サーバー構成 > コンフィギュレーション管理用のファイルボルト > ファイルボルトの概要 > ファイルボルトの重要な考慮事項
  
ファイルボルトの重要な考慮事項
制限されたデータベースストレージやコストの高いデータベースストレージを使用している環境では、リビジョンの一括データをデータベースに保存するとコストがかかる場合があります。データをファイルボルトに保存すると、時間とともに増加するデータベースを効率的に制御することができます。ただし、ファイルボルトを実装する前に、Windchill RV&S 管理者は、次の考慮事項について慎重に検討することをお勧めします。
データ破損のリスク
データ破損のリスクを低減するには:
コンフィギュレーション管理用のファイルボルトに RAID (Redundant Array of Independent Disks) 構成を使用することをお勧めします。
ファイルボルトが使用可能な状態になったら、ファイルボルトに保存したすべてのデータを含め、データベースコンポーネントとファイルシステムの両方のバックアップを同期することをお勧めします。ファイルボルトのバックアップの詳細については、ファイルボルトのバックアップと復元を参照してください。
Windchill RV&S Administration Client で、コンフィギュレーション管理ポリシーの「メンバーリビジョンのチェックサムの検証を有効にする」が有効になっていることを確認してください。デフォルトでは、このポリシーが有効になっています。このポリシーは、各リビジョンのチェックサムを計算し、これらのチェックサムをデータベースと照らし合わせて確認することにより、Windchill RV&S Server とクライアント間のデータの整合性を確保します。このポリシーの詳細については、「標準ポリシーオプション」のトピックを参照してください。
既存のリビジョンデータの移行
既存のリビジョンデータは、一括移行診断コマンドを使用して、データベースからコンフィギュレーション管理用のファイルボルトに移行できます。
* 
このオプションの移行手順は 1 回かぎりで、実行すると元に戻すことができなくなります。また、実行中にシステムパフォーマンスが低下する場合があります。コンフィギュレーション管理用のファイルボルトに Windchill RV&S のリビジョンを保存すると、データベースに戻すことができなくなります。
移行を開始する前に、データをバックアップすることをお勧めします。
ファイルボルトに保存されたリビジョンにアクセスするには、ファイルボルトへのアクセスを永続的に維持する必要があります。既存のリビジョンを管理する方法の詳細については、既存のリビジョンのファイルボルトへの移行を参照してください。
ファイルボルトのセキュリティ
ファイルボルトを使用して主要な Windchill RV&S リポジトリ以外にリビジョンデータを保存する場合、システム管理者は、ファイルボルトの場所のセキュリティを確保する必要があります。