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プロジェクトタイプの変換
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一度変換すると、クラシック計画タイプには戻すことができません。
Windchill ProjectLink 10.0 リリースから拡張プロジェクト計画 (EPP) プロジェクトが導入されました。Windchill の以前のリリースで作成したプロジェクトは "クラシック" プロジェクトと呼ばれるようになり、クラシックプロジェクトタイプはデフォルトで利用できなくなりました。ただし、最新リリースにアップグレードした場合は、既存のクラシックプロジェクトを引き続き実行でき、インポートしたクラシックプロジェクトテンプレートから新規プロジェクトを作成することもできます。
クラシックプロジェクトを実行している場合は、そのプロジェクトを EPP プロジェクトに変換することも可能です。プロジェクトがクラシックか EPP かを確認するには、プロジェクトテーブルに移動して「計画タイプ」列を表示します。
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個々の設定によって、「計画タイプ」列がすぐに表示されない場合があります。列のドロップダウンメニューを開いて、表示される列をカスタマイズするか、新規テーブルビューを作成します。詳細については、テーブルおよびテーブルビューのカスタマイズを参照してください。
クラシックから EPP に変換する場合、プロジェクト関連の属性はすべてそのまま維持されます。変換によって影響を受けるのは、計画に関連するプロジェクト計画およびオブジェクトのみです。それには次の変更が実行されます。
サブプロジェクト (含まれる場合) は、プロジェクト計画のアクティビティに変換されます。変換後、サブプロジェクトへのリンクは切断されますが、プロジェクト自体は変換されずに残ります。たとえば、プロジェクト A とプロジェクト B という 2 つのクラシックプロジェクトがあるとします。プロジェクト A の計画には、プロジェクト B に関連したサブプロジェクト B が含まれています。この場合、プロジェクト A を EPP に変換すると、サブプロジェクト B はアクティビティに変換されます。ただし、プロジェクト B は変換されません。
変換される計画では、土曜日と日曜日以外の休業日はすべて無視され、8 時間の作業日数のみが EPP に反映されます。
自動実行には、アクティビティとタスク送信の両方が含まれます。アクティビティに対して自動実行を有効にしている場合、タスクも自動的にリソースへと送信されます。
保存されたサーチにクラシック計画目標が含まれる場合は、再作成する必要があります。
計画目標の既存の購読は、そのまま維持されます。ただし、アクティビティの購読の際、EPP プロジェクトではプロジェクトマネージャとオーナーは区別されません。そのため、プロジェクトマネージャとオーナーは、購読していないイベントの通知を最初に受信します。
クラシックプロジェクト計画を EPP プロジェクト計画に変換するには、次の手順を実行します。
1. 次のいずれかの方法を使用して、変換操作を開始します。
「プロジェクト」 > 「詳細」に移動して、「操作」メニューから「EPP に変換」を選択します。
「プロジェクト」テーブルに移動して、プロジェクトを右クリックしたときに表示される操作メニューで「EPP に変換」を選択します。
2. 使用されるクラシックプロジェクトの機能に応じて、「EPP に変換」ウィンドウには次の情報が表示されます。
前述の休業日およびサブプロジェクトの変更に関する警告。
プロジェクトの状態 - プロジェクトの操作およびアクティビティの段階。いくつかの機能とアクセス制御規則は、プロジェクトの状態によって決定されます。変換による影響は受けません。
計画の状態 - 計画の操作およびアクティビティの段階。いくつかの機能とアクセス制御規則は、計画の状態によって決定されます。計画の状態は、変換プロセスによる影響を受けません。ただし、EPP 計画では、計画の状態を説明する際に異なる用語を使用します。
ステータス - プロジェクトのステータス。緑は、何も問題がないことを示します。黄は、警戒を要することを示します。赤は、リスクが高いという警告を示します。「なし」アイコン は、ステータスが存在しないことを示します。
実行制御 - 手動と自動のどちらで計画を実行するかを指定します。「アクティビティを自動実行」属性を持つプロジェクトは、「アクティビティを自動実行し、タスクを送信」に変換されます。
「完了」- 完了した作業のパーセンテージ。この値は計画アクティビティに入力された値に応じて計算され、変換による影響は受けません。
アクティビティと成果物をリンク - 関連付けられたアクティビティと成果物が依存関係を持つことを示します。
EPP におけるプロジェクトステータスと計画の状態の計算方法については、プロジェクトの状態を参照してください。
3. 「属性」で、変換プロセスの実行中にクラシックアクティビティに適用されるタスクタイプを選択します。変換が完了したら、新規および既存のアクティビティに対して別のタスクタイプを割り当てることができます。
EPP アクティビティのスケジュールは、タスクの期間、タスクの完了に必要な作業時間、使用可能なリソースという 3 つの変数に基づいて計算されます。これらの要素間の関係により、各アクティビティに割り当てられる時間が決まります。タスクタイプを選択することで、固定する変数を定義し、その他 2 つの要因は可変のままにすることができます。詳細については、タスクタイプと残存作業の優先を参照してください。
固定単位 - 時間や日数などの単位で固定量のリソースを割り当てます。タスクの期間や必要な作業時間を変更しても、リソースの割り当て量は変わりません。
固定期間 - タスクの完了に必要な時間を設定します。タスクにどれだけ多くの追加リソースが割り当てられても、この時間は変わりません。
固定作業 - 使用可能なリソース量に基づいて、タスクを完了するのに必要な時間を計算します。たとえば、「固定作業」タスクの期間として 40 時間を指定し、20 時間の作業を行う 2 つのリソースを割り当てた場合、このタスクは 20 時間で完了すると計算されます。
「残存作業の優先」は、リソースを追加または除去したときに、タスクを完了するのに必要な労力は変えないで、アクティビティの期間を再計算する場合に選択します。
4. この依存関係を続行するかどうかを検討した後、「OK」をクリックしてプロジェクトを変換します。
クラシックおよび EPP プロジェクト計画の機能比較
機能
クラシックプロジェクト
EPP プロジェクト
拡張された計画アクティビティの管理には、次の操作が含まれます。
複数の新規アクティビティ
ガントエクスプローラで表示
作業を管理
X
以下のプロジェクト計画に関する詳細な機能
期間
優先順位
リードおよびラグを使用したスケジューリング
タスクタイプ
X
右クリック操作メニューを使用した計画目標の作成および管理
X
クリティカルパスの計算とガントチャートビュー
X
「計画」テーブルでアクティビティの作業を管理する機能
X
計画目標のソフトタイプとソフトタイプ属性のサポート
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Microsoft Project 2010 のサポート
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プロジェクトの自動実行
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X
複数の成果物を持つマイルストーン
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X
開始日、終了日、期日などの計画目標の日付に関する制約
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計画目標のためのディスカッションとノートブック
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計画目標の購読
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完了状況を含む、プロジェクト計画の状態
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プロジェクト
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サブプロジェクト
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資材、機器、施設などの詳細なリソースタイプ
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