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設定オプション
プロパティとプリファレンス
Windchill は、システム動作、ユーザーとシステムの対話、システムによるユーザーへの表示を制御するオプションの拡張セットを提供します。これらのオプションはプロパティまたはプリファレンスのいずれかです。
プロパティ
プロパティは、Windchill コードベースのテキストファイルで作成され、システム設定の全体を制御します。たとえば、wt.home プロパティには、インストールディレクトリへのパスが含まれています。プロパティは、拡張子 .properties が付くファイルに保存されます。ほとんどのプロパティを変更するには、Windchill メソッドサーバーの再起動が必要です。
プロパティファイルの詳細については、プロパティファイルを参照してください。wt.propertiestools.properties、および db.properties ファイルのプロパティの完全なセットおよび説明は、Windchill コードベースディレクトリの properties.html ファイルにあります。
プリファレンス
プリファレンスは Windchill ユーザーインタフェースを通じて設定され、サーバーの再起動は必要ありません。プリファレンスは、アプリケーションの動作を制御します (レガシー上の理由により、アプリケーション動作を制御するプロパティもあります)。プリファレンスは、さまざまな詳細レベルで実装できます。プリファレンスは、Windchill インストール全般を制御するよう設定でき、組織コンテナ、アプリケーションコンテナ (製品やライブラリなど)、または特定ユーザーのセットアップの制御に使用できます。
プリファレンスの詳細については、プリファレンスフレームワークを参照してください。
以下の表は、使用可能なプリファレンスのいくつかを表示しています。
プリファレンス
説明
変更リクエストなしの変更通知
変更リクエストなしの変更通知の作成を許可します。
構成適用の有効化
製品構造からエフェクティビティステートメントの適用を有効化します。
要約通知スケジュール
要約通知のスケジュールを設定します。つまり、ユーザーへの特定イベントが発生するたびに個々の通知を送信する代わりに、システムは管理者によってセットアップされたスケジュールに応じて、1 通の電子メールにすべての通知を収集して送信します。
サムネイルの表示
サムネイル動作がテーブルで使用できるかどうかを制御します。
オブジェクト初期化規則
ビジネスアナリストは、新規に作成されたオブジェクトの初期化方法をシステムに示す規則をセットアップできます。
たとえば、ビジネスアナリストは、企業の部品番号付けポリシー (自動番号など) に応じて、システムに部品への番号付けを設定できます。ビジネスアナリストは、ユーザーによる番号の手動入力を必要とするようにシステムを設定できます。ユーザーが番号を入力しない場合、自動的に割り当てられるようにシステムを設定することもできます。
別の例では、ビジネスアナリストは、特定タイプのオブジェクトを特定のワークフローに自動割当するようシステムを設定できます。またはオブジェクトタイプによって適切なワークフローをシステムに設定し、エンドユーザーが使用する適切なワークフローを選択できるように設定することもできます。ビジネスアナリストは、より複雑なニーズに対応するため、エンドユーザーが提供するメタデータ属性値に基づいてオブジェクトを適切にルーティングするようにシステムを設定できます。
オブジェクト初期化規則は、Windchill システムを特定の顧客環境およびビジネスプロセスニーズに適用させるために、顕著な柔軟性を提供します。詳細については、オブジェクト初期化規則についてを参照してください。
ワークフローテンプレート
Windchill は、非常に強力なワークフロー設定および実行エンジンを提供します。Windchill のワークフローエンジンは、使いやすいドラッグアンドドロップ方式のツールを使用してモデル化できるビジネスプロセスであれば、どのプロセスでもモデル化できます。
ワークフローエンジンに埋め込まれた java 仮想マシンを使用すると、ビジネスアナリストは適切な場所に java 定義式およびプロセスロジックを埋め込むことができます。
ワークフローテンプレートの詳細については、ワークフロー管理のカスタマイズを参照してください。
ソフトタイピング
ソフトタイピングは、顧客が実行時に定義済み Windchill スキーマにタイプおよび属性を追加できる Windchill 機能のセットの名前です。これは、データベースへのテーブルの追加、データベースの再起動、システムの再起動なしに実行できます。
ソフトタイピング機能を使用すると、顧客にとって意味を持ちビジネスプロセスに必要なデータタイプおよびメタデータ属性を追加できます。意図および目的に関しては、これら顧客定義タイプとシステムの定義済みオブジェクトには違いはありません。タイプでは、アクセス制御規則の割り当て、ワークフローとライフサイクルの割り当て、カスタム UI の割り当て、オブジェクト初期化規則による割り当て、API 経由でのアクセスなどが可能です。
Windchill のユーザーインタフェースは追加タイプおよび属性に自動的に対応 (つまり適応) するため、ユーザーインタフェースの修正は必要ありません。
一般的なガイドラインは以下のとおりです。ソフトタイピングによってニーズに対応できる場合は、そのように実行する必要があります。つまり、定義済みスキーマをカスタマイズ (たとえば、モデル化された拡張子を作成) しないでください。この規則は、Windchill の所有総経費、更新経費、および負担を最小限にするためのものです。これは Windchill のカスタマイズ機能を制限するものではなく、所有経費の削減を目的としています。
組織およびコンテナのテンプレート
組織またはアプリケーションコンテナ (プロジェクト/製品/ライブラリ/プログラム) の作成には、コンテナを初期化するテンプレートの提供が必要です。テンプレートを使用すると、作成されたコンテナのビジネス規則を設定できます。たとえば、実行される承認プロセス、情報の作成または表示あるいはその両方に対するアクセスを持つユーザー、必要な役割、役割プレーヤーになるユーザー、実行される番号付けおよびバージョニング規則などを指定できます。