入門 > クライアントのインストール > Windchill RV&S Client のインストール > 1 台のマシンに複数の Windchill RV&S Client をインストールする
  
1 台のマシンに複数の Windchill RV&S Client をインストールする
複数の Windchill RV&S Server を使用している大規模な組織では、すべてのサーバーを同時にアップグレードするのは現実的ではない場合があります。たとえば、サーバーが組織の別々のグループによって管理されていて、Windchill RV&S Server の新しいリリースへのアップグレードがそれぞれのスケジュールに基づいて別々の時期に行われる場合などが考えられます。
特定のリリースの機能を使用したり、複数のバージョンの Windchill RV&S Server に接続したりするには、個々のユーザーのマシンに複数のバージョンの Windchill RV&S Client をインストールする必要があります。
Windchill RV&S Client の各インストールには、対応する構成ファイルとデータファイルのセットが含まれています。これらのファイルは、デフォルトでユーザーのホーム ディレクトリに格納されますが、複数のバージョンのクライアントをインストールする場合は、少なくとも一方のバージョンのファイルを別の場所に格納する必要があります。
クライアントの構成ファイルとデータファイルに対して別の場所を指定するには、(ホームディレクトリを使用するバージョンのクライアントの環境ではなく) その場所を使用する Windchill RV&S Client の環境で、MKS_IC_INSTANCE_DIR 環境変数を設定する必要があります。
* 
MKS_IC_INSTANCE_DIR 環境変数の設定は、対応するバージョンのクライアントを起動する前に行う必要があります。この変数が設定されていないと、別のバージョンのファイルが使用される可能性があります。古いバージョンのクライアントのファイルが新しいバージョンのクライアントによって使用されると、そのファイルを古いバージョンのクライアントで使用できなくなる場合があります。
Windows クライアントを使用している場合は、競合を回避するためにポート番号を明示的に設定する必要もあります。Linux クライアントでは、ポート番号が無作為に選択されるため、競合は発生しません。
ポート番号を設定するには、Windchill RV&S Client のIntegrityClient.rc ファイルに 0 以外のポート番号を追加します。以下に例を示します。
IntegrityClient.port=1234
各バージョンのクライアントに固有のポート番号を割り当てる必要があります。1 つのバージョンのクライアントでは、引き続きデフォルトのポート番号 (31000 ) を使用できます。その場合は、対応する IntegrityClient.port ファイルで IntegrityClient.port のエントリを省略します。
* 
IntegirtyClientSite.rc ファイルではなく IntegrityClient.rc ファイルを変更するように注意してください。IntegrityClient.rc は、デフォルトでホーム ディレクトリに格納されますが、別のバージョンのクライアントを追加でインストールする場合は別の場所に配置する必要があります。