パブリッシャは、パブリッシングするコンテンツのサイト場所を判断すると、認証ファイル内の一致するサイトを探します。この場合、一致が見つからず、デフォルトの auth.property が使用されています。たとえば、オーサリングアプリケーションが Creo Parametric であるとします。パブリッシャは auth.properties でプロパティ auth.master.PROE を探しました。プロパティがファイルに存在しないので、この場合、Worker Agent は Creo Parametric 用に設定されたいずれかの Worker を選択します。

この問題を解決するには、所有サイトとしてマスターに同期されたすべてのコンテンツを処理するよう、マスターサイト用の分散ファイルサーバー Worker を設定します。プロパティ auth.master.<Authoring Application> を認証ファイルに追加する必要があり、Worker 規則に "マスター" が規則として追加されます。

パブリッシングに失敗し、No Distributed File Server Worker to process job, removing request from queue というメッセージが「WVS ジョブモニター」 > 「ジョブの詳細」に表示された。これはどのような意味か ?

パブリッシャが認証ファイル auth.properties で一致するサイト名を見つけ、このサイト名を Worker Agent に伝達しました。しかし、Worker Agent はそのサイト名の一致規則を持つ分散ファイルサーバー Worker を見つけることができませんでした。この理由としては以下の 2 つが考えられます。

分散ファイルサーバー Worker は、ファイルサーバー名に入っているスペースを認識しません。ファイルサーバーが "Fileserver two" などの名前で Windchill で設定されている場合、このファイルサーバーからのパブリッシングジョブではファイルサーバー Worker は使用されません。この問題を修復するには、auth.properties ファイルが Java プロパティファイルなので、このファイル名からスペースを削除します。上記の例では、修復後はこのようになります。auth.Fileserver\two.PROE=w.worker.remote:password この場合の agent.ini ファイルの distrule ではスペースが入ったままにしておくことができます。これは、distrule の比較チェック実行時にコードでスペースが除去されるからです。

フックが呼び出されない理由としてはいくつか考えられます。Worker ログファイルを参照してください。フックが実行されない理由に関する手がかりが得られます。以下を調べてください。

Visualization Service のプロパティの wvs.properties テーブルにあるプロパティ cadagent.filetypes.uploadtofileserverhookexclusions の説明を参照してください。