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部品、ドキュメントおよび CAD ドキュメントのバージョン化の管理
バージョン管理スキームでは、Windchill ソリューションでオブジェクトのバージョンが作成されたときに自動的に適用されるラベル (つまり識別子) を定義します。
バージョン化スキームの使用について
以下のダイアグラムおよび後続のセクションでは、バージョン管理スキームの使用方法について説明します。
マスター
ユーザーがドキュメントまたは部品を作成すると、Windchill ソリューションはマスターだけでなく初期バージョンも作成します。これは、上記のダイアグラムでリビジョン A、作業版数 1 (A.1) として識別されます。マスターは、部品番号やドキュメント名などすべてのバージョンの共通の属性で構成されます。
バージョン
バージョン
リビジョン
ユーザーが「新規リビジョン」操作を選択すると、Windchill ソリューションは、部品またはドキュメントの新しいリビジョンの開始として新しいバージョンを作成します。たとえば、以前のバージョンが A.2 の場合、新しい改訂されたバージョンは B.1 になります。
作業版数
ユーザーが「チェックアウト」操作を選択し、部品またはドキュメントを修正して、「チェックイン」操作を選択すると、Windchill ソリューションは、チェックイン時に現在のリビジョンの次の作業版数として、部品またはドキュメントの新しいバージョンを作成します。たとえば、以前のバージョンが A.2 である場合、新しい作業版数は A.3 になります。
初期のバージョン管理規則
すべての Windchill ソリューションでは、サイトコンテキスト内の部品、ドキュメント、および CAD ドキュメントの初期のバージョン管理規則が、ロードファイルによって設定されます。これらの規則は、製品またはライブラリ内から作成された部品、ドキュメント、および CAD ドキュメントに影響を与えます。
組織、製品、ライブラリの各コンテキストに設定することを選択しないかぎり、使用されるデフォルトのバージョン管理スキームは、サイトコンテキストの規則設定時に設定されます。Product Design という定義済みのデモンストレーション用テンプレートでは、製品コンテキストのバージョンが設定されます。Product Design テンプレートの詳細については、定義済みの製品およびライブラリのコンテキストテンプレートを参照してください。
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すべてのコンテキストに対して 1 つのバージョン管理スキームを確立し、サイトコンテキスト内でバージョン管理スキームを設定するようにしてください。ただし、組織、製品、ライブラリの各コンテナのうち、特定のコンテキストで、デフォルトのバージョン管理スキームをオーバーライドできます。
プロジェクトまたはプログラムコンテキスト内から作成されたドキュメント、CAD ドキュメント、および部品は、バージョン化されたオブジェクトではありません。
リビジョンラベルのプリファレンス
「プリファレンス管理」ユーティリティの「リビジョン」カテゴリでは、次のプリファレンスを使用して、リビジョンラベルをユーザーが選択できるようにユーザーインタフェースを変更できます。
「リビジョンのオーバーライドを許可」- 「はい」に設定すると、「新規リビジョン」ウィンドウのリビジョン設定アイコン が有効になります。ユーザーはこの機能を使用して、次のリビジョンラベルをドロップダウンリストから選択するか、または有効なリビジョンラベルを入力できます。
「挿入時にオーバーライドを許可」- 「はい」に設定すると、ユーザーがオブジェクトを挿入するとき、リビジョンラベルをドロップダウンリストから選択するか、または有効なリビジョンラベルを入力できるようになります。
「CAD ドキュメントの作成時にオーバーライドを許可」- 「はい」に設定すると、ユーザーが CAD ドキュメントを作成するとき、最初のリビジョンラベルをドロップダウンリストから選択するか、または有効なリビジョンラベルを入力できるようになります。
デフォルトでは、これらのプリファレンスは「いいえ」に設定されています。
また、ファイルベースまたは状態ベースのバージョン管理スキームを使用する場合は、別のリビジョンラベルを定義できます。詳細については、バージョン管理スキームの変更を参照してください。
バージョン管理スキームの変更
既成のバージョン管理スキームを変更するには、ユーザーに対して定義されているスキームを変更するか、または独自のスキームを定義します。wt.doc.WTDocument などの特定のオブジェクトタイプに対して、オブジェクト初期化規則にバージョン管理スキームを指定します。「オブジェクト初期化規則管理」ユーティリティを使用して、「オブジェクトの初期化規則」テーブルでバージョン管理に使用されている規則を表示できます。
オブジェクト初期化規則はコンテキストテンプレートに設定するか、または特定のコンテキスト内から「オブジェクト初期化規則管理」ユーティリティを使用して設定します。
バージョン管理スキームの変更の詳細については、バージョン管理スキームの変更を参照してください。
コンテキストテンプレートの作成方法については、コンテキストテンプレートを参照してください。
「オブジェクト初期化規則管理」ユーティリティへのアクセス方法については、オブジェクト初期化規則を参照してください。