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ワークフローとドキュメントの管理者指定オブジェクトを運用環境サーバーに移行するには
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前の移行セッションで選択された設定は保持されません。
1. ステージング サーバーで、Windchill RV&S Administration Client を開きます。
2. ツリー ペインの 「ワークフローとドキュメント」 ノードを右クリックして、「管理移行ウィザード」を起動します。ウィザードが表示されて、データの移行元のサーバーおよび移行先のサーバーと、サーバーで実行するように構成されている移行の種類 (部分的な管理移行など) を確認する画面が表示されます。
ユーザー通知規則をユーザー オブジェクトとともに移行するように選択することもできます。その場合は、「ユーザー通知規則を含める」を有効にします。デフォルトでは、このオプションは無効になっています。このオプションを有効にすると、ユーザーが構成した個々のユーザー通知規則が上書きされます。続行するには、「次」 をクリックします。
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「ユーザー通知規則を含める」 を有効にすると、データの移行に要する時間が大幅に増加する可能性があります。
3. ウィザードで、ステージング サーバーと運用環境サーバーの両方に同じ名前の管理者により提供されたオブジェクトまたはユーザー/グループが検出されると、検出されたオブジェクトまたはユーザー/グループは、ウィザードの 「同一オブジェクト」パネルに一覧表示されます。
この場合、移行ウィザードでは、2 つの管理者指定オブジェクトを互いに割り当てるかどうかの確認が行われます。次のいずれかの操作を行います。
2 つのオブジェクト名を互いに割り当てることができる場合は、「次」 をクリックして移行を続行します。移行ウィザードは 2 つのオブジェクトをリンクし、オブジェクト間に違いがあった場合は編集項目として表示します。
2 つのオブジェクト名を互いに割り当てない場合は、「キャンセル」 をクリックして移行を停止し、エラーが発生しないようにステージング サーバーでオブジェクトの名前を変更するか、オブジェクトを削除します。
同じ名前の管理者指定オブジェクトがない場合、「同一オブジェクト」 パネルは表示されません。その場合は、次の手順に進みます。
4. ウィザードで、ステージング サーバー (または 2 ステージ サーバー構成で使用されているテスト サーバー) で同じ名前でない運用環境サーバーに新しい管理者により提供されたオブジェクト (ユーザとグループを含む) があることが検出されると、新しい管理オブジェクトが運用環境サーバー上で検出されたことを表すパネルが表示されます。この場合は、次のいずれかを行います。
管理者により提供されたオブジェクトの一覧を運用環境サーバーからステージング サーバー(または 2 ステージ サーバー構成で使用されているテスト サーバー) へインポートするには、「次」をクリックし移行を続行します。ウィザードで、管理者により提供されたオブジェクトがステージング サーバーに追加されます。
管理者により提供されたオブジェクトをステージング サーバーにインポートしないようにするには、「キャンセル」をクリックし、移行を中止します。
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サーバーの構成によっては、運用環境サーバーがロックされた後、そのサーバー上で複数の管理者により提供されたオブジェクトが作成された可能性があります。詳細については、管理ロックの管理を参照してください。
運用環境サーバーからステージング サーバー (または 2 ステージ サーバー構成で使用されているテスト サーバー) にインポートする必要のある、管理者により提供されたオブジェクトがない場合には、そのパネルは表示されません。その場合は、次の手順に進みます。
5. ウイザードがステージング サーバー (構成によってはテスト サーバー) に対する変更を検出すると、運用環境サーバーのデータベースにインポートする必要がある新しい管理者指定オブジェクト (またはユーザーおよびグループ) がインポート パネルに表示されます。管理者指定オブジェクトをインポートするには、「次」をクリックします。最初に管理者指定オブジェクトをインポートしないとウィザードを次に進められません。
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このパネルには、LDAP 領域ユーザーに関するサーバー間の違いが表示されます。
運用環境サーバーに新しい管理者指定オブジェクトが存在しない場合、インポート パネルは表示されません。その場合は、次の手順に進みます。
6. 移行ウィザードには、未使用のオブジェクトを移行するオプションが表示されます。続行するには、「次」 をクリックします。サマリー パネルには、ステージング サーバーから運用環境サーバーへ移行できる変更が表示されます。
デフォルトでは、「次の文字列を含むオブジェクトを表示する」 データ フィルタによって、ステージング サーバーのすべてのオブジェクトが表示されます。このデータ フィルタを使用して、運用環境サーバーに移行するオブジェクトを表示します。「次の文字列を含むオブジェクトを表示する」 データ フィルタでオブジェクトを選択すると、そのメタデータが下部のペインに表示されます。
1 つ以上のオブジェクトを移行に含めるには、「次の文字列を含むオブジェクトを表示する」 データ フィルタでオブジェクトを選択し、「+」 をクリックして、「移行するオブジェクト」 の一覧に移動します。同様に、「移行するオブジェクト」 の一覧から 1 つ以上のオブジェクトを削除するには、オブジェクトを選択し、「x」 をクリックして、「次の文字列を含むオブジェクトを表示する」 データ フィルタに戻します。
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移行対象の候補を個別に選択できるのは、データベースの「ワークフローとドキュメント」のプロパティで、mksis.im.allowPartialAdminMigration プロパティが true に設定されている場合だけです。
選択されたオブジェクトの必須オブジェクトは、ライト ブルーで強調表示されます。必須オブジェクトは常に選択されたオブジェクトとともに移動します。選択されたオブジェクトを参照するオブジェクトには、 「参照情報」 列にそれを示すアイコンが表示されます。
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タイプ管理者である場合、移行を実行する権限がないため、次のパネルを表示できません。
「次の文字列を含むオブジェクトを表示する」データ フィルタまたは「移行するオブジェクト」一覧から、オブジェクトを選択およびコピーして (右クリックするか Ctrl+C を押す)、Microsoft Excel などのサードパーティのツールにコンテンツをペーストします。データはタブ区切りテキストでコピーされ、明示的に選択されたオブジェクトのみがコピーされます。これは、移行ウィザードでコンテンツを Windchill RV&S Server の監査ログと比較し、必要な変更が運用環境サーバーに正確に伝播されたことを確認する場合に便利です。
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サードパーティのツールでは、一部の文字に異なる書式設定が適用される場合があります。たとえば、Excel ではコピーされたテキストから引用符が削除されることがあります。
移行の候補を印刷するには、「印刷」 をクリックします。「実行される管理者移行のサマリーの印刷」 ダイアログ ボックスが表示されます。移行するオブジェクトの選択が終わったら、「次」 をクリックします。
7. オブジェクトの現在の順序を、ステージング サーバーまたは移行先の運用環境サーバーと同じ順序に変更することができます。
複数の変更を移行する場合は、まず 「ステージングに合わせて並べ替え」 ボタンをクリックし、そこを基点に順序を調整します。移行する変更の数が少なく、運用環境サーバーでの現在の順序の調整に重点を置いている場合は、「運用環境に合わせて並べ替え」 ボタンをクリックし、そこを基点に順序を調整します。オブジェクトの順序の調整は、「上へ移動」 および 「下へ移動」 ボタンを使用して行います。管理オブジェクトの順序を適宜変更したら、「次」 をクリックします。
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ソリューションテンプレートをインストールする際に、オブジェクトの順序を個別に選択することはできません。インストールされたオブジェクトの順序は、ソリューションテンプレートでインストールされた場合と同じ順序になります。新しくインストールされたオブジェクトは、ソリューションテンプレートに表示される順序と同じ順序で、サーバーでの現在の並び順の後ろに追加されます。
8. アイテムに結び付けられた選択肢フィールド (IBPL) を通じてアイテムを直接参照するオブジェクトを移行する場合は、アイテム マッピング パネルが表示され、該当のアイテムを運用環境サーバーに割り当てることができます。マッピングが必要なステージング アイテムのマッピングの作成が終わったら、「次」 をクリックします。移行ウィザードには、説明フィールドが表示されます。この移行リクエストの説明を入力します。「次」 をクリックします。
9. 移行ウィザードには、資格情報パネルが表示されます。運用環境サーバーにログインするための資格情報 (ユーザー名とパスワード) を入力し、「完了」 をクリックします。
アイテムに結び付けられたプロジェクトを移行する場合は、資格情報パネルに該当するプロジェクトの一覧が表示され、運用環境サーバーで結び付けアイテムを作成するように促されます。
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一度開始した移行をキャンセルするには、Windchill RV&S Administration Client ウィンドウの下部にあるステータスバーを右クリックし、ショートカットメニューから 「キャンセル」 を選択します。移行操作の完了後は、元に戻すことはできません。
前の移行セッションで選択された設定は保持されません。
移行が完了すると、選択したオプションとポリシーも含めて、移行の結果が移行レポートに表示されます。「OK」 をクリックします。
移行でのステージング サーバー操作のレコードについては、インストールディレクトリ/log/server.log でも参照できます。