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統合アプローチとしてのテスト管理
Windchill RV&S のテスト管理は、アプリケーションのライフサイクルの不可欠な要素です。この統合されたアプローチでは、すべての要件を網羅した完全なテスト カバレッジを保証します。さらに、開発者、品質保証担当者、ビジネス アナリスト間のコラボレーションを促進し、効率、コラボレーション、追跡可能性を最大限に高めます。Windchill RV&S ソリューションは、テストケース開発、テスト計画、テスト実行のプロセスを管理し、テストプロセスのすべてのフェーズから得られたデータとメトリックをレポートします。
要件に基づくテスト
要件に基づくテストにより、すべての要件でテストが計画され、それに対して実行されるようになります。Windchill RV&S はカスタマイズ可能で、仕様やモデルなどの開発プロセスでその他のアーティファクトに対してテスト計画を立てて実行できます。
Integrity Lifecycle Manager 12.0 ではバージョン付きテストアイテムがサポートされるので、要件とテストドキュメントとの間のトレース機能をテスト管理でさらに活用できます。したがって、バージョンベースのトレーサビリティを実装できます。
要件に従ってテストケースを追跡すると、同じリソースに割り当てられるように関連するアイテムを明確にすることができ、タスクの内訳と委任に役立ちます。また、テスト設計者はテスト計画を立てるための優れた土台を得ることができ、毎回空のシートから開始しなくても何を検証するべきかを事前に明確にすることができます。
ビジネスアナリストは要件に対するテストケースの詳細な説明を提供できます。テストケースの仕様に対するアナリストの見解を取り入れることによって、要件が十分にテストされることが確認できます。テスト結果はアナリストが検証する要件にまで戻って追跡できるので、システム内におけるテストケースの位置付けが把握しやすくなり、テスト計画の推進や説明責任の維持に役立ちます。また、テストケースの完了とテスト結果としての不具合の掲示の監視を通じて、全体的な品質と成果物の完全性に見識を加えます。問題を修正するために加えられたすべての開発の変更は不具合に直接リンクされるため、テストケースや要件に戻るまで完全に追跡できます。
要件まで戻ってのテストケースの追跡は、通常、テストエンジニアにより実行されるタスクです。要件の開発中にビジネス アナリストがスタブ テスト ケースを作成して、要件のうち主要なテスト可能部分を特定できる場合もありますが、プロジェクトのアーティファクトに対して十分なテスト カバレッジを確実に確立することは、最終的には、テスト エンジニアの責任です。
要件へのテスト ケースを追跡することで、正確にシステムのどの側面がテスト アクティビティによってカバーされるかの視認性が向上し、要件が変更された場合には、それによるテストへの影響を確実に把握できます。テスト ケースの完了、失敗、およびテストの結果により示された不具合を監視することにより、配布物の品質と完全性に関する洞察も提供されます。