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変更パッケージの適用および変更パッケージの再同期の概要
変更パッケージの適用 (CP の適用) および変更パッケージの再同期 (CP の再同期) は、Windchill RV&S 機能の中でも最も強力な機能です。開発が常に展開されてバグ修正または新しいフィーチャーが含まれる環境では、CP の適用および CP の再同期を使用して、新しいプロジェクトに含める必要がある特定のバグ修正または内容だけを指定して組み込むことができます。この機能により、特定の変更を移動 (マスタ プロジェクトからバリアントへ、バリアントからマスタ プロジェクトへ、またはバリアントから別のバリアントへ) できます。
バリアント プロジェクトは、開発のメイン トランクのブランチとなるプロジェクトです。バリアント プロジェクトは、開発パスを通じて識別されます。
CP の適用および CP の再同期は、変更パッケージの使用に依存して、プロジェクトの内容の変更や新しい内容の作成を行う個々の変更を追跡します。
開発チームが変更パッケージを使用していない場合、特定の内容を分離する作業は複雑な手作業になります。この場合、大規模なコードのプロジェクトでは、特定のアイテムに関連する内容を調べるのに何百というファイルを検索する必要があります。プロジェクトをビルドするためには、ファイルの追加、除外、名前変更、および移動や、ファイルリビジョンの更新、不要なリビジョンの除外、必要な変更のマージ、および不要な変更の除外を行う必要があります。
開発チームが変更パッケージを常に使用している場合は、特定のアイテムに関連するすべての変更が変更パッケージの一部として記録されるため、これらの変更は Windchill RV&S によって分離できます。依存関係が計算されると、CP の適用によって目的の変更を伝播するために必要な操作が実行されます。マージが必要な場合は、CP の再同期コマンドを使用できます。CP の再同期では、目的の変更をマージするか、不要な変更を除外することができます。
CP の適用は、すべての変更がテスト済みで、次のステージにグループとして伝播できることが確認できるステージング環境に適しています。CP の再同期は、個々の変更を選択し、サンドボックスでそれらの変更をビルドしてテストしてから伝播する環境に適しています。
CP の適用および CP の再同期の効率性は、次の方法を含む変更パッケージの利用に依存します。
変更パッケージを正確かつ一貫した方法で使用してアイテムをログに記録する。
関連の変更を、問題のアイテムに対応する単一の変更パッケージに関連付ける。
次のような方法は避けてください。
同じ変更パッケージ内に、複数のバリアントに対して加えられた変更を含める。
変更パッケージに関連のない変更を含める。
CP の適用および CP の再同期は、差異が実行されるコードおよびその他のテキスト ファイルで最も役立ちます。バイナリの差異やマージでは問題が発生するため、バイナリ ファイルでの使用はお勧めできません。
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CP の適用および CP の再同期のいくつかの例では、コマンド ライン インタフェースを使用してコマンドの機能を簡単に説明します。コマンド ライン インタフェースでの変更パッケージの適用 (si applycp) および変更パッケージの再同期 (si resynccp) の使用については、CLI マニュアルページ を参照してください。