このプリファレンスのオプションを使用して、プライマリコンテンツをダウンロードするかどうかを選択し、ダウンロードを行うタイミングを指定できます。このプリファレンスの設定の詳細については、使用頻度の高いプリファレンス: wgmclient.ini ファイルを参照してください。
このプリファレンスの設定にかかわらず、CATDrawings、CATAnalysis ドキュメント、CATProcess ドキュメント、カタログなどの、CGR ファイルがないドキュメントタイプでは、プライマリコンテンツ (CATPart とモデル) がダウンロードされます。これらのドキュメントタイプでは必ずプライマリコンテンツ (CATPart とモデル) がダウンロードされます。
ダウンロード方法の選択
ダウンロード方法として次のオプションを選択できます。
Full (デフォルト) - Windchill Workgroup Manager ダウンロード動作が完全に行われます。CATIA V5 でキャッシュが有効になっているかどうかにかかわらず、すべてのコンテンツ (プライマリコンテンツとセカンダリ添付資料) がワークスペースに追加されます。
CGR - *.CATPart または *.model タイプのドキュメントでは、CGR ファイルがセカンダリ添付資料とともにダウンロードされます。ワークスペースで完全なコンテンツを使用可能する必要がある操作以外では、プライマリコンテンツファイル (.CATPart および .model ファイル) はダウンロードされません。
Async - *.CATPart または *.model タイプのドキュメントでは、CGR ファイルがセカンダリ添付資料とともにダウンロードされます。CATIA V5 にアセンブリがロードされると、プライマリコンテンツファイル (.CATPart および .model ファイル) がダウンロードされます。
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ダウンロード方法が Async または Full に設定されている場合に、バックグラウンドでのダウンロード操作中に Windchill Workgroup Manager を閉じようとすると、警告メッセージが表示されます。これらのダウンロード操作が進行している間は Windchill Workgroup Manager を閉じることができません。復元するには、このメッセージウィンドウの「OK」ボタンをクリックして、ダウンロード操作を続行します。
ダウンロード方法が Async に設定されている場合に、バックグラウンドでファイルがダウンロードされている途中でキャッシュをクリアすると、ダウンロードが完了するまで Windchill Workgroup Manager クライアントが応答しなくなることがあります。
ダウンロード方法が Async に設定されている場合、バックグラウンドでファイルがダウンロードされている途中でアクティブワークスペースやプライマリサーバーに変更を加えることはできません。
ダウンロード方法が CGR または Async に設定されている場合、次のような状況では、ダウンロード方法の設定に関係なく、プライマリコンテンツ (*.CATPart) がクライアントにすぐにダウンロードされます。
アノテーション付きアセンブリを開いたとき
CATIA V5 データに外部参照 (CCP/KWE) が含まれ、コモンスペースでその参照名が変更されたとき
各オプションの長所と短所を次に示します。
ダウンロード方法
長所
短所
推奨される使用事例
Full
CATIA V5 アセンブリのすべてのプライマリコンテンツ (CATPart および CATProduct) とセカンダリコンテンツ (CGR) をコモンスペースから取得する場合に最も優れたパフォーマンスを得られます。
「CATIA で開く」操作にかかる時間がほかのダウンロード方法よりも長くなります。
設計モードでアセンブリとその依存をコモンスペースから開く場合に適しています。
CGR
大きなアセンブリをコモンスペースから開いたりダウンロードしたりする場合に最も優れたパフォーマンスを得られます。
CATPart を CGR モードとしてロードする場合、CATIA V5 で設計モードに切り替える際に、プライマリコンテンツ (CATPart) をサーバーからダウンロードする必要があります。
大きなアセンブリとその依存を CATIA V5 の CGR モードで開き、少数の CATPart を設計モードで操作する場合に最も優れたパフォーマンスを得られます。
Async
大きなアセンブリをコモンスペースから開いたりダウンロードしたりする場合に優れたパフォーマンスを得られます。
バックグラウンドによる後続のダウンロードスレッドによってプライマリコンテンツのダウンロードが完了すると、CATIA V5 の設計モードに切り替える際に良好なパフォーマンスを得られます。
プライマリコンテンツファイルがバックグラウンドでダウンロードされている最中の場合、CATIA V5 の設計モードへの切り替えにかかる時間は CGR によるダウンロード方法よりも長くなります。
大きなアセンブリとその依存を CATIA V5 の CGR モードで開き、多数の CATPart を設計モードで操作する場合に優れたパフォーマンスを得られます。
CGR のみまたは非同期ダウンロードモードを使用する場合の追加要件
CGR のみのダウンロードモードを有効にするには、プリファレンス wwgm.download.method.upon.open を設定することに加え、次の操作を行う必要があります。
CATIA V5 キャッシュを有効にします。CATIA V5 キャッシュが有効でない場合、Windchill Workgroup Manager ですべてのファイルがダウンロードされます。
Windchill で CATPart のセカンダリコンテンツとして CGR ファイルを添付します。これを行わない場合、CATPart がダウンロードされて CGR ファイルがその場で作成されます。この場合、パフォーマンスの向上は実現されません。
CGR のみのダウンロードモードはアセンブリレベルの CGR で機能します。アセンブリレベルの CGR は CGR のみのダウンロードモードでダウンロードされて読み込まれます。プリファレンス wwgm.download.method.upon.open の設定にかかわらず、アセンブリ CGR のプライマリコンテンツは必ずダウンロードされることを覚えておいてください。CGR のみのダウンロードモードは次の操作に適用されます。
CATIA V5: 「Windchill から開く」「Windchill から挿入」「Windchill からコンポーネントを置換」
コモンスペース: 「CATIA で開く」「ワークスペースに追加」およびローカルワークスペースからの「CATIA で開く」