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ファイルボルトの構成
Windchill RV&S Server でコンフィギュレーション管理用のファイルボルトを構成するには:
1. Windchill RV&S Server を停止します。
2. Windchill RVS Server のインストールディレクトリ/config/properties に保存されている si.properties で以下のプロパティを変更して、ボルトのサポートを有効にします。
si.vault.enable=true
このプロパティを true に設定すると、Windchill RV&S Server のファイルボルトのサポートが有効になります。false に設定すると、ファイルボルトが無効になります。
3. この Windchill RV&S Server インスタンスのボルトの場所を指定します。Windchill RVS Server のインストールディレクトリ/config/properties に保存されている si.properties ファイルで、以下のプロパティを変更します。
si.vault.location=root directory of the Configuration Management file vault
次に例を示します。
si.vault.location=D:/FileVaultDirectory
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ファイルボルトの場所として、Windchill RV&S Server のインストールディレクトリ以外のディレクトリを指定する必要があります。
Windchill RV&S Server には、ファイルボルトのディレクトリの読み取り/書き込みアクセス権限が必要です。Windchill RV&S Server を実行するためのアカウントに、読み取り/書き込みアクセス権限が設定されていることを確認してください。
使用するパスの形式は、Windchill RV&S Server を実行するオペレーティングシステムによって決まります。サーバーが Linux 上で実行されている場合、ボルトのパスは Unix 形式のパスでなければなりません。Windows が稼働しているマシン上では、ボルトのパスは Windows 形式のパス (UNC 直接パス、またはネットワークパスのマップ済みドライブ) にする必要があります。スラッシュ "\" はサポートされていますが、2 つのスラッシュ "\\" を使用してエスケープする必要があります。
4. Windchill RV&S Server を起動する前に、ボルトの場所として指定したディレクトリがファイルシステム上に存在することを確認してください。ボルトの場所が存在しない場合、Windchill RV&S Server は起動しません。
5. Windchill RV&S Server を起動します。起動時に、Windchill RV&S はボルトの内容をチェックして、データベースと同期されていることを確認します。このサニティチェックにより、ファイルボルトに保存された最新のリビジョンの内容が、指定されたボルトの場所に存在するかどうかが確認されます。サーバー起動時の確認処理が失敗すると、Windchill RV&S Server は起動しません。その場合、管理者は、サーバー起動時の確認処理をバイパスしてサーバーを起動することができます。Windchill RVS Server のインストールディレクトリ/config/properties に保存されている si.properties ファイルで、以下のプロパティを変更します。si.vault.bypassVaultSanityChecksUponStartup=true
このプロパティを true に設定すると、サーバー起動時の確認処理がバイパスされます。デフォルトでは、このプロパティは false に設定されています。
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サーバー起動時の確認処理が失敗した場合、そのサーバーには、ファイルボルトの破損などの深刻な問題が発生している可能性があります。エラーをバイパスしてサーバーを起動する前に、ファイルボルトの内容を有効なバックアップから復元することを強くお勧めします。詳細については、ファイルボルトのバックアップと復元を参照してください。
6. Windchill RV&S Administration Client で、コンフィギュレーション管理ポリシーの「「参照による保存」メンバーリビジョンにファイルボルトを使用」を有効にします。このポリシーがグローバルに設定されるか、特定のコンフィギュレーション管理プロジェクトに設定されるまで、リビジョンデータはファイルボルトに移動されません。コンフィギュレーション管理ポリシーの設定方法については、「標準ポリシーを設定するには」のトピックを参照してください。このポリシーの詳細については、「標準ポリシーオプション」のトピックを参照してください。
Windchill RV&S Server が起動すると、すべてまたは特定のコンフィギュレーション管理プロジェクト用に、新しく作成されたすべての有効なリビジョンがファイルボルトの場所に追加されます。
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既存のリビジョンデータは、コンフィギュレーション管理用のファイルボルトに自動的に追加されることはありません。既存データの管理の詳細については、既存のリビジョンのファイルボルトへの移行を参照してください。