計算フィールドを使用した状態メトリックの計算
計算フィールドで外部情報関数を使用すると、状態メトリックを生成できます。状態メトリックは、アイテムの応答性を確認する場合に便利です。たとえば、計算式で
DaysInState(state-name) 関数を使用すると、不具合アイテムが
In Development 状態になっていた日数を計算することができます。算出された値は計算フィールドに格納されます。計算フィールドの作成の詳細については、
計算フィールドの作成を参照してください。
その他に生成できるワークフローのメトリックは、次のとおりです。
• アイテムがワークフロー サイクルに存在する期間
• アイテムがワークフロー サイクルを通過する回数
• アイテムが通過する状態の移行の回数
• 特定の期間に変更されていないアイテムの数
状態メトリックに適用される外部情報関数は、次のとおりです。
• DaysCurrentState()
• DaysCurrentPhase()
• DateFirstEntered(Submit)
• DateLastEntered(Submit)
• NumberOfEntriesToState(Submit)
• NumberOfHistoryEntries()
• NumberOfModifications(fieldName)
• DaysInState(Submit)
• DaysInPhase(Terminal)
状態メトリックに適用される外部情報関数の詳細については、
計算式で使用される関数の種類を参照してください。
Windchill RV&S の構成管理機能およびワークフローとドキュメントの管理機能を使用している場合は、次のメトリックのタイプも生成できます。
• プロジェクト メトリックを使用すると、変更パッケージから情報が取得されて、個々のプロジェクトの進行状況がレポートされます。
• コード メトリックを使用すると、ソース コードから情報が取得されて、製品のステータス (ポートフォリオ メトリック) についてレポートされます。
例
ABC Financial では、不具合タイプは通常、次のワークフローを通過します。
• 通知済み (初期状態)
• 開発中
• QA 中
• 解決済み (最終状態)
シナリオ 1
開発フェーズで不具合の修正にかかった日数を特定するには、基となる以下の式を使用して「解決時間」という名前の計算フィールドを作成します。
daysInPhase(Development)
次に、「解決時間」フィールドを使用して、不具合に対するクエリーを実行します。クエリーを作成するには、ユーザー向けドキュメンテーションを参照してください。
作成したクエリーを使用して、クエリー データを要約するレポートまたはチャートを作成できます。レポートまたはチャートの作成については、ユーザー向けドキュメンテーションのレポートまたはチャートに関する情報を参照してください。
シナリオ 2
不具合がワークフローサイクル全体を通過した回数 (不具合が通知されてから解決されるまでにワークフローを通過した回数) を特定するには、基となる以下の式を使用して「ワークフローを通過した回数」という名前の計算フィールドを作成します。
numberOfEntriesToState(Posted)
次に、「ワークフローを通過した回数」フィールドを使用して、不具合に対するクエリーを実行します。クエリーを作成して実行するには、ユーザー向けドキュメンテーションのクエリーに関する情報を参照してください。
作成したクエリーを使用して、クエリー データを要約するレポートまたはチャートを作成できます。