特殊な管理 > データセキュリティの確保 > セキュリティラベルと免除承諾 > UpdateSecurityLabels コマンドラインユーティリティの使用 > UpdateSecurityLabels コマンドラインユーティリティの出力ファイル
  
UpdateSecurityLabels コマンドラインユーティリティの出力ファイル
UpdateSecurityLabels コマンドラインユーティリティを実行した後、出力ファイルが作成されます。出力ファイルには、ユーティリティによって処理されたオブジェクトのオブジェクト状態情報が表示されます。ユーティリティ実行中に発生した問題に対応するには、出力ファイルを使用します。問題に対応した後、ユーティリティを再実行して、すべてのオブジェクトに適切なセキュリティラベルが適用されていることを確認します。
出力ファイルの場所は、ツール実行後に Windchill シェルのサマリー行に表示されます。出力ファイルは TSV ファイル形式ですが、見やすい XLS または XLSX への変換も可能です。大量のデータを処理する場合など、状況によっては、複数の出力ファイルが作成されることもあります。追加の出力ファイルには "_x" というサフィックスが付き ("_x" はファイル番号)、同じ場所に保存されます。
* 
追加の出力ファイルには、列の割当を示す見出し行がありません。見出し行は最初の出力ファイルからコピーできます。
出力ファイルには、オブジェクト ID、表示 ID、オブジェクトのステータス、ステータスに関するメッセージ、セキュリティラベルの新旧の値を示すための列があります。入力ファイルの場所、成功および失敗の合計数を含むサマリー行なども表示されます。
以下の表に、オブジェクトステータスの値を示します。出力ファイルの詳細の量は、log4j.logger.UpdateSecurityLabelsReport プロパティの設定によって異なります。エラーまたは失敗は常に表示されます。
ステータス
説明
対応策
無視: オブジェクトにセキュリティラベルを適用できません。
「オブジェクト ID」列に指定されているオブジェクトにセキュリティラベルを適用できない場合に表示されます。
セキュリティラベルを適用できるのは特定のオブジェクトタイプのみです。詳細については、セキュリティラベルを適用可能なオブジェクトタイプを参照してください。
セキュリティラベルの変更は適用できません。入力ファイルからオブジェクトを除去します。
失敗: 指定したオブジェクト ID は無効です。
入力ファイルの「オブジェクト ID」列に無効な値が含まれている場合に表示されます。
入力ファイルのオブジェクト ID に入力ミスがないかどうか確認してください。Windchill でオブジェクト ID を表示できます。詳細については、オブジェクト情報およびセキュリティラベル値をエクスポートするための設定および現在のセキュリティラベル値を含むオブジェクトのエクスポートを参照してください。
失敗: オブジェクト ID 情報がありません。
入力ファイルの「オブジェクト ID」列が空白である場合に表示されます。
1. 適切なオブジェクト ID 情報を入力してください。
2. 入力ファイルから行を除去します。
失敗: オブジェクトが存在しません。
Windchill でオブジェクトが見つからない場合に表示されます。
1. 入力ファイルに入力ミスがないかどうか確認してください。
2. 入力ファイルからオブジェクトを除去します。
失敗: オブジェクトがパーソナルフォルダまたはワークスペースにあり、値によってオーナーのアクセス権が制限されるため、オブジェクトにセキュリティラベル値を設定できませんでした。<セキュリティラベル>=<値>
ユーザーが指定したオブジェクトがチェックアウトされており、セキュリティラベル値を変更するとオブジェクトをチェックインできなくなる場合に表示されます。
1. オブジェクトをチェックインします。
2. 入力ファイルのターゲットセキュリティラベル値を、ユーザーのアクセス権を制限しない値に更新します。
失敗: パーソナルフォルダまたはワークスペースにこのオブジェクトのバージョンが 1 つ以上あり、値によってオーナーのアクセス権が制限されるため、オブジェクトのこのバージョンにセキュリティラベル値を設定できませんでした。<セキュリティラベル>=<値>
以下の条件が満たされている場合に表示されます。
ユーティリティ実行時に -allVersions パラメータが指定されている
チェックアウトされているオブジェクトの 1 つのバージョンをユーザーが持っており、セキュリティラベル値を変更するとオブジェクトをチェックインできなくなる
1. オブジェクトをチェックインします。
2. 入力ファイルのターゲットセキュリティラベル値を、ユーザーのアクセス権を制限しない値に更新します。
3. -allVersions パラメータなしでユーティリティを実行します。
失敗: 予期しないエラーが発生しました。管理者に連絡してください。
ユーティリティ実行中にエラーが発生した場合に表示されます。
以下の情報を管理者に連絡してください。
ユーティリティ名
エラー発生時刻
失敗: 予期しないエラーが発生し、UpdateSecurityLabels コマンドが失敗しました。
ユーティリティ実行中にエラーが発生した場合に表示されます。
以下の情報を管理者に連絡してください。
ユーティリティ名
エラー発生時刻
失敗: ラベルの値が無効になっているため、オブジェクトのセキュリティラベルをターゲットの値に設定できませんでした。<セキュリティラベル>=<値>
入力ファイルに指定したセキュリティラベルまたはセキュリティラベル値が無効である場合に表示されます。
入力ファイルに有効なセキュリティラベル値を設定します。
セキュリティラベルが無効になっている場合、セキュリティラベル値を同じ値か無制限 (Null) の値に設定できます。
セキュリティラベル値が無効になっている場合、セキュリティラベル値を同じセキュリティラベル値、有効なセキュリティラベル値、無制限の (Null) 値のいずれかに設定できます。
セキュリティラベルのコンフィギュレーションファイルをチェックし、各 SecurityLabelValue セクションを見つけて、それぞれの有効な属性の値を true に更新します。
失敗: ターゲットのセキュリティラベル値は無効です。<セキュリティラベル>=<値>
入力ファイルに指定したセキュリティラベル値が設定されているセキュリティラベル値ではない場合に表示されます。
入力ファイルに有効なセキュリティラベル値を設定します。
失敗: <Security Label> では複数のセキュリティラベル値を使用できません。
複数のセキュリティラベル値を使用できるように設定されていない標準セキュリティラベルに複数の値を設定しようとすると表示されます。
セキュリティラベルのコンフィギュレーションファイルをチェックし、各 SecurityLabel エレメントを見つけて、必要な条件とともに MultiValueLogicalOperator タグを追加します。詳細については、エレメント SecurityLabelを参照してください。
変更なし
指定したオブジェクトのセキュリティラベル値の設定が変更されていない場合に表示されます。
成功
指定したオブジェクトのセキュリティラベル値の設定が正常に更新された場合に表示されます。
* 
Microsoft Excel などの表計算プログラムで出力ファイルを開くと、オブジェクトのステータス別に出力データを並べ替えられます。